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シン・ドラマ汁


おんな城主 直虎 感想文

おんな城主 直虎 第41回「この玄関の片隅で」
NHK 日曜夜8時~
▼三国一の草履番
今回は、虎松こと万千代と亥之助こと万福の配下に、ノブという中年男が配属された話と、
功を焦る万千代が、材木を必要とする家康に、井伊谷の木を切り出すと進言した話でした。
前回の感想で、このノブという男について少し触れましたが、今回その正体が本多正信であることが明かされ、
紀行では三河一向一揆に加わり、敗れて諸国を放浪するも、家康の元に戻ってから才覚を現し、
重臣となっていくと書かれていましたので、もう正信と書いてもいいですよね。
この正信を演じているのが最近何かと引っ張りだこの六角精児。
六角さんと言えば、長年相棒で警視庁の鑑識課の米沢を演じたことでも有名ですよね。
もう年なので10代の万千代や万福に比べると、物覚えも悪いし、草履をシュタッと
投げ揃えることなどできないのですが、機転と経験に裏付けされた応用力は抜群で、
「日の本一」と讃えられた万千代たちの草履番ぶりでしたが、正信の機転により、
出てくる家臣たちを予想して、あらかじめ草履を出しておくという、グレードアップぶりを見せました。
誰がどんな人物で、誰と親しいなどというデータが頭に入っていなければできない芸当ですよね。
召抱えられて3ヶ月、弱冠15歳の万千代たちには思いもつかなかったでしょう。
しかも、万千代たちのやり方は、草履番という役目に終始するものでしたが、
正信のやり方は、予想より出てくるのが遅い家臣が、家康と何か特別な相談をしていたことが分かり、
少し探りを入れることで、今家康たちがどんな問題を抱えているか分かるという、
草履番という役目を利用し、内情を探ることもできるやり方なのでした。
当初正信のことを抜け作と嘲っていた万千代でしたが、功名心が強い万千代、
すぐに正信のやり方で知った徳川家の内情を、出世に利用しようと思い立つのです。
見上げた功名心というか、迂闊に触ると切れそうなくらいとんがった少年ですよねw

▼井伊谷の材木
信玄を失い、しばらくおとなしかった武田が、再び南下してきました。
織田と徳川でこれを迎え撃つことになるのですが、徳川は織田からあるモノを揃えてくれと依頼されました。
それは、木材を使うモノで、家康は大量の木材をどう揃えようか悩みます。
その情報を草履番をしながらキャッチした万千代、とはいえ草履番では家康に自分から直接会えないので、
家康の草履にこっそり細工をして、鼻緒をすげかえることで会うチャンスを作ります。
ですがそれは家康にバレてましたw
でもそんなことで怒る家康ではないんですよね。さすが鳴くまで待つ御仁。
万千代は井伊谷の木の切り出しを進言し、うまくいった暁には、初陣を飾らせてほしいと願い、家康もそれに応じます。
しかし井伊谷はすでに近藤の支配下ですから、万千代はもちろん、直虎にだって自由にできないのです。
万千代から木の切り出しを頼まれた直虎は、すべてこちらに任せればいいと言いつつ、
方久を通じて家康に密書を送り、今回の件は近藤に命じてくれれば協力して必ずうまくやると伝えました。
つまり近藤の手柄になってしまい、万千代は進言したのは自分だから初陣をと要求しますが、
自分の初陣は17歳だったと言う家康の言葉にぐうの音も出ず、また自室で癇癪を起こすことになってしまいますw
この癇癪癖も困ったものですねw
万福に布団むしにされながら、生足をバタバタさせるシーンは、実に眼福でしたがww
この一件で男を上げたのは何と六左。
万千代が徳川に召抱えられたことで居場所がなくなった六左は、直虎に頼み込んで
近藤家に召抱えられることになったのですが、武闘派の近藤は、なりだけはデカいくせに
何をやっても愚鈍な六左が気に入らず、何かと難癖をつけられ、六左は落ち込んでしまいました。
しかしそんな時に舞い込んできた材木調達の仕事で、昔龍雲党とともに
材木の切り出しをした時の経験を活かすことができたのです。
この六左という人物は戦国物にあって異色のキャラクターで、私はとっても好きですね。

▼長篠に立てる柵
これ、しばらく何のパロかと考えてたんですが、思いつかなかったので、他のことしてたら、
フッと思いついたんですよね。「戦場にかける橋」ではないかと。
「に」と「る」しか合ってないよ!
この「戦場にかける橋」のテーマ曲「クワイ川マーチ」はすごく有名な曲で、
たぶん誰もが1度は聞いたことがある曲ではないかと思います。
マーチなので運動会の入場の時に使われていたと思いますが、最近はわからないですね。
要するに、今回井伊谷から切り出した材木が、武田の騎馬隊と織田の鉄砲隊が対峙し、
鉄砲隊が勝利したことで有名な長篠の戦いで、騎馬隊から鉄砲隊を守るために立てられた、
柵を作るために使われたということなのでしょうね。
万千代たちは今回初陣を飾れないとのことですが、ようやく歴史の表舞台に近づいたって感じですねぇ。




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