Nicotto Town



働き方なんて改革しても意味がないよね

イギリスでの話。4月末にトイザらス、Maplin(家電量販店)が破産申請、イタリア料理のPrezzo、ハンバーガーチェーンのByron、ジェイミー・オリバー氏のレストランも閉店で規模を縮小させている。

問題点はイギリスの物価の上昇率が賃金の上昇率を上回っているということ。

同じことは日本でも起こっている。毎月毎月いろんなものが値上がりしている。企業努力で吸収できないレベルで原材料などが高騰して、今の政府のインフレ容認の政策もあって値上げが止らなくなっている。そして、購買力が落ちたために人件費が高くないネットで買うことを選ぶようになっている。

この状態は本当にひどい。働くのも駄目、働かないのも駄目でどん詰まりになりつつある。働いても生活水準を落とさなければならない給料では意味がないし、働かないともう手持ちがなくなれば終わってしまう。福祉がいくら充実していても全員は救えない。

なぜ給料があがらないかというと会社が儲かっていないから。なぜ儲かっていないかといえばみんなが買い控えているから。なんだよね。

10年ほど前に地デジ化で大騒ぎして日本中のテレビが新しくなった。古いテレビだと放送が見られなくなるから、全員が古いテレビを捨てて新しくした。あるいはテレビを見ない生活になった。

全取り替えだから家電業界は一息ついたかといえば、そんなことはない。海外を含めた安売り競争に巻き込まれて、大手の電機会社は経営に行き詰まった。シャープも三洋も東芝もソニーもテレビでは救われなくてあちこちの工場は閉鎖された。

工場の閉鎖で職を失った人たちは他の仕事を見つけなければならなくなって、でもステップアップしてさらに高い給料をもらえるようになったのは一握りで。雇用が不安定な派遣となって、経済界が重宝する安くて身分が安定しない日雇いとなった。そして、不安定な職種の人たちは買い物を控え、ネットで買い物をして実店舗にお金を落とさなくなった。

ネットのお店は実店舗ほど人件費がかからないから、安売り競争では圧倒的に勝利する。そして、町中のいろんな実店舗を破壊して雇用をなくし、お金がない人たちをたくさん生みだした。仕事は選ばなければたくさんあるけれど、ホントに選ばなければだ。その仕事もいずれAIに乗り変わられる。

40歳、50歳で事務職、スーパーのレジ打ち、コンビニの店員といった人たちが儲けが出ないから仕事を失っていく。

今の時代はそんな感じなんだよね。

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2018/07/04 16:05
>Lilyさん
イギリスはEU圏内での関税を設けない今まで通りの案を出して交渉中ですがどうなるでしょうね。
もともとイギリスは野菜をたくさん食べる習慣がなかったのですが、EUとの交流や健康志向で野菜やフルーツが安定して入らない状況になるとホントに困るでしょうね。

私はイタリアのトリノにいたのですが、野菜やフルーツはメルカートへ行けば安く売っていました。ジャポネーゼだから安くしてやるとか、おまけしてやるって言われて当時ホームステイしていたマンマに喜ばれたものですが。

イギリス人の友人もなんで離脱なのかわからないっていうし。ヨーロッパの経済は沈んでいきそうです。
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2018/07/03 21:13
イギリスはEUから完全に離脱した時に起きる問題は、
今までかからなかったEU内全ての製品に対して、
輸入品の関税がかかり、物価が今の10%以上は上がるということです。
イギリスは石灰地質で農作物が育ちにくいのですが、
野菜類が高くなると、各家庭のエンゲル係数が上がり、
生活が大変になることでしょう。

南仏でスーパーに行くと、EU圏内の野菜類が産地ごとに豊富に並べられています。
その中でもフランス産は安いので、野菜やフルーツをふんだんに使った料理を作ることが
できました。日本なら考えられないほど安く買えるので、日本に帰ってからは
野菜とフルーツの高さに、買うことを躊躇ったくらいです。
味音痴と言われるイギリスの食卓が、ますます悲惨になるのではないかと思います。








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