Nicotto Town



もうとっくに戦争は始まっているってお話

現時点の世界の三大経済圏って知っている? アメリカ、EU、中国で、それぞれが発行しているドル、ユーロ、人民元が三大スーパー通貨と言われているんだ。そして彼らは全力で戦争を行っている。通貨戦争と呼ばれる戦いだ。

「通貨戦争」ジェームズ・リカーズ著 朝日新聞出版

2012年9月30日初版なので、アメリカはオバマ時代、EUからイギリスが離脱することも決まっていない、中国は胡錦濤時代のお話だが、通貨戦争によって世界崩壊へ進んでいるとのシミュレーションがなされている。

”ドルが歩んでいる道筋は持続不可能で、持ちこたえられないだろう。ドルはやがて複数の準備通貨の一つになるか、SDR(特別引き出し権)に従属するか、金本位制に復帰して活力を取り戻すか、混沌状態に陥るかーその場合、復活する可能性もあれば週末に至る可能性もあるーのいずれかになるだろう。これら四つの結末のうち、準備通貨が複数になる可能性は最も低いように思われる。準備通貨を複数にしても財政赤字や累積債務の問題は何一つ解決されず、典型的な通貨戦争が続くなかで問題が国から国へとたらい回しにされるだけだからだ。SDRという解決策は、G20諸国の財務省やIMF(国際通貨基金)の執行部にいるグローバルエリートの一部が推進しているが、国の紙券通貨をグローバルな紙券通貨に置き換えるだけで、そのうちにやはり拒絶されて不安定さを招くおそれがある。金本位制への復帰は、十分な研究を踏まえて巧みに実施されれば安定をもたらす可能性が最も高いが、学者からはほとんど評価されていないため、この論争で勝者になる見込みはない。となると、残りの一つ、混沌状態の可能性がきわめて高いことになる。だが、そのなかに金本位制に移行する第二のチャンスがある。もっとも、何の準備もないまま突然移行するという形ではあるが。最後に挙げると、混沌状態の後に、さらに悲惨な事態が続く可能性もある。”

経済の話? むずかしくてわからない。そう思われても仕方がない。2009年にアメリカのペンタゴンはシミュレーションによる通貨戦争を行って衝撃的な結果となったといわれている。だが、その結果を受けてアメリカ経済が圧倒的に持ち直したわけでもなく、世界の経済は不安定なままで、誰も解決策を見いだしていないってことが問題なのだ。

通貨戦争とは覇権を誰が掲げるかで、アメリカ、EUにかげりが出てきて、中国となるのか。あるいは誰も知らない方法を作って新しい経済を作るのか。

戦争は知らないところで始まっている。巻き込まれないようにするにももう実弾が飛び交っている世界の真ん中にいるのだ。

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2019/02/04 15:31
>みくあさん
仮想通貨に関しては、いち早く日本が通貨として認証したために狙い撃ちされた感があります。
今の経済は人間の認識よりも速く回りすぎていて、修正がむずかしいのかもしれませんね。
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2019/02/03 23:30
通貨戦争・・・、その通貨に今度は「仮想通貨」が入ってくるのでしょうね。
資本主義や貨幣経済は限界がきている、いつか終わるとか、たまに聞きますが、
次の時代が、人類にとって幸せなものだと願いたいですね。




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