企業が内部留保をためこむ理由ってなあに?
- カテゴリ:勉強
- 2019/04/05 19:22:32
第二次安倍政権で副総理、財務大臣、金融担当大臣を務める麻生太郎氏は2015年1月5日に内部留保をためこむ企業について「まだカネをためたいなんて、ただの守銭奴に過ぎない」と発言し、話題になった。
あれから4年。企業の内部留保は減少するどころか大きくなる一方で、労働者の実質賃金は下がり続け、財界の要請を受け入れて、厚生労働省が提示したデータに問題があったにもかかわらず、働き方改革が一部修正して成立してしまた。
経済学で考えれば、労働者へ利益を分配したほうが購買力が上がり、お金が流通して企業の利益があがるはず。なのだが、労働者の実質賃金は下がり続けている。なぜなのだろう。
「臆病者のための億万長者入門」橘玲著によると
”「失われた20年」の日本経済の問題は、ゼロ金利なのい企業はお金を借りようとせず、ひたすら現金を貯めこんだことに象徴されている。
企業経営者はなぜ借金を嫌うのだろうか? それは、借りたものは返さなくてはならないからだ。返済時に資金が足りないと、当然、その損失は身銭を切って埋め合わせなければならない。
100万円をゼロ金利で借りて株を買ったら半分になってしまったーこの場合は50万円の損失だ。100万円を借りて喫茶店を始めたが失敗したーこれだと100万円全額が損失になる。こう考えると、いくら金利を引き下げても起業家がお金を借りようとしない理由がわかる。「デフレ不況」ではなにをやっても損するように思えて、ひとびとはゼロ金利を活用しようとしないのだ。
なぜこんなことになったのかについてはいろいろな議論があるが、「デフレから脱出しなければ景気は回復しない」ということについては専門家の意見は一致している。問題は、どうすれば脱出できるか、だ。”
もうひとつ。実はデフレ状態は企業にとっては不況ではない。ってことが忘れさられている。
「株式会社の終焉」水野和夫著によると。
”デフレだから企業経営が苦しいというのは必ずしも当たりません。売上が多少減っても製造原価を引き下げたり、一般管理費の多くを占める賃金を下げたりするtことで、貴牛王は利益を確保することが可能なのです。
それどころか、大企業は製造業、非製造業ともにデフレが続く21世紀になって。好況のピーク時における売上高経常利益率が切り上がってきているのです。”
”20世紀末以降、労働の規制緩和が進み、非正規労働者が増加していったことと完全に一致しています。
企業経営者はデフレで企業経営が苦しいとしばしばいいますが、デフレに責任を押しつけて、自分のせいではないということをいっているだけなのです。”
つまり、企業はインフレでもデフレでも、労働者から搾取して大きくなることを考えている。ためこんだお金はどこへ行ってしまうのか。
もの言う株主たちによって、株式会社は株の配当を上げていきます。
"株主へのリターンは、ROEでいえば、このところ7%台です。一方、預金者が受け取る利息は0.001%。1000万円の普通預金で、利息は年100円です。”
銀行の株式を買った場合、同じ1000万円でも配当は70万円。銀行預金は100円。銀行預金は1000万円まで保証されるけれども、株主は保証されないとの反論があるだろうけれども。
日本で生活していてリスク管理を考えて、外国の銀行へ分散することはむずかしい。簡単には引き出せないからだ。
日本の銀行で別々のところと思っていても、日本の銀行は資金をほぼすべて国債に投入するため、預金者は国債リスクを背負うことになる。
そして、お金を持っている人たちは株式でリスクを分散して、さらにいえばファンドで人をお金を使って自分たちの利益を増やしている。
内部留保はこういう強欲な株主に配当としてリターンされていくのだ。
といっても企業が姿勢をあらためないと問題は解決しない。
「時間稼ぎの資本主義」の中で、ヴォルフガング・シュトレークは、
”問題を問題として記述している人に対して、分析するなら同時に解決策も示せと迫るのは間違いだと考えている。(中略)その解決策が見つからない、あるいは少なくとも、今ここで実現できるような解決策が見あたらないということは十分に起こりうる。では、いったい『前向きなもの』はどこにあるのかと、非難をこめて問う声があるかもしれない。その時こそ、(中略)アドルノならば、もちろん私などよりずっとしゃれた表現で、こんな意味のことを言ったにちがいない。前向きなものがまったくないからといって、それがどうかしたのか、と。”
おっしゃるとおりで日本はチャリティって言いながらも途中で搾取しているとか、出演者にギャランティが出ているところが多いですね。チャリティで人の善意すら商売にしてしまう><
うちは日本赤十字を通して寄付はしていますが、あとは街角でも募金はしません。
父が東京で「恵まれない人たちに募金を」って大学生の集団に出会って「なんの募金か?」って聞いたところ、「お金が足りなくてスキーに行けないわたしたちのために」って答えられてあきれたってことを言っていました。そういう時代なのかもしれませんね。
我が家には、そんな大金どころか、将来まで生きていける金があるのかも、分かりませんが、万一残るなら、やはり、テレビで映っているような、可哀想な子供達に寄付したいと、妻とも話してます。
変な芸能人で中間搾取するような処は、ごめん被りたいので、なんとか直接にお金でも、物でもいいから、渡したいと思ってます。
まだ、先の事ですが、やがて探さないといけないでしょうね。
街頭募金は、九割が詐欺なので、絶対しないことにしています。
株式は欲張りすぎると大損しますからね。
尻尾と頭は相場にくれてやれっていうけどそこまで徹底できる人は少ないですね。
何百億とあっても次の世に持って行けるわけではないし、使い切れないなら寄付するのが一番かも。
レバレッジをかけてやると一気に取り戻せるけど後戻りも出来なくて、ってなりますね。
私の友人で、株式無敗という人がいます。
大学時代から始めたそうで、引き分けはあっても負けはなし。
40年以上の無敗は、ギネスものだと思います。
本人、あっけらかんとしたもので、1億円だけ残して、後の100億円以上は、寄付するそうです。
前にも書いたかな?
