歴史を知らない政権が日本を破壊しているんだよね
- カテゴリ:勉強
- 2019/05/09 15:39:13
2018年10月29日の衆議院本会議で稲田朋美自民党筆頭副幹事長が聖徳太子の十七条憲法一条にある言葉「和をもって貴しとなす」を引用して「民主主義の基本は日本古来の伝統」と主張していてひっくり返りそうになった。
いったいなにを言っているのだ?十七条憲法を読んで理解しているのかと。
原文でいうと。
「一曰、以和爲貴、無忤爲宗。人皆有黨。亦少達者。以是、或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦、諧於論事、則事理自通。何事不成。」
この文を「日本の名著2 聖徳太子」中央公論社刊の仏教学者中村元氏の現代語訳に直してみると。
「第一条 おたがいの心が和らいで協力することが貴いのであって、むやみに反抗することのないようにせよ。それが根本的態度でなければならぬ。ところが人にはそれぞれ党派心があり、大局を見通している者は少ない。だから主君や父に従わず、あるいは近隣の人びとと争いを起こすようになる。しかしながら、人びとが上も下も和らぎ睦まじく話し合いができるならば、ことがらはおのずから道理にかない、何ごとも成しとげられないことはない。」
ちなみに十七条憲法は最後の十七条にも重要なことが書いてある。
「十七曰、夫事不可獨斷。必與衆宜論。少事是輕。不可必衆。唯逮論大事、若疑有失。故與衆相辮、辭則得理。 」
「第十七条 重大なことがらはひとりで決定してはならない。かならず多くの人びととともに論議すべきである。小さなことがらは大したことはないからかならずしも多くの人びとに相談する要はない。ただ重大なことがらを論議するにあたっては、あるいはもしか過失がありはしないかというい疑いがある。だから多くの人びととともに論じ是非を弁えてゆくならば、そのことがらが道理にかなうようになるのである。」
稲田氏は聖徳太子の十七条憲法を引き合いに、日本は昔から民主主義ですよって自慢したのであるが、憲法の条文から決して民主主義ではなかった(皇族と一部の貴族しか政治に参加できなかった)聖徳太子の時代に書かれていることですら、今の政権よりもはるかに民主的で話し合いの精神を主張すること比較されてしまうのだ。今の政権ってホントに独裁だよねって。
安倍総理は「以和爲貴」と書にしたんだよね。野党をヒステリックに攻撃するあなたにブーメランのように戻ってくるんだよね。あなたはまったくできてないよねって。
こんにちは^^
私は今のままだと閉塞感があるからよい方向へ変わるなら変わる方向へ舵を切った方がいいと思っています。
憲法も時代にあわないなら変えたほうがいいとも思っています。
でも、今の政権は選挙権を持っている国民が納得するまで議論していないから、いいのか悪いのかも判断できないってことが多すぎますね。
あげくに大昔のことを持ち出して、日本はこうだったって言われてもね。なにがなんだかってなります。
自分たちより頭がよくて詳しい人がいることを忘れていませんか?ってなります。
責められたら逆ギレするって子どもみたいですよね。
最近の政治家さんたちの発言は、「思いついたことをつい言いました」
「わたしはこう解釈したから引用しました」的な多くて、歴史などに
そう詳しくないわたしでも時々、おいおいーー;となります。
安倍政権、何を見据えているのか?何をしたいのか?
「思いつき政治」「言ったもん勝ち政治」と密かに思っていますが(苦笑)
少し前まで、政治家は自分たち(政治家)のことだけ考えていませんか?
な感じでしたが、今は自分のことだけ考えていませんか?と思うことが
本当に多くて。。。
新しい法律や指針を提示される度に、わたしはそれが今本当に必要なのか?
それが本当に国民(しいては人のため)になるのか?理解できなくなって
きています。