お正月の言葉のお話
- カテゴリ:その他
- 2017/11/10 14:47:26
江戸時代までは数え年でお正月がくるとみんなひとつ歳をとった。
商人は年末に奉公人をねぎらう膳を用意し、武家は新年に酒宴を催した。
だから忘年会は町家、新年会は武家と言われる。
お正月といえば門松、鏡餅、注連縄などなど。うちは飾ったことはないけどね。
門松は松竹梅を荒縄で縛って玄関におく。かならず外。年神様が迷わずにやってくるように飾ると言われている。年神は稲荷の兄神で素戔嗚尊と神大市比売との間に出来た子ども。
鏡餅はへびがとぐろを巻いているのを模したものと言われていて、鏡ということばは小学生が噛まれて大騒ぎになったヤマカガシのかがしに残っている。かがしは串に焼いた獣肉を突き刺して鳥獣を追い払った案山子の語源とされる。
注連縄は結界を表す印で出雲大社のように左頭、右尻尾だと出てはいけない。一般的な右頭、左尻尾だと入ってはいけないの意味になる。
お正月に飲むお酒はおとそというがお屠蘇と書く。蘇我氏を滅ぼすって意味なんだろうね。藤原には天敵だから。
藤原氏の怖いところは、こういう慣習的に続く風習にも少しずつ入りこんで藤原家は正しいってプロパガンダを行ってきたところなんだよね。
21世紀の今日でもね。
競走馬は現在は当歳からお正月のたびに歳をとるシステムで正確には数え年ではないですね。
2000年までは生まれたときが1歳の数え年でした。馬は昔の大切な宝物だったから資料がたくさん残っています^^
>のんのんさん
専門分野なので^^資料を読む時間が多くてたいへんですがおもしろいですよ。
知らないことが多くって勉強になりました。
ありがとうございます。
故人の享年表記も、そういう場合があったような(墓石とか