Nicotto Town



ロボが人間になる時に

雨の音を聴きながら、ふっと思った。

かつて
家族のロボだったわたしがソフトもハードも故障して、
とうとう人間になりたいと思った。
人間として蘇るために、わたしの場合こんな手順を踏んだ。

恐怖を与える者から可能な限り物理的に距離を置いた。
異常に我慢強い性格なのに、我慢をやめる決意を強く持った。

ネットのブログを新たにして、ニコに登録した。
まだリアの人間関係が無かったから。

次にテレビを見まくった。
まだ自分から動く気力が無かったから、ひたすら受け身でありながら、
ある程度の刺激がくるものが必要だったみたいだ。
それまで情報から隔離されていたので新鮮だった。

細々とカラーセラピーをやるようになった。
プチ贅沢をしようとレギュラーコーヒーを淹れるようになった。
リアで人間が集まる所に顔を出すようになった。

それから、本を読んだ。
専門書を読むほどには気力が戻っていなくて軽い内容の本。
海外物の推理小説、歴史小説程度ね。

過去とは全く別の畑の資格取得へ向けて勉強を開始した。
ほぼ同時期に、原稿書きに復帰した。
遊びで小説を書いた。

そうこうしているうちに資格が取れた。
気づいたら、ニコでもリアでも人間関係が生まれていた。

それで、ほぼロボ時代の過去は正しく過去になった。

古い過去があくまで古い過去であること。
昨日がきちんと過去になること。
過去が今の邪魔をしないこと。
そして、普通のよき心を持った人との普通の関係があること。

それが人間らしくあるために必要なことだと知った。
人間らしくあれば、大抵のことは自然に処理して生きて行ける。

雨が大地に染み入るように、心に心が沁み入ると、人は人になる。
雨の音を聴きながら、今日はそんなふうに思った。

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2019/06/23 21:53
あろさん、褒めていただいてありがとうございます。
あろさんも日々試行錯誤してより良くなろうと懸命に生きている素敵な人で、わたしは大好きですよ。

誰か一人でもいいから気持ちをわかる人がいれば踏ん張れて、どんな場所からでも這い上がれる。
そして自分が成長したいと強く思いさえすれば誰もがより良く変わって行ける。
本来は誰もがそういう心の力を持っているものですよね。
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2019/06/23 21:05
他の方が書かれているように私も尊敬します。
数か月前初めてめのめのさんを知ったときは、鋭い感性を持った方だなと感じました。
その後、日々を模索しながら一生懸命考え生きてられるように思いました。
今回の文章を読んで、めのめのさんが今の幸せを手に入れられたのは、心が泣いてる時代も一生懸命丁寧に人生を過ごしてこられたからなのだなと。(すごいつらい時代を過ごされた時のめのめのさん、よく折れずに頑張ったのですねと本当に尊敬します)
古い過去が古い過去であること。過去が今の邪魔をしないこと。
普通の良き心を持った人と普通の関係があること。
心にささります。私の道しるべとさせていただきます。
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2019/06/16 23:43
おじゃる丸さん、ぼ~っとしたい時ってテレビや音楽はいいんですよね。
ロボ時代は心が死んでいたのでテレビの内容も全く入ってこなかったんですよ。
恐怖から遠ざかってホッとしたらテレビの内容も入って来るようになって、それからいろいろ順番に面白い体験をしました。
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2019/06/16 23:38
秋コアラさん、芭蕉も人間関係を大切にした人ですね。
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2019/06/16 21:46
雨降って地固まる、でしょうか。
テレビがこんなにも人に良い影響を与えているとは思いませんでしたが、
読書は(どんなジャンルでも)脳を活性化させると聞いたことがあったので、やっぱりなと思いました。
単なる脳の活性化や気分転換ではなく、
しっかりと知識を身につける辺り、めのめのさんを尊敬します。
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2019/06/16 00:12
閑さや岩にしみ入る蝉の声^^。



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