Nicotto Town


シン・ドラマ汁


相棒 seaon16 感想文

相棒 seaon16 第4話「ケンちゃん」
テレビ朝日 水曜夜9時~
▼中
今回は、冠城が知り合いとなったコンビニの店員の青年が、ボウリングのピンで殴り殺されるという事件でした。
この青年がケンちゃんなのですが、とても人当たりがよく、何でも一所懸命で、好感度が高い人物。
ほぼ冒頭で死んでしまって本当に残念でした。
死亡時、持っていたボールペンで親指の付け根に「中」に見える文字のようなものが書かれていました。
唯一の家族である兄が言うには、勉強ができないので自分を育ててくれている兄のために
中学を卒業するとすぐに就職したそうで、お金もそんなに持っているようにはなく、
この人が殺されなければならない理由というのが、最初はまったくわからないのです。
しかし次第に彼の周囲がそれほど単純ではないことがわかっていきます。
そして、兄の恋人とケンちゃんがよく行っていた大学教授の名前に、「中」という字がついていたのです。
捜査一課は、2年前犯行後すぐにケンちゃんと道でぶつかった窃盗犯を逮捕します。
その窃盗犯はケンちゃんの死亡現場のボーリング場から、死体が発見される直前に出てくる姿を、
第一発見者たちに見られていたのですが、彼は犯行を否定しました。

▼以下ネタバレご注意!
ケンちゃんは2年前に窃盗犯とぶつかった時、頭を打ったショックで後天的サヴァン症候群になっていたのです。
サヴァン症候群は、レインマンで世界的にその存在が有名になり、日本でもATARUなどのドラマで
取り上げられたことのある、知的または発達障害のある人物が、ごく一部の分野で優れた能力を発揮する症状です。
相棒でも1度、確か神戸の登場回に見た光景を写実的な鉛筆画として描ける青年が出てきましたよね。
ただサヴァンに後天的というケースが本当にあるのかどうかは、私は知らないです。
ケンちゃんの場合、中学は一応出ているので、勉強が苦手とはいえ知的障害というより
発達障害とか、学習障害の類かもしれませんね。
最低限の社会生活を送れる能力は持っているタイプでしょう。
しかしこのサヴァン症候群の人々は、それぞれの得意分野がまったく違っており、
元になる障害の種類や度合いも違うので、あまり研究が進んでなさそうです。
私が知っている知的障害者の人物には、文字の読み書きもできない、言葉も満足に交わせない、
勉強はまったくしない(できない)のですが、一度行った道は必ず覚えるというタイプの人がいます。
地図を読めるわけでもないのに、どちらへ行ったらどこの道とつながるか、どこに何があるか、
1度で覚えてしまうのです。
まあでもこのくらいなら健常者でもできるよって人はいるかもしれないですね。私は無理ですがw

▼疑問
まず単純な疑問ですが、ケンちゃんが印刷工場で盗み見して書き出した、
大学の入試問題が書かれたノート、杉下たちが見つけた方は、ケンちゃんの家にあったんでしたっけ?
犯人にボウリング場で書かされたノートは、犯人が持って逃げたんですよね。
つまりケンちゃんは一度、盗み見した問題を自宅のノートに書き起こしていたということですよね?
良心の呵責があって、一度は兄の要求に応じなかったケンちゃんが、
問題を書き起こしていたことに、ちょっと違和感を覚えました。
また、勉強がまったくできなかった弟が、天才的な数学の能力を発揮できることに
気づいた兄が、嫉妬したことにもすごく違和感を覚えました。
親代わりとなり苦労して育てて、気がいいだけが取り柄だった弟が、
そんな能力を持っていたとしたら、私だったら喜びます。
がんばって有名になれとか思うし、ひょっとして自分の仕事に役に立つかもしれないとも思います。
あの兄、あまりに屈折しすぎじゃないっすかねぇ。
ケンちゃんがとても好人物だっただけに、犯人がとても憎たらしかったですね。
最後杉下に「あなたに才能があるかないかは、あなた自身が一番ご存知なんじゃないですか?」
などの、蜂の一刺しがほしかったところですw




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.