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”みんな”の意見はどれくらい正しいの?

「サッカーマティクス」デイヴィッド・サンプター著 光文社

数学者の著者はサッカーも大好きで子どもの頃からさいころでイングランドのトップリーグのシーズンをプレーしていたという筋金入りで、でもプロのサッカー選手にはなれずに数学者になった。数学はみんな小さい頃から接していたのだから、サッカーよりも人気になるチャンスはあったということを考えるユーモアもある。

彼が紹介するのは、ギャンブルにおいて、みんなの意見はどれくらい正しいかってこと。

”人間はときどき小さな間違いを犯すものだが、大まちがいを犯すこともある。人類の歴史は、振り返ればまったくのナンセンスだとわかるようなことを人間が一時的に信じこんでしまった例であふれている。レミングが集団自殺するとか、万里の長城が月から見える唯一の人工物だとか、ナポレオン・ボナパルトの身長が低かったとか、バラク・オバマがイスラム教徒だとかいうデマや風説を、今でも多くの人々が信じ、広めている。"

と群集心理で間違いを信じこむことがあって、ほかの人が賭けた結果を見てから予想すると正しいことに近い数値で賭ける傾向があることも見つけ出している。

そして、素人でも数学に強ければブックメイカーを出し抜いて財産を作ることができるかの実験を行っている。

”賭け金=モデルが正確だと仮定した場合の利益の期待値/(イギリス式の)オッズ×総資金”
の式に当てはめて実験を開始している。

結果、式を使わなかった著者の妻も16%ほどブックメイカーに勝利し(資金が増えた)、著者もある程度は勝利したところで実験は終わっている。

しかし、結論としては今現在数学を使ってサッカークラブを勝たせるデータを提供することが数学とサッカーで勝てる手段と結論づけて、ギャンブルでは生活できるほど勝てないとのことだった。

まあ、ギャンブルで儲かるなら最初に買った宝くじが大当たりするってことだからね。ってことを思い出したよ。

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2018/10/04 16:07
>三日月さん
PKは右利きか左利きかで蹴る方向が分析できて、右利きだとゴールキーパーに向かって左側に蹴った方が強いボールが蹴れます(これは力学的なことなので、野球で流し打ちより引っ張った方が強い打球なのと同じ)。
あとは癖とか傾向とかですね。07-08シーズンのチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスター・ユナイテッド×チェルシーのPK戦でユナイテッドのGKファン・デル・サールがチェルシーのキッカーのアネルカにどうせ左に蹴るんだろうと誘いをかけて右に蹴らせて止めたところからデータ戦術が注目され始めました。
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2018/10/04 01:19
蹴る方向まで分かるんですね笑笑
なんという世界笑
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2018/10/03 18:15
>三日月さん
ナポレオンの身長は168センチぐらいとされているからそんなに低くはないですね。
野球ではアスレチックスのGMビリー・ビーン氏がデータを使った野球で世界を驚かせた「マネー・ボール」も有名ですね。パイレーツのGMハンティントン氏はインディアンズでポール・デポデスタ氏(ビリー・ビーンの補佐だった)と働いたことがあり、データで野球をすることで活路を見いだせることを知っていたのでしょうね。
サッカーはもっと綿密にビッグデータが活用されていて、たとえばPKだと過去のキック全てを分析してどちらに蹴るかまでわかるらしいです。
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2018/10/03 18:08
>takeruさん
ギャンブルを生業としている人たちは、世界中のカジノやブックメーカーから出入禁止になるくらい当てられるらしいです(いかさまではなく)。
ジャックポットの大当たりぐらいならともかく、ずっと勝ち続けるのはむずかしいでしょうね。
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2018/10/03 16:00
ナポレオンが身長低いってデマだったんですね....
スポーツと数学を関連づけるといえばアメリカにあるピッツバーグパイレーツという野球チームの監督が数学的知見をいかした守備配置をすることで大幅に戦績をアップさせたという話がありましたな。ビッグデータベースボールという本。サッカーでも適用できるかは分かりませんが^_^;
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2018/10/02 18:29
ギャンブルで財産を作るのは、難しそうだね。地道に稼ぐ方がいいね。




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