億万長者になる方法はあるけれど教科書にはない!!
- カテゴリ:仕事
- 2018/09/25 15:42:59
ミリオネアになる方法として、トマス・スタンリーは「隣の億万長者」のなかで、”彼らは安物のスーツを着て、頑丈だが燃費のいい車を乗りつぶし、周囲は誰も彼らが億万長者とは気がつかない。収入の10~15%を貯蓄に回す倹約を続けていれば、誰でも彼らのような億万長者になれる”と書いている。
平均収入の二倍が必要で夫婦共稼ぎでどちらも平均収入があり、なおかつけちけち生活をするってことだ。億万長者は低金利の時代であっても必死で働いてお金を使わない生活を続けるとなれることもある。
とはいっても、誰も彼もがお金を貯め込んでしまうとお金は回っていかないし、景気もよくならない。金利を極限まで下げて社会にお金をじゃぶじゃぶ出してマイルドインフレが起こって景気がよくなるというアベノミクスとは正反対の生活スタイルだ。
日本政府と日本銀行は誰も体験したことがない極端な金融緩和を続けて景気回復を狙っている。だけど、景気がよくなったという実感はないし、実際生活は苦しいって人も多い。政府は失業率が低下したとか、大卒の就職率があがったというけれど、だけど実感がなければ景気はよくならない。
なぜなのか。
「臆病者のための億万長者入門」橘玲著 文春新書
によると
”「失われた20年」の日本経済の問題は、ゼロ金利なのい企業はお金を借りようとせず、ひたすら現金を貯めこんだことに象徴されている。
企業経営者はなぜ借金を嫌うのだろうか? それは、借りたものは返さなくてはならないからだ。返済時に資金が足りないと、当然、その損失は身銭を切って埋め合わせなければならない。
100万円をゼロ金利で借りて株を買ったら半分になってしまったーこの場合は50万円の損失だ。100万円を借りて喫茶店を始めたが失敗したーこれだと100万円全額が損失になる。こう考えると、いくら金利を引き下げても起業家がお金を借りようとしない理由がわかる。「デフレ不況」ではなにをやっても損するように思えて、ひとびとはゼロ金利を活用しようとしないのだ。
なぜこんなことになったのかについてはいろいろな議論があるが、「デフレから脱出しなければ景気は回復しない」ということについては専門家の意見は一致している。問題は、どうすれば脱出できるか、だ。
インフレを起こすもっとも簡単確実な方法は「ヘリコプターマネー」だ。日本は1000兆円を超える天文学的な借金を抱えているが、それを2000兆円、3000兆円と増やしてヘリコプターからばら撒けば物価はものすごい勢いで上がるだろう。
あるいは、日銀が株式やREIT(不動産投資信託)を無制限に買いつづけてもいい。ぜったいに損しないとわかっていれば、誰もが目いっぱい借金して株や不動産に投資しようとするから、金利が上昇して物価も上がる。
ではなぜ、さっさとデフレから脱出しないのか。それは、こうした”特効薬”がデフレよりはるかにヒドい経済的混乱を引き起こすことを歴史が繰り返し証明しているからだ。
アベノミクスの問題は、「デフレで実質金利が高止まりすれば景気が悪くなる」というのが真実だとしても、「インフレにすれば景気がよくなる」という理屈が正しいかどうか誰にもわからないことにある。
歴史上、制御不能のインフレによって悲惨なことが起きた事例は枚挙にいとまがないが、中央銀行が人工的にマイルドなインフレをつくりだして景気を良くしたケースはまだない。黒田日銀の”異次元緩和”が「壮大な社会実験」といわれる所以だ。
リフレ政策の是非については経済学者の間で激しい論争が続いているが、早暁、事実によって決着がつくだろうから、ここでそれを論じても意味がない。だが一人の生活者として、起こりうるシナリオに備えておくことは大切だ。
アベノミクスが想定するのは、大胆な金融緩和でインフレ期待が高まり、実質金利が低下して株価と地価が上昇し(ついでに円安になり)、景気がよくなって賃金が上がることで金利も上昇するという好循環だ。ここでは、金利の上昇は景気回復の最終局面で起きることになっている。
それに対して、賃金が上がる前にインフレが起こればひとびとの生活は苦しくなるし、金利だけが上昇すれば変動金利で住宅ローンを借りているひとが次々と自己破産し、中小企業は低金利での借り換えができなくなって倒産してしまう。
安倍自民党への政権交代で日本の株価が半年で8割も上昇したのは、投資家がアベノミクスの効果を”期待”したからだ。それが一転して落胆に変われば、国債の暴落と財務破綻のリスクが浮上してくる。それがわかっているからこそ、日銀は長期金利を抑えようと躍起になっているのだ。”
と現在の状況を説明している。
つまり、誰もアベノミクスを信用しておらず、お金を使おうとしないから景気が回復しない。もちろん、政策のリスクが大きすぎて勝ち馬だとしても乗れないってことなんだよね。
資本主義社会は新しい市場が現れないと成長が停滞すると言われていて、現在の先進国の経済成長率が伸びないのはそのせいなんですよね。
ちなみに中国の急成長は世界中のどこよりも賃金が低く、大量生産が効いたからで、彼らの賃金が先進国レベルになってきたら成長が止りますね。
経済学者は資本主義の成長を続けるために、税の配分を公平にするというけれど、実行は無理ですね。
最終的には円価値を上げないと、海外資源に依存する日本はどうしようもなくなると思うんですが大丈夫なんですかね。(経済のことはよく分からないんですけど)
お年寄りは使う用途がなくなってしまったってことなんですよ。流行のスマホはむずかしいから二の足踏むし、車は免許返上しろって言われるし、家もあるし、もう使うところがない。旅行も行ってしまったし。
お金がある人たちはそうやって使わない。ない人はホントにないから使えない。ってことですね。。。
アベノミクスで景気浮揚するのはむずかしいのではないかってずっと思っていました。株価はどんどん上がったけれど、投資は株の取引上の話で、お金を借りてレバレッジをかけて儲けようとする動きはゼロでしたからね。今の経済政策の場合、景気が上向きになるには資金を集めるために銀行預金の利子の利率が上がらなければならないはずなので。低空飛行のままではいずれ青息吐息って見えてました。。。
やっぱり消費税があがりすぎですよね><
大金持ちになるには現在の経済政策を知るのは大切ですよ。
相手は金融のルールを作っている側ですからね。
でも、一般市民は半信半疑でした。今は・・・、疑う気持ちのほうが大きいのかもしれません。
金利が下がり、株価が上がって、インフレになっても・・、将来が見通せないと不安になります。