Nicotto Town



「紫の結び」

「紫の結び」読了。


大好きな作家、荻原規子さんによる源氏物語の訳。

源氏物語の根幹部分だけを取って、かなり読みやすく訳してくださっている。
さらに和歌の部分に至っては意訳なのである。
高校まで北京、大学も理系学部で古典の教養がない身としてはとてもありがたい。
(瀬戸内源氏は全10巻のうち3巻で挫折した…)


感想は色々あるのだけど、、、印象に残ったのは

六条御息所がこっわーーーい!!!
なんで人気あるのかよく分からない。
もう同情なんてかき消されるほどに恐ろしい女人。
葵の上に取り憑いていた時はまだ気品があったのだけど…
死霊となって紫の上や女三の宮に悪さしてた時は、品性も教養も剥がれ落ちて獣にしか見えなかった。
品性と教養にくるまれて惑わされていたけど、これがこの女人の本性なんだなーと。
死んだら意外と子供のことはどうでもいい、と言っていたのも衝撃。

それと源氏がいよいよ出家という時、亡き紫の上からの文を女房たちに目の前で破かせたこと。
最近日本ではやたらめったに「絆」という言葉がもてはやされてるのだけど、
そういうものぜーんぶ捨てちゃうってのが、出家なのかな??
だからあれほど辛い決断なんだなあ。


次は宇治十帖を訳した「宇治の結び」を読むぞぉ( ´ー`)
それから、「最後のユニコーン」を。

年末年始がんばる

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2019/01/24 12:30
そうです、アレです笑
源氏もあれは六条御息所だと思ってるし、
六条御息所も自覚があって自分にドン引きしてるようだし。
そもそも作者がそういう意図で書いているんだから、
あれは六条御息所として受け取るべきなのかなって思います。
わたしは人様の書いた訳文でしか読めないので、偉そうなことは言えないですけど><

わたしは紫の上と花散里が好きです(´ ˘ `๑)♡
確かに紫の上は源氏に振り回された一生だけど、
本当によくできた人で、思いやりがあって誰からも好かれてた。
そして一途で、我慢強い。まさに女の鑑。
我慢強さは頑固さの現れで、源氏に愛想をつかしてからはもう心を開かない。
源氏ではなく、明石の姫君に手を取られての大往生。彼女の心は源氏に囚われてはいない。

花散里はおっとりっぷりが好きです。
夕霧も(器量はアレだけど)こんな人と夫婦になれたら幸せだろうと思ったくらい。
一緒にいて、相手が幸せに感じてくれる。女冥利に尽きると思いますー
(自分が目指せるぎりぎりのラインですし笑)

六条御息所は源氏への執着が強すぎて、こうはなりたくないなーとつい思っちゃいます( ᕯˊ•̥▵•)
源典侍は好きな方ですね。いつまでも元気にしてて欲しい( ´ー`)
アバター
2019/01/23 13:06
六条の御息所が生霊になって・・・ってアレですか。
アレね、実は原文でははっきりと「なった」とは書いてないのです。
なんとなく匂わせてるだけで。

夕顔も葵の上も紫の上も女三宮も、不摂生と鉛中毒という夢のないリアルもあります。
もちろん六条の御息所も。

泪ちゃんは主張せず男に流される女達より、六条の御息所や源典侍の方が好きです~



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