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シン・ドラマ汁


<最終回>遺留捜査 感想文

遺留捜査 最終回
テレビ朝日 木曜夜8時~
▼ご祝儀泥棒の災難
今回は、ご祝儀泥棒の前歴がある女性が、結婚式場で殺されるという事件でした。
殺されたのは坂口真代という60歳くらいの女性。
結婚式場のトイレで、首を絞められて死んでいました。
黒留袖を着ていたのですが、その時行われた2件の結婚式の参列者ではなく、
石井望美という名前の保険証を持っていたことから、すぐに真代であることはわからなかったのですが、
死体の指紋が前歴者のデータと一致したので、ご祝儀泥棒に来ていたところを
何らかのトラブルに巻き込まれて死んだものと思われました。
村木は遺体の唇についている糸くずを発見し、持ち帰って鑑定することにしました。
糸村は、真代が持っていたポーチの中に、衣類などについていたと思われるタグを発見。
しかし真代の服のサイズはMなのに、そのタグはXLだったのです。
式場での聞き込みで明らかになったのは、真代が黒留袖を着て写真を撮るために入った、
写真室にいるカメラマンの畑山だけで、彼は真代はほとんど何も話さない無愛想な人だったと言っていました。

▼エンロイン
村木が見つけた糸くずから、エンロインという化学物質が検出されました。
このエンロイン、実は架空の有機溶剤で、クリーニングや貴金属の掃除に使われる物質という設定らしいですw
これを吸うと人は途端に意識を失うという設定で、何者かが布にエンロインを含ませ、
真代にかがせて意識を失っている間に殺したのではないかという結論に達したようです。
佐倉と雨宮は、保険証の持ち主のところに聞き込みに行きました。
望美はクリーニング工場を経営しており、つい最近までそこに真代が勤めていたと言うのです。
保険証を見せたところ、真代が盗んだものと証言しました。
その工場では、女性の更衣室で盗難が続いており、騒ぎにしたくなかったので警察には届けませんでしたが、
犯人が真代ということが分かり、退職してもらったそうです。
一方糸村と莉緒は、遺体の確認のため警察を訪れていた真代の娘夫婦に聞き込みをしました。
娘の海老名史香が言うには、子供の頃から父親がおらず、母親と2人で暮らしてきたが、
自分の誕生日にふいっと外出してそのまましばらく帰ってこなかったり、孫娘に木登りをさせて
怪我をさせてしまったなど、あまりいい母親とは言えなかった上、夫が銀行員なのに真代が窃盗犯として
逮捕されたことで、夫婦仲が冷え切り今は別居中で、母親とは7年ほど会っていなかったらしいです。
夫の光輝の方も、真代のことは思い出したくないと、取り付く島もありません。
とりあえず糸村たちは、真代が1人で暮らしていたアパートに入る許可を得て向かいます。
そこで糸村は服のサイズを確認し、すべてMサイズであることが分かります。
莉緒は古びた菓子箱から50万もの現金を発見。
そして、近所のドラッグストアのレシートが大量にあり、ハブラシ1本などの1品だけの買い物を、
毎日のように続けていたことも分かりました。