本人曰く、健康が一番大事だそうです。
あっと、株は、信用取引はしてません。
株式のむずかしいところは株のスコアを計算するとプロでも、素人がでたらめに買ったのと変わらないって統計が出ているところで、それでもプロだからって言い張るところなんですよね。
日銀が国債を引き受けるオペレーションは厳密に言うと法律違反なのですが誰も指摘しないのでそのままでしょうね。
税金に関しては何年もかけてしっかり議論しないと安易に消費税を20%とか50%とかになりますね。
お金持ちには税を逃れる術があって、でも貧乏だと案内すら来ないですからね。。
どうすれば上手くいくかってことは話し合いしかないと思います。
そのとおりなんですが、日本人は貯蓄性向が高すぎるので、なかなかタンス預金をしない。
銀行もそれを見越して、ほぼ預金者の実質金利を0パーセントにしていますね。
投資は、やはり素人では難しいし、プロでも負けますからね。
カミサンの実家の金庫は、業務用のだったので、ショベルカーでも無い限り無理だったでしょうが。
そのうち、日銀も引き受け切れなくなるから、今後の銀行の動きに注目ですが、昔のような担保貸付けは、できないでしょうし、将来性を見込んでの貸し付けるスキルもありません。
先日も行きましたが、とても無理だと感じました。
そして、無理に貸し付けると、また不良最近の山を税金で賄う。
回収能力も下がってますから、安易に貸し付けできず、最初は、合併をするでしょうが、その合併も国を超えての合併になると思います。
やはり、一番の対策は、総合課税だと思ってます。
マイナス金利政策が打ち出されたときに、3年以内で銀行は口座維持のためのお金を徴収するようになると思っていたのですが、一部のネット銀行以外では導入しなかったですね。
ヨーロッパでは口座維持にお金がかかるところばかりなので、投資によって維持料金を稼いでいる人が多いのですが(稼げない人たちはタンス預金)、日本は両極化していく気がします。
ただ、ヨーロッパはタンス預金が多いから空き巣にはいって金庫ごと持っていくこともあるから、対策は必要でしょうね。
私も確定申告してますが、提出するのも恥ずかしいような額です。
タンス預金の額が日本最高額にまで達すれば(郵便貯金)近くなれば、さすがに考え出すでしょう。
もちろん、銀行からその分が下ろされるので、どんな健全な銀行も、経営難に陥ります。
タンス預金、火事だけには気を付けないといけませんから、耐火性金庫だけは、用意してください。
私の場合は、もう年齢が高いだけにまだいいのですが、これからの若い人達は、余命が長くなっても、取り戻せないかも知れないです。
それなら、自分で貯めて置いた方が、まだ、納得できると思うのではないでしょうか?
私は出版社を辞めてフリーになってからずっと確定申告なので毎年税金と経費の計算をして、少しずつでも貯蓄をしてなので、民俗学をやっているお友達に比べるとある程度経済がわかるのですが。
銀行預金の相場とか、株の配当の相場とか、投資の相場を知らないから、いろいろ欺されるみたいですね。
東北では今特殊詐欺で欺される人が多いから注意喚起が行われていますが、大手銀行の名前を出されてころっと欺されるニュースを聞くのは悲しい限りです。
老後の資金は自分で稼ぐヨーロッパのように最低限の経済は知らないと生きづらい世の中になりました。
タンス預金はいいかもですね^^
特に、倒産が近づいてくると、書きません。
有価証券の評価損なんかは、まったくと良いほど。
その辺りをよく解析できる銀行は、良いのですが、できなかった故に、倒産→資金譲渡合併になったわけです。
一時は、その数がものすごく多かったでしょう。
それは、それを見抜ける人が少なかったからです。
バブル期は、土地神話があったので、特に、決算書を見抜く力が衰えて行きました。
今の日本、タンス預金が一番、いいかもしれませんね。←耐火性金庫を用意しておいてね。
預金保険が補償(貯金は、貯金保険)は、昔はよく読んでましたが、最近は読んでないです。
確か、最初は、一人20万円で、その後、その金融機関の資産等を検査して、それから1000万までだったです。
対象外は、NCD(譲渡性預金)と地方公共団体の預金でしたが、確か、その後、地方公共団体の預貯金は、保護されていたと思います。
まあ、実際は、1000万円出すより、資金譲渡といって、所謂合併をしますね。
天下った、財務官僚がいるまでは、公表しませんが、彼らが、退職金を貰って出て行ったら、検査がはじまってました。
例え、1000万円保護されると言っても、2行の銀行が合併すれば、2000万円になるわけではなく、やはり1000万円が限度なので、そのとき、問題になりましたが、その後は、ちょっとサボってみてません。
100万円、預金したって、1回時間外や他行で下ろせば、預金利息を遙かに上回るわけですから、まあ、私は、そんなに預貯金は、もってませんが、実に馬鹿らしいと思います。
日本人の貯蓄性向が、もっと低ければ、外国のように金融機関が倒産して、預金の取り付け騒ぎがはじまるのですが。
補足ですが、昔、破綻した金融機関は、当時の大蔵省は、預金は保護されると言ってましたが、法律には、一言もそんなことはかかれてませんでした。
大蔵省が勝手に言っていただけのことです。
これは、危ないので、投稿前に、保険をかけておきますね。