いまのこと
- カテゴリ:ペット/動物
- 2018/01/09 16:22:42
みなさん、こんにちは。
蒼雪が溺愛しているミニチュアダックスの、りんごちゃんです。
去年はぼくも、まぶたの手術や何かとつらいことばかりで、今年はのんびりすごせたらいいな~とかんがえていたのです。
まぶたの手術はうまくいきました。まぶたにできてたきもちのわるいできものは、悪性じゃなく、マイボーム腺腫だったそうです。取ったら心配しなくていいやつなので、蒼雪もほっとしてました。
でも、手術の時に受けた麻酔とかのせいか、正常値まで下がりかけていた肝臓の数値が300くらいに上がっちゃって、今度は、それを下げるために1日おきに点滴をうたないとならなくなっちゃったんです。
これがもう、痛くって痛くって。
背中に、ぶすっと10センチくらいの長い針をさすんですよ。ぼくは強いので泣きませんが、一度や二度ならまだしも、10回以上続けさせられてるんです。ゴーモンです。
蒼雪も、初めて椎間板ヘルニアになった時、数日間にわたって神経の薬の注射を腕に受けていましたが、それがすごいストレスになったと言っていました。
だからぼくの気持ちもわかってるんですが、肝臓が悪くなってしまっては早死にしてしまうからと、病院に連れてゆきます。
ぼくにとっては、痛いことばかりですごくいやです。病院が好きな子って、ほとんどいませんよね。
病院嫌いな子は、ぼくみたいに毎日のように通ってる子達が多いです。
諦めた顔をしてため息をついていたり、ぶるぶるふるえてしんぼうたまらん様子だったりします。
ぼくも、今までは待合室でおとなしく待てていたのですが、注射の怖さが身にしみて、今では病院行く前からガクブル状態です。
そんな日々が続いていたのですが、病院がお正月休みに入って、何日間か行かずにすんだので、ほっとしていました。
年明けに血液検査をして、あんまり数値が高くなかったら、点滴をやめる予定でした。
ところがです。
予定通り、ぼくを病院に連れてきた蒼雪が、こともあろうに、病院の待合室の入り口で転んでしまったのです!
その日はうっすら雪がつもっていましたが、平靴で歩けるくらいだったので、蒼雪は底がすりへった平靴で来てしまいました。
入り口に敷いてある足ふきマットは小さく、そこをろくに歩かずに、ほかのお客さんが歩いてぬれている床にふみこんだからさあ大変。
どばん、とも、べしょん、とも、べちゃん、ともいえるすさまじい音を立てて、ぼくをだっこしたまま、蒼雪は前のめりに転びました。
近くにいたスタッフさんや、お客さんたちもびっくりでした。
そのとき、ぼくは思わず「ぐふっ…」と声が出ました。右の後ろ足に衝撃が走りました。
しかし蒼雪、強く打った膝の痛みをこらえながら、まっさきにぼくの心配をしたのは、あっぱれです。
大丈夫かっ、とぼくを見たら、ぼくもぼうぜんとして蒼雪を見ました。
なんか右の後ろ足がずっきんずっきんして、うまくものが考えられませんでした。
ぼくが後ろ足を浮かせているのを見て、蒼雪はまっさおになりました。
「まさか骨がおれたのでは…」
スタッフさんも、これはやばいとみて、けっこう後ろのほうだった順番を先にして、ぼくを診察室に連れてゆきました。
ぼくがレントゲンを撮っている間、待合室で蒼雪は、ぼーっとしてほっぺたをつねったりしていました。
これが夢ならさめてくれ、と思っていたそうです。でもこれが現実でした。
レントゲンの結果、骨はおれていませんでした。でも、ひどいねんざで、もしかしたらじん帯が裂けているかもねとお医者に言われ、さらにぼうぜんとしていました。
とりあえず様子見しようということで、痛み止めの注射と、肝臓の点滴を受けて、ようやくおうちに帰りました。
それから蒼雪は、毎日十字じん帯断裂、と何度も検索して、手術になるのか、ならない場合はどうするのかをいっしょうけんめい調べていました。
それから6日後、ぼくの足は地面に着けるようになって、歩けるようになってきました。
手術しなくてもすんだので、蒼雪はふにゃふにゃに安心していました。
ぼくがトイレにいけないくらい足がずきんずきんしていたとき、蒼雪は冷やしタオルを当てて、手から痛いのを吸い取ってくれたおかげも、すこしあるかもしれません。
蒼雪だけじゃないと思いますが、ひとの痛いところをさわると、てのひらにずきずきと痛いのが伝わってくるんだそうです。
蒼雪はぼくの痛いのを吸い取ったあと、ひどく腹をこわしていました。痛みをせっぱんしたんでしょうね。
せっぱんってわりかんのことですよね。蒼雪がわるいのだから、もっと痛い思いをしてもいいと思うんですが。
きょう、病院に行った時、蒼雪の真上を白鳥の群れが、とても低い位置で飛び去っていきました。
空が青くて、白鳥は白くて、とてもきれいでした。
ああ、これでりんごちゃんは大丈夫だ、と蒼雪は思ったそうです。
ちなみに去年は、家の近くでかもしかを見たそうなんですけど。
ぼくの肝臓の数値は、あっちが下がればこっちが上がる、というぐあいで、まだまだ点滴は続きそうです。
いますぐ死ぬレベルじゃないけど、早いうちに措置が必要みたい。
でも、回数は減らしてくれるようなので、ちょっとはよい方向へむかってると思いたいです。
蒼雪のパパ上は、いまんところ順調に回復してきてます。
鼻水や味覚障害はまだ残ってますが、抜けていたかみのけも生えてきました。
ごはんも、からいのとかをのぞけば、ふつうに食べてます。
そのかわりといっちゃなんですが、パパ上のおにいさんが、病状があっかしたそうです。
パパ上のおにいさんは、肺の組織が繊維化する難しい病気で、いつ死んじゃうかわからないから、もう退院できないんだって。
蒼雪は、そのことにまた落ち込んでましたが、すぐ立ち直りました。
くよくよしても、なんの解決にもならないことを、さんざん勉強してきましたから。
そしていま、「愛はお金に代えられない」という見えない教科書を渡されて、その勉強中です。
ぼくの病院代で、ものすごくお金がかかってますが、蒼雪はむしろ楽しそうです。
りんごちゃんがよくなるためにお金を使えるんだから、うれしいよって言ってます。あたまおかしいです。
そでがすりきれたびんぼうくさい服で仕事に行っていますが、ぼくの点滴をしなくなったら、すこし余裕が出るから、そのとき、服を買いにいこうかなって言ってました。
楽しそうな蒼雪ですが、ぼくのお世話などでしらがが増え、くたびれた顔をしているので、今回のコメントらんはしめさせていただきました。
読んでくれるだけでとっても感謝いたしますですが、もしどうしても何か励ましを、というお方は、前のブログのあいているところに書いてください、とのことでした。
こんな蒼雪ですが、今後ともどうぞ、よろしくおねがいいたします。
ぼくは病院でつかれたので、ひとねむりいたします。おやすみなさい。