▼謎の人物
佐倉がクリーニング工場の従業員から聞き出したところ、盗まれたのは千円などの小額ばかりだったそうです。
佐倉はもう一度望美に、保険証は盗まれたわけではないのではないかと尋ねてみたところ、
彼女は激しく動揺し、自分には盗癖があり、盗んでいるところを真代に見られてしまったため、
50万を渡して、彼女に罪をかぶってもらって退職してもらったと話しました。
保険証はその時、真代に請われて渋々貸したそうです。
望美は真代の遺体が発見された結婚式場に、クリーニング業者としてその日も出入りしていたため、
金銭トラブルで真代を殺したのではないかと佐倉たちは詰め寄りますが、望美は完全に否定しました。
その後、結婚式場で撮影されたビデオを調べてみたところ、海老名光輝が映っていました。
光輝に話を事情を聴取したところ、あの日真代に結婚式場に呼び出されて待っていたが、
来なかったので帰ったと証言しました。
一方糸村たちは、真代が通っていたドラッグストアを訪ねました。
店員に聞いてみたところ、真代のことを覚えていて、最近彼女が男を追いかけているところに、
ぶつかってしまったと言います。
店員に光輝の写真を見せますが、真代が追っていたのはどうやら別人のようでした。
糸村はその店に、レシート10枚でハワイ旅行が当たるというキャンペーンのポスターが貼ってあるのに気づきます。
また、真代の前歴を洗っているうち、彼女が盗んだご祝儀の大半が未回収であることが分かりました。
真代は遊興費に使ったと言っており、それを信じた警察があまり捜査をせず送検してしまったらしいです。
室長の桧山は、真代に共犯がいた可能性があると考えます。
その後、真代がよく通っていたという美容院が大阪にあることが分かりました。
そこの店員は「隣に行く前によく来ていた」と言います。
美容院の隣は空き店舗でしたが、以前は写真館が入っており、真代はそこの人物とつきあっていたようです。
さあ、ここで一度、犯人は誰なのか推理してみましょう。

▼以下ネタバレご注意!
犯人はカメラマンの畑山です。
彼は真代をたらしこみ、難病を患う娘の手術費用が必要だなどと嘘をついて、真代をご祝儀泥棒の共犯にしたのです。
3件目の犯行で真代が捕まってしまったので、店を畳んで京都に逃げてきたというわけです。
しかし真代が偶然ドラッグストアで畑山を見かけ、そのうち彼が結婚式場で働いていることを知ります。
真代は娘の夫に、娘の手術費のためにあんな罪を犯したことを、畑山の口から説明してほしいと頼みに来たのです。
ですが元々そんなことは嘘ですし、他人に自分が犯人であることを言いたくなかった畑山は、
写真室で真代を殺して、女子トイレに運び込んだというわけです。
まったく同情できない理由ですね。
ちなみに真代が持っていたタグは、畑山の帽子についていたものでした。
共犯関係がバレないよう、真代は極力畑山との関係を臭わすものは持っていなかったのですが、
そのタグだけはどうしても捨てられなかったんでしょうね。

▼3分ショー
今回のターゲットは、もちろん娘夫婦。
糸村は、真代は孫娘から聞いて、夫婦が離婚の危機にあることを知っていたと言います。
木登り事件以来、夫婦は娘に真代と会うことを禁じていましたが、真代が出所後、
偶然出会ったのをきっかけに、時々会っていたらしいのです。
自分のせいで娘夫婦が不仲になったと思った真代は、家族旅行でもすれば家族の絆を取り戻すことが
できるかもしれないと思いましたが、そんな金はないので、ドラッグストアの懸賞に応募しようと、
毎日コツコツ買い物をしてレシートを溜めていたのです。
ただ、望美から50万をもらうことができて、それを旅行費用に当てようと考えていたみたいですが。
また畑山と偶然再会し、自分がご祝儀泥棒をした動機を光輝に話してもらおうと、結婚式場に呼び出したんですね。
望美から保険証を借りたり、黒留袖をレンタルしていたのは、写真室の畑山に会うためです。
実名だと畑山が逃げてしまうかもしれないし、衣装をレンタルしないと写真室には入れませんからね。
惚れっぽかったり不注意だったりすぐ騙されたりと、何かといたらない女性だったとは思いますが、
娘と孫娘への愛情が、決してなかったわけではないのです。
不器用な人だったと、糸村も言ってました。
さて、これで最終回なわけですが、特に最終回らしい内容ではありませんでしたねw
ま、京都に移ってきたばかりですし、まだまだ続くよってことなんでしょうね。
視聴率もこの世知辛い時代に平均10%を超すでしょうから、テレ朝的には及第点だと思います。




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