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西郷どん 感想文

西郷どん 第42回「両雄激突」
NHK 日曜夜8時~
▼井上馨
今回は、岩倉使節団の帰国が大幅に遅れ、西郷率いる留守政府が次々と政策を打ち出したり、
征韓論を唱え準備を進めたりしたため、帰ってきた使節団の大久保と対立するというお話でした。
前回の感想で私が留守政府が行った政策を羅列しましたが、このタイミングで行われたのですねw
まぁ実際西郷は半年ほど鹿児島に戻っていますし、その時期にはさすがにできなかったでしょう。
まずちょっと気になる井上馨の汚職ですが、尾去沢銅山事件と言いまして、
本来は商人が南部藩に貸しつけた大金が、慣習により藩から商人に貸し付けたことになっており、
維新後の新政府による諸藩の債務整理で、大蔵大輔の井上が商人に返済を求めたのですが、
その無理が通り、商人は銅山の採掘権を新政府に譲り、井上はこれを競売にかけ、
同じ長州出身の人物に買い取らせたのに、まるで自分が所有しているかのような高札を掲げ、
私物化したという事件でした。
この責を問われ井上は下野するのですが、そのためこれからしばらく吹き荒れる士族の乱の
旋風に巻き込まれずにすみ、その後復帰し大きな功績を挙げているのはご存知の通りです。
本当にこの時代は、人材が不足してたんですね。

▼大久保の帰国
使節団の帰国が大幅に遅れる中、大久保だけ少し早く帰国しました。
これに関して詳しく書いてあるところは、ちょっと見ただけでは見つかりませんでしたね。
まぁでも岩倉より先に帰っていたのは確かなようです。
実は大久保に関するネットでの記述は、西郷に比べると格段に少ないのです。
地元の鹿児島でも、西郷ファンは多くても、
大久保は毛嫌いされているというような話を聞いたことがあります。
やはりここまでずっと協力体制で維新を推し進めてきたのに、外遊後に西郷と袂を分かち、
西郷が死ぬきっかけとなった西南の役に追い込んだというのが、人気がないところでしょうか。
私自身は理知的な大久保はとても好きなんですけどね。
大学時代にこの時代の文献を読んだ際、大久保は日記などの文章を書く時に、
後世の人に見られても恥ずかしくないような文章を書くよう意識していたと聞きました。
ある意味ちょっと見栄っ張りなところがあったんですねw
でもこれって、文章を書く者にとって、とても共感できることなんですよね。
なのでそれ以来少し親しみを感じるようになったのです。

▼征韓論
まずこの征韓論に対する新政府の意見は3通りありました。
1つは、すぐに派兵し条約の締結や朝鮮居留民の安全確保をすべしという意見。
これを主張したのは板垣です。
もう1つは、高い身分の役人が全権大使として交渉に行くという意見。
これは西郷が主張し、自らが大使になると名乗り出ました。
最後の1つは、朝鮮は放っといて内治優先するという意見。
これは大久保や岩倉など、使節団組が主張しました。
最初に留守政府で話し合われた時は、全権大使の案で参議の意見はまとまりましたが、
天皇から岩倉が帰るまで待てと、ストップがかけられます。
そしていざ使節団が帰って、大久保や木戸らが参議に任命され初めての議会で、
留守政府組と使節団組の意見が真っ向から割れてしまう…今回はここまで描かれましたね。
西郷は征韓論の首謀者のように言われていることが多いように思いますが、
派兵には反対しているので、恐らく話をまとめる絶大な自信があったのではないかと思います。
西郷が首謀者と思われている理由に、板垣に対する書簡に「自分が朝鮮で殺されたら
戦争する理由ができる」的なことを書いたからと言われています。
ですがよく考えると板垣は派兵案を主張した人物です。
そんな人物に、大使案を納得させるために使った方便ではないかという説もあります。
それもなるほどな、と思います。
結局今のところ彼の真意がどうだったのかは、断定することはできないんじゃないかと思いますが、
西郷を悪者に仕立て上げたい人は、西郷こそ征韓論の首謀者であると主張するでしょうし、
西郷が大好きな人は、西郷は戦争をするつもりはまったくなかったと主張するでしょう。
こういう玉虫色的なことが多いのが、また歴史の醍醐味でもあるのですけどね。
邪馬台国のあった場所が決まってしまったら、面白くないでしょう。

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2018/11/16 17:09
西南戦争は西郷の死地ですので、詳しくやると思います。
会津や函館が省略されたのは、西郷自身があまり深く関わっていなかったからでしょう。
実際西郷が戦地に赴いた時にはもう戦争が終わっていたというパターンが多かったようです。
その頃西郷は体調を崩していて、薩摩で療養していた時期もあるのですが、
そのことについてはドラマでは触れられていませんでしたね。
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2018/11/16 17:02
南部藩は盛岡藩なんですね^^井上馨の汚職詳しく調べはったんですね^^井上も山県有朋だったっけ!?復帰してたんですね^^鹿児島では大久保より西郷が人気があるのは承知ですが、これからのドラマで、大久保と袂をわかち西南戦争にどのようにむかっていったのか、注目してみています^^せめて西南戦争だけでも2話ぐらい90分はつかって詳しくやってほしいと思います。戊辰の戦は会津や函館は省略されてましたので・・・
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2018/11/13 22:49
翔ぶが如くの鹿賀丈史の大久保がめっちゃかっこよかったんだよなー
あの時西郷を演じた西田がナレーター(兼菊次郎)、
鹿賀が島津斉興を演じているのは偶然じゃないよね。
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2018/11/13 13:45
おらも大久保好きだな~



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