蘇我氏と聖徳太子のお話
- カテゴリ:日記
- 2017/12/21 15:39:39
聖徳太子といえば、推古天皇のもと蘇我馬子とともに十七条憲法や冠位十二階を設定し、仏教を積極的に採り入れるなど古代日本において現在にも通じる政治を作った日本のヒーロー的存在である。おそらく聖徳太子を知らない日本人はいない。名前を聞けばああって思う偉人だ。
でも、聖徳太子って誰?
日本書紀によると聖徳太子は橘豊日王子と穴穂部間人皇女の間に生まれた第二皇子で、祖父は欽明天皇(父母ともに)祖母の父は蘇我稲目で蘇我氏の流れであった。政権上で協力関係にあった蘇我馬子は伯父(父方から見れば)、叔父(母方から見れば)の関係に当たる。聖徳太子の妻の刀自古郎女は馬子の娘で、聖徳太子は蘇我氏の切り札でもあった。
時代は藤原氏の始祖である中臣鎌足がまだくすぶっていた頃で、物部氏を仏教論争で追い落とした蘇我氏全盛。推古天皇の皇太子であった聖徳太子が記録通りの業績を残していたのなら天皇になっていてもおかしくない。推古天皇は女帝でこの時代はつなぎ役であり、適任の男系男子がいれば天皇にならない理由がない。聖徳太子は蘇我氏のバックアップがあり反対するものはいなかったはずだ。
それでも聖徳太子は天皇にはなっていない。なぜ?
それはおそらく、聖徳太子は殺されたからだろう。日本書紀では病気で刀自古郎女が亡くなった直後に49歳で亡くなったとされる。人々は大いに悲しんだとも。だが、日本書紀は勝者が書き残した記録であって事実ではない。
蘇我氏と聖徳太子は同族でありながら不可解なことが多い。蘇我入鹿はなぜ聖徳太子の息子の山背大兄王を攻め滅ぼし、自らの歴史書の「天皇記」と「国記」を焼き尽くしたのか。
蘇我氏は馬子、蝦夷、入鹿と蔑称の名前がつけられているのか。
学校で習う大化の改新で中大兄皇子と中臣鎌足に殺された蘇我入鹿こそが天皇であったのではないか。蘇我入鹿のことを林天皇と記されたあきらかに人が破ったあとがある文献があり、聖徳太子=蘇我入鹿ではないにしても蘇我氏政権が中大兄皇子と中臣鎌足のクーデターによって違う血統になったという説もあるんだ。
ちなみに日本の三大怨霊のひとりの崇徳天皇や平家の外孫で壇ノ浦に沈んだ安徳天皇など歴代の天皇で徳の字が贈られた天皇は不幸な目にあっている。聖徳が諡なら間違いなく不幸なことで命を落としたのではないかと推測されるんだよね。
大昔の歴史はほとんどが勝者の論理なので実は古文書あたると逆のことが書いてあったりします^^;;
でもほとんど偽書扱いなんですよ^^;;
ブログとても面白かったです。
教えてくださってありがとうございました。
在位中の天皇を結果的に死なせてしまったのは義経だけなんですね。頼朝は天皇と三種の神器の確保を命じていたはずなんですが、義経はどちらもできなかったですからね。ちなみに頼朝は北条氏によって毒殺された説もあります。武家の棟梁が落馬するはずがないというのと、政子が頼家と実朝の自分の息子を殺させたことから調べたらしく。実朝は「ものいはぬ四方のけだものすらだにもあはれなるかなや親の子を思ふ」と詠んで政子の冷たさと比較しています。
聖徳太子のたくさんの人の話を聞いたというのはおそらく裁判所みたいな役所を作って訴えを裁いたことじゃないですかね。空を飛んだのは資料を読んでみます^^
いくらなんでも、其れはありえないと思います・・・。
此処で、安徳天皇のお話が出ていましたので、小耳にはさんだ情報を。
安徳天皇だけは殺さないでくれと誰か(誰だったかしら?)に頼まれていた源頼朝ですが、義経が其れを破って安徳天皇を殺しちゃったので、義経は頼朝に追われるようになったとか。
今までは権利争いのお話しばかりでしたが、そういう事情があったそうです。
新資料が出ても偽書扱いですからね。
ホントのことがわかることはないでしょうね^^;;
>のんのんさん
伝言板作ってないから(_ _)
セナ君元気になるといいですね^^
のんのんさんもよいお年をお迎えください^^
>さくらさん
「徳」の字がつくのは祟りではなくて、天皇自身によくないことが起こったから慰撫のために徳の字が諡になったと思われます。
民俗学が専門なので歴史のことはちょっとだけ詳しいです^^;;
いろいろな説があるでしょうね~ 小学生の頃から聖徳太子は偉人だと 習ってきました。 ひょっとしたら一人ではないのかもしれないし・・・。 天皇に『徳』がつくとよくないというのは、誰かの祟りですかね。 ブロク いつも感心しながら拝見しています。
コメントありがとうございます。
はい!乳製品は無いものをあげます。
kiri さん今年はいろいろありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
傷跡が大きかった、先生は多分悪性出ないと話していたので不安です。来年でもって話していたのに悪性であまりよくないと聞いたのでこわいです。
kiri さんによい年になりますように。
本当にありがとうございました。
確かに未解明(知る由も無い)な事は多いでしょうね。