清水寺のお話
- カテゴリ:その他
- 2017/10/27 15:26:30
中学生の頃、初めて清水の舞台に上がってお寺さんのガイドで「清水の舞台は妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五ーいわゆる観音経で補陀洛山に現れる観音菩薩を表したもので(中略)高さは約12メートル、江戸の記録によると実際に飛び降りた人が230人あまりでほとんど生き残ったそうです。明治になって京都府が飛び起き禁止令を出したためほとんど飛び降りる人はいなくなりました」と説明を受けた。
清水の舞台ってなんだろうって、気になって聞いて回ったけれどはっきり答えてくれるところはなくてね。ただ、都の近くに誰でも上がれる高い場所を作ることはありえないー軍事的に偵察されるからねーから不思議ではあったんだ。
清水の舞台から飛び降りた気になってって「思い切った決断をすること」と言うけれどもー小池百合子氏が「崖の上から飛び降りて」と発言したのは清水の舞台から飛び降りることが条例で禁止されていることを知っていたかと思われるーホントに思い切ってだけなのか、疑問だった。
清水の舞台の慣用句がなっとくできる説として、清水の舞台は隣接する鳥部野の風葬地に投げ捨てる高台というものがあって、当時の庶民は墓もなく葬儀もやらず亡くなったら風葬地にいって鳥に任せる風習で、清水寺は鳥部野のそばなんだよね。かわらけ投げは死体の代わりにかわらけを投げて故人を偲ぶ儀式でいつしか遊びになってしまったけれども。
死体説が正しいとするなら、清水の舞台から飛び降りる=死んだってことになって、「死んだつもりで」やってみると慣用句の説明には整合性がでてくるよね。