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インターネットの数学的破壊兵器が略奪を開始する

インターネットをやっているときに、おかしな広告がでてきてイライラすることってない?

たとえば、「コンピュータの動作が速くなる」広告とか、「カード利用額がリミットでも借りられる」広告とか、「お得な不動産」広告とか、「転職を勧める」広告とかね。

それはGoogleやFacebookやその他のSNSがインターネットの利用状況などから収集したビッグデータから、あなたに最適な広告が表示されるようにプログラムを組んでいるからなんだ。

とはいっても、こんな広告なんか見たくないよってこともあるよね。「コンピュータの動作が速くなる」広告なんか最悪だ。クリックした瞬間に画面上でインストールが始まり、コンピュータがウイルスに感染しているって表示が出て、電話番号が表示される。電話をかけるとウイルスから復旧するためにお金を払えって言われる。

そう、尾木ママが引っかかった詐欺だ。

銀行ローンの広告も、その他の自分には関係ない広告も、的外れなのは理由がある。それは、あなたも「同様の広告」が必要とされるレベルにあると判断されているから。SNSが使っているビッグデータを作る数学的破壊兵器はあっというまに人間を選別していく。

「あなたを支配し、社会を破壊するAI・ビッグデータの罠」キャシー・オニール著によると。

”2012年、上院委員会は営利大学に関する報告書のなかで、バタット大学の学生リクルート・マニュアルを問題にした。その内容は、きわめて悪質である。そのマニュアルでは、リクルーターに対し、「生活保護を受けている子持ちの母親、妊娠中の女性、最近離婚した人、自尊心の低い人、低賃金の職に就いている人、最近身内と死別した人、身体的・精神的虐待の被害者、最近まで収監されていた人、薬物中毒からリハビリ中の人、就職に行き詰まっている人ー要するに、将来のない人々」を狙えと指導している。
 彼らはなぜ、そのような人々ばかりを狙うのか? そういう「つけ入りやすい」人々は、金になるからだ。このような悪徳人は、いつの時代にも存在する。たとえば古い西部劇の映画には、地方を渡り歩くいかさま師が登場する。幌馬車に瓶詰めの山を積み上げて、ガチャガチャと音を立てながら町に入り、店で年配の女性客のそばに座り、彼女の弱みを探る。彼女が笑うときに手で口を隠すのは、歯並びの悪さを気にしているからだろうと当たりをつける。やがて彼女は、指にはめた古い結婚指輪を不安げにくるくると回し始める。太くなり始めた指の関節から察するに、その指輪は、彼女の人生が終わるころには指から抜けなくなるだろう。関節炎を発症しているのだ。そうこうするうちに、いかさま師は彼女の歯並びの悪さや指の痛みに話題をもっていき、商品の売り込みを始める。この商品を使えば、笑顔の美しい女性になれるし、関節の痛みも嘘のように消える、と。相手の弱みを知っていれば、売り込み前の咳払いの段階ですでに売れたも同然である。”

まったく同じことがインターネットでも行われていてデータ収集されている。このニュースをクリックする人たちはこのパターンに当てはまるからこのグループに入って、この広告を見せるとすぐに興味をしめすとか。

テレビの通販番組で膝の痛みに効くってやっているサプリメントを、整形外科やマッサージ店から出てきたところで売り込むのと同じレベルで効果があがる。

問題なのは、仕組みは誰にもわからず、正直に書いたら正解なのか失敗なのか、誰も知らないことで、いずれにしてもカモと見られていることなんだよね。





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