今回の調合
- カテゴリ:レシピ
- 2017/11/10 23:42:26
間違いなくグルメじゃないし、レシピでもないのだが、料理とか実験とか化学なんて項目は無いのでこのカテゴリで。
焼きの要素が無いでおなじみのカップ焼きそば。
お湯を入れて放置すると容積と反比例してグダグダの麺になっておいしくなることでお約束のアレである。
重曹をかん水の代用として小麦ベースの麺を中華麺風に加工するなんていう方法論があったりするのだが、焼きそばって中華麺じゃなかったっけ?ということで、意味もなく実験を開始。
そのまま注ぐお湯に重曹をなんてことを試すことも出来そうだが、実はカップ麺の調理方法では加熱が足りておらず、電子レンジで加熱するとおいしく食べられるなんて別件のTipsも併用する。。
思いついちゃったんだからしょうがないということで、反応の促進と十分な加熱を目的として、鍋に水を張り沸騰させ重曹を投入、更に麺を投入という実験を開始。
ただ、重曹はちょっと苦くなるらしいので、網で湯切りの上お湯で洗う。
結果は重曹による変化で普通は白い麺が黄色くぬめりのある生麺風となった。
が…あ、焼き要素が無いから冷やし中華が焼そば風味になって出てくる感じになっている。
なんか足りないのは香ばしさの気はするけど、元からそんなものある訳ないんだがなんだろうこの物足りなさは。麺単体なら中華麺としての品質は上がっていそうなのだが。
というか、焼そばの麺なら蒸すんじゃなかったか?
おいしいか?とか薦められるか?といえば……そもそも自分はそんなに焼そば好きじゃなかった!w
久しぶりに食べてみたけど、こんなにからかったっけ?w
冷やし中華とか、ラーメンとかならいいのだが、そもそもカップ焼そばという名の茹で麺商品に無理があるような気がしなくも無い
別のメニューの即席麺ということならいろんな可能性は無くもない。が、お湯だけですぐ食べられるという商品に手間をかけるのはちょいと人に薦めたりするにはちょっと無理がある。
そもそも加工するにはカップ麵ではなく、せめて袋の即席麺などの手を入れる商品で工夫をするほうが理にかなっている気はする。
麺自体は更においしさを秘めているのだが、簡便さとのバランスで割り切った部分で無理に引き出すことも無いのかなとも思うし、裏を返せば制限の中でよりおいしく簡単にという部分では作った人はよく頑張っていると思う。
やるとしてもやっぱりトッピングの類がカップ麵に対する追加作業としては妥当そうである。
麺としては生めん風にはなるけれどもお湯を吸わせるために空間が多いのか細く腰は無い。
元の調理時間より煮てしまったのもよくなかった気はするのだが、調理時間短めのお湯だけの方が芯が残る分食感はいいと思える部分もありそう。
実験としての変化はそれなりに面白いし、結果を元に何かメニューを作るのも面白いかもしれないけれど、今回はそのままの成果にはあまりいいことは無かった気はする。
カップ麺を別で加熱とか、中華風のメニューに対して重曹で茹でた乾麺っていうのは上手くやれば手間の割りに成果があったりするのだが、トータルの手間と成果のバランスという部分でプラスになる作業フローはなかなか確立が難しそうだ。
別の容器で調理してみるとわかるのだが、カップ麺は容器も含めよく出来ていて、イレギュラーな作業や状況によって気がつくことがあるのはちょっと面白かったりもするのだけれど、これも他人に勧められたもんじゃありませんなw
いろんな商品は公約数的な最適解によって最大限にチューニングされている。
そんなことを再確認したり、しなかったり。
そういうその道具がなすべきことをわかってる進化はすごいなぁとおもいます。
安いこともまた求められることの一部で、こんな単純なものにまだ工夫の余地があるのかって思うこともあったり。
ビジョンがあるというのは大事なことでございます。
開発改良に関わる人達の知恵と工夫がてんこ盛りなんでしょうねぇ。
ありがたい事です^^
昔は見なかった生麵タイプの(あの揚げてない硬い奴)なんかももうちょっとナントカならんか?っていうところから別の製造方法を確立したのでしょうし。
昔からうっかり放置したときの伸び方がカップや生そばはえらくひどいな…と思ってたのですが、湯切りした後の水分とかソースを吸わせるって意味では沢山吸うほうが都合が良かったのだろうなと思ったり思わなかったり(実際のところは作った人に聞いてみないとわからんけれども)。
安いものは安いなりにそれでもできるだけおいしく簡単にって工夫がされていたりするのですよねぇ。
どうしても軽く見られがちではあるけれども。
あれもそういう工夫がされてたのかなぁ。
これ、多分きゅうりとハムでも乗せたほうがおいしく食べられるよな…と見た目で思ったくらいにはw
カップや生そば系の商品が妙にお湯を吸うようになってるのは、そうなってないと水分が多すぎてまったく焼きそば感で無いからかもしれませんな。
ほんと、ホットの冷やし中華ソース味って感じになってしまったのでどこにもお勧め要素が無かったです。
冷やし中華のホットってのも多分酢に咽ることになるんだと思いますがねw
説明書どおり作るの大事!
小麦成分の多いラーメン系だと効果は抜群だったりしますけどね。あの麵の見た目が白い奴。
重曹加えてスープは別のお湯で作って湯切りすると大分即席麵からラーメンに数歩は近づくくらいの効果は出ます。煮たお湯はそのまま使えないですが。
これも手抜きとかケチってじゃなくて、いろんな利便性や効果のバランスでそう設計されているわけでして、だから煮たままスープ入れてそのままどうぞみたいな簡単さが実現できてるわけですよね。
暇と興味があれば物のためしでやってみると、麵の色と香りが変化するのはちょっと面白いです。
袋麺ならSBのホンコン焼そばを選びます。
お手軽簡単のカップ麺で実験なんて考えた事なかったなぁ。
重曹で生めん風になるのは知らなかったです。