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おんな城主 直虎 感想文

おんな城主 直虎 第42回「長篠に立てる柵」
NHK 日曜夜7時10分~(衆院選速報のため50分繰上げ)
▼長篠
今回は、衆院選の速報番組のため、50分繰り上げて7時10分からの開始でした。
総合でご覧になっている方は、あれっと思われた方、多いのではないでしょうか。
BSではいつもの6時から始まりましたので、安定して見たいならBSの方がいいですね。
さて今回は、戦国史上でも有名な長篠の戦いが描かれました。
といっても、虎松こと万千代は留守居をすることになってしまいましたし、
直虎はもはや万千代に主役を譲った恰好ですので、主要人物で参加したのは中野と六左だけです。
家康ももちろん参加してますけど、殿様ですからよほどのことがない限り前線には出ませんしね。
歴史にちょっと詳しい方ならよくご存知とは思いますが、長篠の戦いは、無敵と謳われた武田の騎馬軍団と、
それに対抗するための策を講じた織田の鉄砲隊が衝突し、織田が勝利したという、
戦国時代のターニングポイントとなる戦いです。
その策の重要なファクターである柵を作るための木材を用意したのが井伊谷の近藤で、
その入れ知恵をしたのが直虎ということになってました。
しかし木材はまだまだ足らず、中野と六左が急いで用意したため、その功績を讃え、
信長が城1つの価値があると言われる茶碗を2人に褒美として与えたのです。
実はこの茶碗、信長が信康に与えようとした茶碗でした。
信康は家康と瀬名の間に生まれた嫡男で、この時点では信長の娘・徳姫を娶っています。
瀬名の息子だけあって、かっこいいですねw
信康は、自分はそんな茶碗をもらうほどの功績はないと、遠慮したのですが、
史実をいろいろ見るに、どちらかというと信長は自分の懐にがっつり入ってくる人物を好む傾向にあります。
ここはもらっておいた方がよかったでしょうね。
結局この茶碗は、恐れ多いとおののいた近藤が龍潭寺に寄進しました。
もし実在していたら国宝級の品でしょうね。

▼キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
留守居を任されたからには、日の本一の留守居をしてやろうと決意した万千代。
新しく下足棚を作り直したりするのですが、ある時小姓に武具の修理を頼まれます。
ここぞとばかりに1ヶ月かけて、新品同様にピカピカに磨き上げたところ、長篠で勝利したため、
武田が占領した遠江や駿河の城を攻めることになり、万千代は自分の手柄を認めてもらえる機会を得たと喜びます。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!と叫ぶ万千代でしたが、この頃っていうか、つい20年くらい前まで、
こういう喜び方はしなかったはずw
気持ちはよくわかりますが、ずいぶん現代的な表現だなと思いましたw
早速武具を自分で届けようとする万千代でしたが、手柄を小姓に横取りされてしまうのです。
ここで正信が宥めるのですが、万千代はいつもの癇癪を起こして正信を殴ってしまいます。
詫びを入れる万千代に正信は、元今川の家臣で潰れてしまった家というのを、逆に活かせと言うので、
万千代は、それならおまえは裏切り者であることを活かそうと思っているのかと言うと、
正信はニタリと笑って、もちろんそのつもりだと言います。
このへん、さすがですよね。万千代は心強い人脈を得たなと思いました。

▼アッー
久々に家康が帰城し、戦勝祝いの宴が開かれるのですが、その夜万千代は、
榊原から着替えて殿の寝所に行けと言われました。
万千代はそれを、殿が自分を所望していると勘違いしてしまうのですw
正信も「万千代殿は顔だけはかわいいから…」と、褒めてるのか貶してるのかわからないことを言うしw
正直私の中では菅田は2枚目半で、イケメンと言い切れない扱いなので、ん?と思いましたがw
もうここからは爆笑の連続でしたね。
意を決した万千代が、万福に「新しい褌をもて!」とか言うしw
まぁ結局勘違いだったわけですが、家康は勘違いした万千代を見て、どうやら一計を案じたようです。
男色が横行した戦国時代の武将の中でも、秀吉と家康についてはそういう話を聞きませんね。
女好きで有名な秀吉はあまり子供に恵まれませんでしたが、家康は奥方も子もたくさんいますし、
根っからの女好きだったのでしょう。
それでも、武具をちゃんと修理したことを家康に分かってもらえて、
つい涙した万千代を、可愛いと思ったのでしょうね。
家康なりの可愛がり方で、万千代に褒美を授けることにしたのでしょうな。
大河ドラマでは、こういう男色の話を避けて通ることが多かったのですが、
さすが女性の脚本家だけあって、武将の尊厳を損じない程度に、ネタとして入れてきましたねw

▼恩賞の彼方に
次回サブタイの元ネタは「恩讐の彼方に」という菊池寛の短編小説で間違いないでしょう。
ひらがなにしても1文字しか変わりませんしね。
この小説は罪を犯して得度した僧侶が、交通の難所に洞門を掘削するお話です。
恐らく家康にどんな褒美をもらい、その褒美により万千代自身、そして周囲がどう変わったかが
描かれると思うのですが、元ネタにはまた一切関係ないと思います。




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