近所にお好み焼屋さんが有るのは知っていました。
なんでもない住宅地の間に、瓦屋根の家の中に、
普通の家と変わらない建物で建っていました。
一応、お好み焼の古い看板が軒に出ているので分かりますが。
古い看板で、ペンキ文字も日に晒されてかすれています。

いつも気になっていたので、今日思い切って入ってみました。
青い暖簾は掛かっていますが、民家のような引き戸を開けて
入ると、とても静かな店内は、思ったより広いです。
テーブル三つと、座敷席二つが有りました。
このテーブル、昔の家庭でよくあった食卓みたいです。
私は鉄板の付いた座敷席に座りました。
卓の下にコンロの本体が下がっているので、
卓の下に膝が入れられないのがちょっと窮屈です。

店の人は、おじいちゃんとおばあちゃん。
推定年齢80歳？（＾＾；
カウンターを挟んでお二人で喋っていた所に私が入店したので、
あれ、なんですかね？みたいな顔でこっちを見られました。
いや、客ですけど。営業してますよね？ｗ

メニューが無いので、壁に張り出されたお品書きを見ます。
おや、定食などもいくらかはあるんですね。
しかし私は普通にお好み焼をお願いしました。
「あー、イカ玉にしますすか？　肉玉にしますか？」
「じゃあ、イカで」
「ハァ、肉玉」
「あ、いやイカで」
「あーはい」
なんか、耳が遠くなっている感じですね（＾＾；

そのあと、おじいさんがカウンターの中に入っていき、
カチャカチャと作業をする傍ら、おばあさんとずっとお話してます。
なかなか、出てきません。
古い４コマ漫画雑誌を一冊読んでしまいました。
ちなみに、2011年11月号でしたｗ

おじいさんがやっとお好み焼を持って来た時、
その鉄板皿が重そうに傾いていました。
大丈夫なのか？もう普通の皿に変えてもいいんじゃないですか。
で、出して下さったお好み焼は、親切にもう切ってあって、
上にハケでソースをたっぷり塗ってありました。
イカが多少焼けすぎかなと思いましたが、いえいえ生よりいいですよ。
熱いところをおいしく頂きました。

帰ろうと席を立った時、ちょうどおじいさんが奥に行っていたので、
おばあさんはわざわざおじいさんを呼びに行って会計しました。
うーん、おばあさんは水をもってくる係りだけ、かな（＾＾）
味はまあ、普通に美味しかったです。出来たて熱々が良さですね。

ただ、いかにも大儀そうなおじいさん、
この先、何年営業を続けられる物がどうか、危ぶまれる所です。
この店、他にピザ風味お好み焼もあるようなので、
また行ってみようかなと思いました。