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おそろしく冷たい社会は誰が作ったのか

経済は経世済民の略で世の中を治めて(経めて)民を救うことで、よい政治をすることであって、決して流通や金融のことではない。だから、ひとりひとりの面倒を見ていたら経済が回らないなんて言い出す政治家がいたら、きちんと勉強していないぼんくらか、金儲けにしか興味がない守銭奴だと思った方がいい。

「下流老人」 藤田孝典著 朝日新書 によると

ケース1親の介護、ケース2子供が病気で引きこもり、ケース3自身の病気、ケース4自身の病気と離婚といった誰にでも起こりうることで、ちゃんと働いていたにもかかわらず貧困になり、野宿をしたり野草を食べたりという生活に転落している。

退職金などで1000万円以上あってもあっという間になくなってしまうという。

生活困窮者には生活保護による救済があるが、本人が役所の窓口に出向いて申請しなければ受けられない。そして、役所の窓口担当が「生活保護は憲法に保障された権利」と理解していなければ「家族や親戚がいるでしょう」で却下されてしまう。今の日本の法制下では、家族や親族も貧困に共倒れする義務はないし、税金を払っているのだから国や自治体の代わりに背負うこともない。道義的なことはともかくとして、法的にはだけどね。

著者は、いつ貧困に陥るかわからない今、介護保険のように生活保護保険を創設するべきだという。大企業で高給取りだったとしてもなにかのきっかけで貧困に陥るのだ。

”下流老人を救済することは税金のムダ?
他方では「国に金がないのだから高齢者に我慢してもらうしかない」という意見も聞かれる。たしかにある一面では、高齢者に負担を強いることがやむを得ない場合もあるし、すでに膨張し続ける医療費をまかなうため後期高齢者医療制度を実施したなどの先例もある。しかしこの主張が問題なのは、「誰かを生かすために、別の誰かは死ぬべきだ」といったような一種の選民的思想に基づいていることだ。”

ってこと。自己責任とか怠けていたからでしょうっていうのは簡単だけど、自分が同じようになったときに見捨ててもいいよって言えるのかどうか、想像してみるといいよね。

冷たい世の中になったのは今のトップがそういうレベルだからってこともあるよね。





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