資本主義の限界は誰も否定できない
- カテゴリ:勉強
- 2018/08/12 15:13:04
銀行の利息はいつから雀の涙ぐらいになったのだろう。むかしむかしのバブル期の頃、普通預金で2%、定期預金だと6%もあった利息が、今は0.3%もあったら高利と言われる時代。なんでこんなことになったかというと、投資しても儲からないからなんだよね。世界中どこへ投資しても儲からない。というか、特需で儲かったとしてもあっという間に食いつぶして平均化してしまうんだよね。
地デジ化で日本中すべてのテレビの買い換え特需があったけど、家電メーカーはどこも青息吐息のままだ。東芝は他業種に手を出して粉飾決済、シャープも三洋も身売り、ソニーもおかしいままだ。
当然お金も回らないから、どんどんお金を使わなくなってくる。普段着る洋服ですらファストファッションで1シーズン着れば終わるもので済ませる。デパートに入っている外国のメーカーとライセンス契約を結んでいるセレクトショップは売れなくて撤退が続いている。
都会でもそうなのだから地方だともっとヒドい。地方創生なんていっても全然ダメだ。お金を稼ぐ手段がなくなっている。誘致した工場が撤退するのはエネルギーが高くなってコストに合わなくなるから。都会で売るためのものなら都会に近いところじゃないと割に合わない。
だったら、田舎でエネルギーを作ればいい。
そんなことを思いつくきっかけになるのが
「里山資本主義」 染谷浩介著 角川oneテーマ21
この本に書いてあることは発想の転換ばかり。田舎でなぜ人が集まらないかというと東京や大阪と同じようなことを目指しているからだ。東京の真似をしても田舎ではうまくいかないし、東京には絶対に勝てない。
だけど、田舎でなら東京でできないことができる。
岡山県真庭市は人口5万人で、広大な面積の8割を森林が占める木材の街だ。木材が厳しいのはどこでも同じだけど、真庭市にある銘建工業は木材で出る木くずを使った木質バイオマス発電を作った。建設費は10億円。これで一般家庭2000世帯分の電気を発電している。
結果、工場の電気は自家発電でまかなえるので1億円の節約、電力会社の買い取りで5000万円。木くずの処理で産業廃棄物に出していたものが0になり2億4000万円を節約。年間約4億円が会社に残るのと同じことで、発電機はあっというまに減価償却できることになった。
ってことがいろんな事例があって書いてあるのだよね。東京発信とか都会発信ばかりでは地方創生は夢の又夢ってことなんだよね。
コメントありがとうござます^^
著者は地方はエネルギーの確保とモノを買うのにコストがかかると書いているのですね。
だから、ここをうまくクリアにすると地方で生活する人が増えるはずと。
ただ、地方で上手くいっているモデルを真似するだけではうまくいかなくて、岩手県紫波町の駅前開発もいろんな自治体が視察に来てますがプロジェクトからちゃんとしないとってことがわかってないかもです。
日本の経済モデルはちゃんとわかっている人たちが排除されていて、大塚家具のときも娘さんのやり方が正しいと主張していた人たちが、身売り騒動になってもなんにもコメントしてないですからね。
なんとなく僕はこの先日本が諸外国に比べて経済的にどんどん没落していくんじゃないか・・思ってるんですけど実際のところはどうなるんですかね。楽観的な未来を想像できない(´ω`)