この道しかないの正体ってなあに?
- カテゴリ:人生
- 2018/08/22 16:24:26
平昌オリンピックのときもワールドカップのときも日本のテレビは各国が競って日本はどうだ、メダルはどうだって話題にしていたよね。
だけど高校野球を前面に押し出したのはNHKとテレビ朝日系列だけで、他の局は試合結果を伝えてあとは金足農フィーバーをちょっとだけ付け加えただけだった。
いっせいに右へならえだったら高校野球のようなキラーコンテンツも各局いっせいに同じ内容になりそうだけど、ならなかったのはなぜかっていうと。
平昌オリンピックもワールドカップもNHKと民放が協力して放送権をパックで買っていて、すべての局に映像を使う権利が分配されていたから。ニュースや情報番組でふんだんに使えたんだよね。だから、同じ番組ばっかり作っていた。
高校野球は主催が朝日新聞社なのでテレビ朝日系列は放映権を持っている。NHKも昔から放映権を持っていて映像を使いやすいから全面に押し出せる。ノウハウもあるしね。
アメリカやヨーロッパではすべての番組がオリンピックだったりワールドカップなんてことはないんだ。なぜなら放映権を持っているのはひとつの局だから。
他のところが使おうとすると馬鹿高い映像利用料を払わなければダメなので、視聴率に対するコストパフォーマンスがあわないんだよね。だから、アメリカだとアメリカ勢が活躍しない競技は録画でほとんど放映されなかったりするし、ライブじゃなくてゴールデンタイムに録画で放送されることもある。
だけど、無料放送で放送されるから仕方なくみるしかないんだよね。っていうかオリンピックにそれほど興味がないっていうとびっくりするかもなんだけど。
日本は全員が同じ方向を向くのが好きだ。だから今の政治がこの道しかないっていうとリーダーシップがあるって歓迎する。この道しかないって政治は危険でしかないのに。間違ってたら引き返せるだけの度量の広さがないとダメなのに。
日本のメディアは、事件が起こるとすべてのチャンネルで同じことを放送する。しかも同じ専門家が掛け持ちして。
連続殺人もいじめの自殺もあおり運転もその他のいろんな事件も。
そしてその手法はみんなが共有する。
「この国の冷たさの正体」 和田秀樹著 によると
"総務省が自殺報道と実際の自殺の関連性を根拠なく挙げて説明し、ガイドラインを守って欲しいと指導しましたが、すでに世界では2000年にWHOが連鎖自殺を予防するためのメディアに対するガイドラインを出しています。
その中での避けるべきこととして、「写真や遺書を公表しない」「使用された自殺手段の詳細を報道しない」「自殺の理由を単純化して報道しない」などがあります。しかし、日本のテレビの実際の報道はどうでしょうか? いまだに実名を出して、自殺の方法をつぶさに報道しています。”
という感じで。日本のメディアはいいことを言ったとしても信用されなくなってしまったのはひとつのコンテンツを利益が出なくなるまでしゃぶりつくすやり方がヒドいからなんだよね。
昨日の林先生の番組も山口の行方不明男児を見つけたボランティアの方を前面に押し出していてほんとにみっともなかったね。
尾畠さんもテレビの取材が殺到して、関係ない番組でも使われてますね。。。
本人はボランティアで一生懸命なのにね。
騒ぎ過ぎ
けど、これでボランティアする人が増えたらいいと感じてるかも