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いだてん~東京オリムピック噺~ 感想文

いだてん~東京オリムピック噺~ 第2回「坊っちゃん」
NHK 日曜夜8時~
▼幼少期
2回目の今回は、お祭り騒ぎだった初回と打って変わって、前編の主人公・金栗四三の
幼少期から青年期手前くらいまでが、故郷の熊本を舞台に描かれました。
とはいえ子役だったのは半分くらいまでで、中学に入ってからはすぐに中村勘九郎にスイッチ。
子役も幼年期と少年期の2人いましたから、今回は子役人気は望めませんな。
母親役は宮崎美子なのですが、四三が産まれる時から始まったので、
宮崎美子も久々の出産シーンだったでしょうなw
四三という名前は、虚弱体質だった父親の信彦が、43歳の時の子供だからだそうです。
虚弱体質だったにも関わらず子沢山で、もう名前考えるの面倒だったんでしょうかねw
幼少期のエピソードで押さえておきたいのが、小学校に通うのに12kmの距離を
毎日歩いて往復していたということと、父親に連れられ嘉納治五郎を見に行くも、
念願の抱っこはしてもらえなかったということですね。
12km毎日往復は、さもありなんというエピソードです。
しかも最初うまく走れなかったものだから、姉の出産を盗み見て、その時の「ヒッヒッフー」という
呼吸法を自分なりにアレンジして、疲れないように走れる方法を編み出したと言いますから、
やはり能力が備わっていたんだなと思わせます。
嘉納のエピソードは、実は嘉納の顔さえはっきり見ることはできず、
実際は知らないおじさんに抱えてもらっただけなのに、
信彦が家族に、嘉納に抱っこしてもらえたと嘘をついたところがポイントですね。
金栗の家は元々酒造を営んでいましたが、信彦が虚弱なせいで潰れてしまい、
信彦はそれをかなり悔しく思っていたのでしょう。
なので頭もよく体も丈夫な四三に、家族の夢を託したいとの思いから、
つい嘘をついてしまったのでしょうね。
長兄の実次は四三の態度から、信彦の嘘を察しており、信彦が死んだ時、
ショックの余りあれが嘘だったと言いそうになった四三を制してましたね。

▼少年期
少年期のエピソードで押さえておきたいのは、上にも書いた信彦の死去と、
医者の娘で村一番のハイカラさんの春野スヤとの出会いです。
信彦の死因は、ずっと胃弱で最期には血を吐いたと言いますから、胃潰瘍か胃がんでしょう。
旅をした時、重曹水をずっと飲んでいたのが印象的でしたね。
そういえば「海の上の診療所」で、胃が痛む時にコーラを飲むといいという
エピソードがあったのを思い出しましたが、あれと同じことなのでしょうか。
虚弱で寝たり起きたりの生活でしたが、家族からは愛され、本人も西南戦争の時、伝家の刀を
守ったことを誇りにし、四三に嘉納を見せるため無理して旅をするような、いいお父さんでしたね。
また最期に実次が他の2人の兄とともに、頭がいい四三を中学に行かせるため、
自分たちが働いて稼ぐと言っていたのもとても印象的でした。
本当にいい家族だったんだなと思います。
もう1つの押さえておきたいエピソードの春野スヤは、公式サイトにちらっと書いてあるので
ここでネタバレしてしまいますが、恐らく四三と結婚することになるのだと思います。
転んだ自分を背負って夜道を走る四三に、好意を持ってしまったのでしょうね。
綾瀬が地でできそうな、ちょっと天然系のお嬢様ですよねw

▼中学期
四三が通った旧制中学は、12~16歳までの男子が通った学校を指します。
中村にスイッチした四三は、進路のことを考えていたので恐らく15~16歳の設定でしょう。
37歳の中村が演じるのですから、教室にいる時の違和感は半端なかったですねw
ここで押さえておきたいエピソードは、教師から風邪を引かない体になるためには、
冷水浴がいいと言われ、毎日裸になり頭から水をかぶっていたことです。
そして中村の惜しげもない全裸披露w
で、思ったのですが、今回の役を演じるにあたり、中村はかなり鍛えたのではないでしょうか。
時代的に男性が半裸姿になることも珍しくないですし、痩せるだけでなく、
筋肉もつけなければ、オリンピックの選手という説得力がないですからね。
いやらしさをまったく感じさせない、引き締まったいい体してましたよね~。

▼志ん生
今回は志ん生こと美濃部孝蔵の幼少期から、落語家を目指すきっかけまでも描かれました。
志ん生が語っていましたが、四三と志ん生はほとんど接点がありません。
何故このパートが入っているのか、ちょっと理解できないのですが、
そのうち分かるのでしょうかね?

▼冒険世界
次回のサブタイは、小説ではなく雑誌名です。
元は写真雑誌でしたが、冒険小説やスポーツを扱う雑誌となっていき、
名前から何となく少年向けかなと思ってしまいますが、普通に大人向けでした。
そしてこの雑誌の編集長を務めたのが、初回にも出てきた天狗倶楽部の創設者でもある押川春浪。
彼は小説家でもありますので、多岐に渡って活躍していたのですね。
というか、当時はそういうことができる時代だったのでしょう。




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