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生存戦略を考えてみるってお話

「日本人の9割が知らない遺伝の真実」安藤寿康著

”「どの科目の勉強も理解できなくて、当然成績も悪い。好きなことや得意なこともない。社会がキッザニア化していないのに、そんな人間はどうすればいいんだ?」”

著者の安藤氏は学校という空間で知識をつけることよりも、実地経験で知識を学んでいく社会のキッザニア化を提言しています。

”無理矢理、風俗店やホストクラブに連れて行かれて、そこそこ気持ちのいいことを味わったとしても、そこで本当の恋人が見つかるわけではないでしょう。いや、たまには本当の出会いも起こるかもしれません。でも、たいていはそういうところでの愛は擬似的で、本当の恋人は、自分自身が本当に生きる世界のどこかで出会い、愛情を育むものではないでしょうか。”

と例をあげて、学校での教育は本物ではなく擬似的なもので多くの生徒達は学年が上がるごとに授業に対するモチベーションが下がっていくと書いています。

そして何も得意なことがない、ってことが起こります。

”あらゆる生命は、経済的合理性にしたがい、自分の持っている有限のリソース(資源)を配分して生き延びようとするものです。自分の体力や感覚もリソースですし、自分が住む土地の地理の気候、あるいはかけられる時間やお金もリソースといえます。これらはすべて「有限」です。遺伝的才能も有限なのです。
 人間がこの社会で生きていくのも同じこと。自分の持つ有限のリソースをできるだけうまく使い、周りの環境に適応して生きているのです。
 ところが学校の教育では、こうした生物としての前提が無視されリソースが無限大に見積もられています。その人によって遺伝的な素質も違えば、時間やお金の製薬があるにもかかわらず、中学校や高校の卒業までにカリキュラムを無理やり一通り学ばせて一人前に仕立て上げようとするのです。
 ロールプレイングゲームで例えてみると、これがいかに無茶なことかがよくわかります。ゲームを始める際のキャラクターメイキングで、主人公には体力や魔力などの能力値がランダムで割り当てられるとします。経験を積めばそれなりに各能力は向上するにしても、時間やお金が限られているのであれば、すべての能力値を最大にすることはできません。体力や戦闘力が高いなら戦士にするとか、魔力が強いなら魔法使いにするとか、そういうリソースの最適配分を考えるはずでしょう。
 つまり、何をどうしても成績が悪いというシグナルが出ているのであれば、あなたにはその分野の才能がない、あるいは適切な環境と出会っていないために発現していない。だから時間やお金といったリソースを別のことに振り向けて生存を図るべきではないでしょうか。”

として、すべての学校が平等に教える勉強のカリキュラムに疑問を出しています。

ちょっとかじってみてダメだったら、違う道へ進むといった柔軟性があるなら、今の総理がいう「1億総活躍時代」も実現するかもしれないね。

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2019/01/23 19:26
>三日月さん
学校の教育を6年とか3年と区切らずに基礎学力がつくまでちゃんとやるとか、高校は4年とか5年とか延ばすとか、臨機応変にできればいいのですけどね。
イギリスの大学は30だろうと40だろうと大学生ですからね。
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2019/01/23 19:24
>みくあさん
フランスだと一定の理解度に達しないと落第があって同じ学年をやり直すのですが、日本でそんなことをしたら大事ですね。
基礎学力がついたら興味があることを集中的にやって、あとから必要なことを付け足して行く方法は試していいと思います。
私は民俗学をずっとやっていて数学の統計が足りなくてずっと勉強してますよ。
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2019/01/23 19:22
>お茶ノはさん
文科省とか教育委員会とか尾木ママとか日本中の教育関係者がお茶ノはさんが書いたことを目指していろいろ考えているけど、実現できないからむずかしいのですね。
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2019/01/23 19:20
>ゆみさん
コメントありがとうございますm(__)m
基礎的な知識は必要ですね。少なくとも教科書に書いてあることが理解できるくらいの読み書きは必要だと思っています。
子どもはホントにデリケートで、中学高校で人生の方向を決めるのは遅いって考え方がいわゆる英才教育で、ゴールデンエイジといわれる10歳くらいまでに考える力とか体の動かしかたとかちゃんとやると勉強も運動もできる子に育つと言われています。
といっても、お金がないと英才教育はむずかしいから学校教育ではどうかと著者は提言しています。実際にドイツでは中学になると実地で仕事ができる研修がカリキュラムに組みこまれているのです。
ちなみに水素水は分子が小さいからペットボトルで買うと意味がないってことなどなどなのですが、基礎知識と現実の利害を結びつけるにはひらめきが必要なのでかなりむずかしいです。。。
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2019/01/23 05:36
若い頃の貴重な時間に皆に一通りの科目を勉強させるという意味では、日本の教育制度はドイツの選別式教育などに比べて効率的ではないかもしれませんね。極端な話ですが友人の中には学校自体が要らないという人もいます。

学校教育を擁護するなら、嫌なことを我慢してできる練習という側面、若い時代に同じ世代の子供と共通の体験をすることに意味があるという側面、愛国教育の側面、ネットでは付きづらい体系だった知識を身につけさせられる→天才の才能発掘の側面と思いつきはするのですが、一日6時間~10時間拘束する高校の教育カリキュラムだと分野外の興味のあることをする時間なんて無いので洗練された教育システムとは言い難いと思います。
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2019/01/22 22:51
向いていないことやあまりにも不条理な環境に直面した時には、臨機応変に、一度、手放して別の道を探す勇気も大切だと思います。でも、今の世の中では既定路線から外れるとドロップアウトと言われてしまうのかもしれないですね・・。



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2019/01/22 17:13
|・ω・`)フムフム〜

よく分かんないけど
自分が満たされてて、人に八つ当たりしたり愚痴ばっか言ったりせずに丁寧に環境に優しく視野を広く生きて行ければ

それでいいと思うー。

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2019/01/22 15:29
初めまして、広場からきましたー(*´`*)
そうですねー、学校が生きるための知恵を授ける場所ではないのは同意ですね!
でも豊かに生きるために必要な知識だと思うのです。
何年か前に流行った水素水、基礎的な化学の知識があればあんなもんに騙されることなんてないんです。
それに、中学高校の時点で人生の方向性を決めるには早すぎると思います。




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