結局書きそびれて今日になってしまったが、タイトルの物を買ってみたりした。
　二週間くらい前？

　事の始まりは月初にあったドンキホーテの安売りPCだった。
　世間では酷い言われ様なのだが、半分くらいは妄想とか妄言だったりするので、実際に手にした人はある意味覚悟をして入る事もあってかそんなに阿鼻叫喚ということにはなっていない。初期不良では結構な目に遭ってる人はいたけど。
　毎日新聞の記事以外では書かれてないような気がするのだが、「5000台限定」という話もあって実際にはそんなに台数は世に出て居ない（店舗数で割ると各店そんなに台数が割り当てられるとも思えない）様であって、買えなかった人も居る模様。

　実際に調べてみると然程差額も無く同様の製品は意外とあるのでやはりポイントは「税抜き」ではあるが「19800円」という値札と、「FullHDの解像度」で「IPS液晶」という辺りが商品としての頑張ったところで、「その辺りに魅力を感じないなら厳しい」という商品となっている。
　ただ、ゴミと評する世間のマニア様の評は基本的に的外れである。
　https://www.youtube.com/watch?v=Et9DazgPH44
　2GBの主記憶でもこれくらいの動作はしているのであって「全く」使えないというのは誇張表現か、食わせる処理が不釣合いなだけである。
　まぁ、3Dゲームとか言い始めると厳しいわけだが「そんなの普通に動いたらゼロ一つ増えるようなマシンの立つ瀬が無くなる」という話であって、お値段相応（一昔前の事を思えばお値段以上と言えなくもないが）って事を考えてから口開けという話だ。

　前述の条件を捨てて良いなら、中古なり、もうちょっと出すなりすればよろしい。条件によってはもっと安いし、概ねどれを選んでもこれよりも拡張性は高く、マシンパワーは上である。残念ながら。
　ただ、近似した価格帯の物は特に中古では液晶の解像度、パネルの種類に妥協は必要となる。

　恐らくベースとなっている機種はKBM14HDで、それにケースを付けて販売元が違うものをビックカメラが29800円（税別）でぶつけてきたりするのだが、ケース以外は仕様が同じで、ベースとなった機種の方が実売が安いので流石にちょっとこれはほめて良いところが見つからない。
　ドンキホーテのPCは、カメラの解像度、無線の対応規格、メインメモリを削って売価を下げるという形で差別化されている分、商品としてはマシな気がしなくもない。というか、新品で切り込むことで競合製品に圧を掛けていく姿勢は冷ややかな目で見てる人も間接的に価格の低下というメリットを享受するかもしれないのだぞ？仕様をみて「自分に合わないものはスルーすれば良い」のだ。そのための仕様表で値札であって、悪く言ってつぶしたらその流れもつぶしてしまうぞ？

　そんな話を横目で見ながらメールをチェックしたところ、年末セールでタイトルの商品の案内が届く。買ってみたのはKBM14HDに対し、機種に仕様上はバッテリが減って、物理的に小さくなって、ストレージが増えたものである。更に液晶の額縁の部分が少しふとくなっているのと、更にキーレイアウトが酷くなっていることも違いである。どれくらい酷いかっていうとdelキーとかもないｗFnキーとのコンビネーションに割り当てられているくらい特殊キーや記号が不憫な扱いになってるくらい。
　欲しくなっちゃったのはFullHDの解像度でIPSな端末なので、サイズは大きい方が見やすいかな…という部分はあれど、スペック差があってお値段が安売りマシンに対して据え置きだったのでこれにしてしまった。
　通販だと1%還元なのだが、実は店頭だと10%還元で
　https://cp.jorudan.co.jp/coupon/special/biccamera/
　こんなのを併用するとさらに還元上乗せだったりする上に、ポップも行った店には無かったので、近所に店があって興味があるようなら店頭で買うと良いように思う。
　ポイントを利用したのとクレジットで決済を切ってしまったので11%弱のポイント還元で自分は買ってみたけれど。

　ただ、悪くないのになと思いつつ、はじめてのパソコンなんてひとには、贔屓目にもやはりお勧めできない。
　どうしてもストレージが小さい事によってWindowsUpdateが鬼門になることが目に見えていて、容量に対してマネジメントする工夫が出来る必要がでてくる。
　多分買ったままで普通に使う分にはそんなに問題にならないのだが……。
　また、キーレイアウトがものすごく特殊なので、これで覚えたタッチタイプは潰しが利かない。
　フルキー部分のキーピッチは確保されているが、記号は思いのほか普通に使うのに必要である。
　コンパクトキーボードのレイアウトは決まりが無いので普通のフルキーボードと違って違和感無く使える環境が少ないのは何かの練習、習得のためには薦められない。
　良くも悪くも大は小を兼ねるので、高い値段の良い物は何も考えなくてもぶつかる壁は少ない傾向にある事は間違いないのだ。使いこなせなかったりオーバースペックでもスキルが足りなければ気が付かないのだからもったいないと思うことは少ない。何でも使えないと製品に不満を転嫁するのは自分が対象にあわせて工夫も出来ないあほの子って告白と同じで、性能が低いと文句を言うのは自分自身の性能の低さも露呈する事でもある。当然要求条件がわかってるのにそれを下回るものを選ぶやつもまた仕様表すら読めないあほの子ってこと。必要な物を適切に選べるのが普通の人である。

　そんなちょっと単体では残念な部分のある製品ではあるが、安価で比較的軽量であるため、気軽に持ち歩く端末としては悪くない。
　miniHDMIという部分は考慮する必要もあるがディスプレイ出力もあるので、プロジェクタなどを使えばプレゼンなどにも使うことが出来るし、キーボードも記号を伴うときには辛いものの、アルファベット部分に付いてはキーピッチは確保されているので、少々の文字入力で、タイピングが出来ればフリックやトグル入力よりは楽な可能性が高い。記号の入力が多くなる技術職の人は残念でした……と言わざるを得ない配列ではあるのだが。
　久しぶりに店頭に行ってみて、最近は軽くていいのあるなーと思いつつ、お値段を見るとこれ落としたらショックだなって値札だったのでそっちは別に良いかと思ってしまった。
　制限の多くは拡張でも回避できるのだが、安い商品は「追加投資したらもっと良いのが買えるコストになる」事を考える必要がある。ちゃんとトータルコストで比較しないと値札というのは意味が無いのである。

　端末としての癖はどちらかと言えばスティックPCや、タブレットのそれなので、運用のノウハウはそちらの方が参考になると思うので、うっかり買う人は確認してみると色々得るものはあるかもしれないです。尚UEFI-BIOSは起動デバイスの設定くらいしか見当たらず…その入り方すらマニュアルに記述もありませんでしたとさ。あとで別のOSでも入れてみようかと思いつつどうしたもんかな。

　しかしこの機種の情報少ないな。元値が高かったから数出てないのだろうけど。
　という、人によっては無駄に見えるだろうお買い物のお話でした。