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シン・ドラマ汁


<新番組>小吉の女房 感想文

<新番組>小吉の女房 第1回「旦那様は就活中」
NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
▼どんな作品?
後に江戸城無血開城に成功する幕臣・勝海舟の幼少期を舞台に、
海舟こと麟太郎の慈愛と機知に満ちた母・お信と、
曲がったことが嫌いですぐ手が出てしまうがゆえにいつまでたっても無役の父・小吉の
夫婦を中心とした家族の物語。
この枠にしては珍しく原作はなく、脚本家・山本むつみ女史のオリジナル脚本。
再放送は毎週日曜日の夜6時45分より。

▼勝家
勝海舟の父親・小吉は、自分の破天荒な人生について書いた自伝を残し、
その中で子孫に自分のようになるなと書き記しているとのことで、
恐らくその自伝を元にした時代劇だと思います。
小吉は男谷家という旗本の家に生まれましたが、父親は婿養子でその父親、
つまり小吉の祖父は鍼で財をなした元農民でした。
だから酒の席で犬侍どもにバカにされていたんですね。
そして本人も幼少期に勝家の婿養子になりましたが、
婿養子の自覚なしの破天荒な性格で、少年期と青年期に1回ずつ家出をしており、
2回目の家出の後は座敷牢に入れられており、その間に麟太郎が生まれたようです。
調べた限りでは、母親についての詳しい記述はなく、
恐らくちゃんと調べるには勝小吉の書いた「夢酔独言」という自伝を読むしかないようなので、
母親像についてはドラマを信用することにしますw
小吉が「婿」養子だったということは、お信は勝家の生まれということなのでしょう。
子供がいない場合、婿養子ではなく養子として男子を引き取り、それに嫁を取らせますからね。
小吉が婿養子として勝家に来たのが満6歳になる年で、17歳にはお信と結婚、
その後家出を1回挟み、21歳の時に麟太郎が生まれました。
で、今回麟太郎がまだ10歳未満くらいだったので、小吉は30歳くらい、
お信は更にその年下なので20代後半ということになりますね。
それに対し、小吉を演じる古田新太とお信を演じる沢口靖子はともに53歳。
この枠の時代劇は、設定年齢よりかなり年上の俳優が演じることが多いですが、
さすがに記録更新してしまったかもしれませんw
そのうちもう少し時を経て、麟太郎を福君が演じるようになりますが、
それにしたって14歳ですから2人とも30代のはず。
このキャストにするなら、せめてあと10年、早く作ればよかったのになと思いますw

▼べらんめえ
勝海舟自身、生粋の江戸っ子でべらんめえ調だったという逸話は有名ですが、
小吉はそれに輪をかけたような感じですね。
とにかく我慢できずすぐ手が出てしまうので、生涯無役だったそうです。
しかしただカッとなるわけではなく、彼の中には自分の基準があって、
自分がバカにされただけならともかく、相手が卑怯だったり、
自分が大切に思う友人や家族をバカにされた時に、カッとなってしまうのです。
そして余計な言い訳をせず、だからこそ周囲の誤解を招いてしまう損なタイプ。
この小吉のタンカが紋切り型ではなく本心から出ている言葉だからこそ、小気味いいですね。
ただ調べたところによると、酒や博打は好まなかったものの、女癖はあまりよくなく
吉原にも通ったそうなので、お信は苦労させられるんだろうなと、今からちょっと頭が痛いですw




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