間違えやすい日本語って多いよね
- カテゴリ:勉強
- 2018/12/21 19:08:59
「熟練校閲者が教える 間違えやすい日本語実例集」講談社校閲部
そのものずばり、こんな日本語で文章を書くと残念ですねっていう実例集。親本のタイトルは「日本語課外講座 名門校に席をおくな!」でした。このタイトルも日本語の間違い表現です。
「女優○○降番」
「有頂点で蘊蓄を傾ける半可通」
「内外に懸案事項の山積する現在、次期首相の最有力候補とされるA氏だが、『役不足』というのが財界筋の見方」
「家族間の軋轢にさんざん苦渋をなめてきた」
「ワイン通を自認している彼女の」
「ディスコも映画館も、男の方と二人きりでお話しするのも初めて。両親が厳しくて、わたくし、世間ずれしているものですから」
「利権の温床となる特例は暫時廃止していく方針である」
「例え私ひとりだけになっても、この活動は続けていく」
「前後左右を敵に囲まれた。絶対絶命のピンチである」
「山間に異様を誇る大伽藍」
「久しぶりだ、君、今夜は多いに語ろうじゃないか」
11文例すべて日本語の間違い表現です。どこが間違っているでしょうか・
出版社で編集をやっていたときは毎日こういう勉強ばかりでした^^;;
専門以外のことって忘れていて私も勉強しなおさなきゃです^^;;
スルーしてしまうことも、こうやってみると
間違いは間違いなんですね。
勉強しなおさなくっちゃ。
ためになる問題をありがとうございました。
全問解答ありがとうございます^^
くじゅうのあとが味わうだと苦渋が正解ですね。
世間ずれは反対の意味なので、慣れていないとか世間知らずってことです。
Lilyさんは文章を書く仕事なのでこういうチェックは校閲とか校正から返ってくると思います。いじわるでやっているわけではなくて、知識を誇っているわけでもなくて、いいものにしたいってチームの気持ちなので大切に日本語を使ってください。
コメントありがとうございます^^
暫時はざんじ、漸次はぜんじと読み方も違うのですが、どちらも斬という字が入っていてざんって読みがちですね。
たとえはもともとの漢字が違っているのでたとえはひらがなが正解でした。
役不足は有名な誤用ですね^^
国語はむずかしいけれど面白いですよ^^
役不足はその通りです^^お見事^^
もうひとつは絶対絶命の部分でした。
国語に敏感だとテレビの番組でツッコミまくりです^^;;
「利権の温床となる特例は暫時廃止していく方針である」……暫時ー漸次です。暫時は短い時間、しばらくの間という意味で、漸次はだんだんとという意味です。
「例え私ひとりだけになっても、この活動は続けていく」……例えーたとえです。この文で使われているたとえは漢字で書くと「仮令」「縦令」「縦」「仮使」「縦使」で例えではないため、ひらがなで書くのが正しいですね。
「前後左右を敵に囲まれた。絶対絶命のピンチである」……絶対絶命ー絶体絶命です。体も命も進退窮まれりということなので、体と命です。
「山間に異様を誇る大伽藍」……異様ー偉容または威容。異様は普通からひどく変わっていて怪しい様という意味です。異様な大伽藍ならOKですが、いようを誇るなので立派で優れている偉容か威厳を感じさせる威容かを使いたいところ。
「久しぶりだ、君、今夜は多いに語ろうじゃないか」……多いにー大いにです。語ることが多くてもおおいには大いにです。もともと大きなりが大いなりに変化したものなので大の字を当てるのが正しいです。
「女優○○降番」……降番ー降板です。もともと野球のピッチャーがマウンドを降りることを登板の反対の降板といったことから来ているとのこと。
「有頂点で蘊蓄を傾ける半可通」……有頂点ー有頂天です。有頂天は「形ある世界の最も上に位置する天」が本義なので点ではなく天なのです。
「内外に懸案事項の山積する現在、次期首相の最有力候補とされるA氏だが、『役不足』というのが財界筋の見方」……役不足ー力不足です。有名な誤用で、役不足とは「役目が実力不相応に軽いこと。与えられた役目に満足しないこと」という意味です。準主役では役不足でっていうと、私は主役級なのに準主役は失礼だと思わない?って意味になります。
「家族間の軋轢にさんざん苦渋をなめてきた」……苦渋ー苦汁です。苦汁はにがみのある汁。にがい汁。転じて苦い経験。ーを嘗める。にがい経験をする。苦しい思いをする。苦渋は苦しみなやむこと。物事が思い通りに行かず、苦しくつらいこと。苦汁を嘗めるという慣用句では苦汁ですね。
「ワイン通を自認している彼女の」……自認ー自任です。自任は自分の能力や資質がその任務・地位などにふさわしいと思い込むこと。自認は自分自身を認めること。
「ディスコも映画館も、男の方と二人きりでお話しするのも初めて。両親が厳しくて、わたくし、世間ずれしているものですから」……世間ずれー世間知らずです。世間ずれはすれて原形が損なわれることから、純真な心が薄れて、世知に長けていることを言うのですが、世間知らずの意で誤用されています。
「例え私ひとりだけになっても、この活動は続けていく」ひとりだけ→ひとり
「絶対絶命のピンチである」→ピンチに陥った
「山間に異様を誇る大伽藍」異様→偉業
「語ろう」 →語り合おう
蘊蓄を傾ける→蘊蓄を垂れる
最有力候補とされる→最有力候補である
苦渋をなめてきた→苦渋を味合わされてきた
ワイン通を自認→自称
世間ずれ→世間慣れしていない
ああ、すみません、もう時間がないので、また見にきます。途中でごめんなさい
※「例え私ひとりだけになっても、この活動は続けていく」
私ひとりだけ⇒私ひとり、または私だけ…かな?
※「利権の温床となる特例は暫時廃止していく方針である」
暫時⇒漸次では?
→前後左右を敵に囲まれた の部分
「内外に懸案事項の山積する現在、次期首相の最有力候補とされるA氏だが、『役不足』というのが財界筋の見方」
→『役不足』 の部分
どうでしょう。