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いだてん~東京オリムピック噺~ 感想文

いだてん~東京オリムピック噺~ 第24回「時代は変る」
NHK 日曜夜8時~
▼三度目の挑戦
後半の初回となる今回は、まず四三がパリオリンピックに出て惨敗、
その記者会見で後半の主人公である田畑政治と顔を合わせ、最悪の形で引継ぎが完了w
そして田畑が朝日新聞社に入社しながらも、水泳選手の団体である水協に入り浸り、
最後にはアムステルダムオリンピックの費用を意外な人物から捻出するというお話でした。
いや~、まさが四三が30超えてもオリンピックに出るとは思いませんでしたねw
選考レースで伴走して一着になってしまったというエピソードは本当なのでしょうかw
ナレーションではほぼ史実だと言ってましたがw
それだけ優秀な日本人選手が育ってなかったということなのでしょうかね…。
にしてもオリンピックでは、ストックホルムに続き途中棄権とは情けない。
やはり年だったのか、それとも体調が万全ではなかったのか。
返す返すも四三が人生の中で最高潮だったと思われる時期のベルリンオリンピックが、
戦争で延期になってしまったのが悔やまれますね。
あと、マラソンは夏季オリンピックでやるにはつらいですよ。
冬季にした方がいいと思ってる人、結構いるんじゃないですか?
でもマラソンは夏季オリンピックの最終日に開催される、夏季オリンピックの顔とも言える競技。
冬季にするのは難しいでしょうねぇ。

▼人たらし
田畑は一言で言うとせわしない男。
おしゃべりだし空気は読まないしすぐに思ったことを口に出すし、とにかく早口。
四三が熊本弁丸出しのゆったりしたタイプだったので、雰囲気ががらっと変ってしまいましたね。
ですがこちらの方がどちらかというと、マシンガンセリフのクドカンらしいです。
そして田畑はただせわしないだけではなく、どこか人を惹きつけるところがあるみたいで、
朝日新聞社の面接でも、勝手に水泳の話を延々とした挙句、お茶を吹き出したりして、
今の時代なら絶対受かってないですが、社長がどこか彼を気に入り、鶴の一声で入社決定。
そういえば社長、田畑の話にのめりこんでましたからねw
そして入社しても、スポーツ部に記事の内容が気に入らないと怒鳴り込んだり、
字が汚くて書き写さなければならない書類を任せてもらえなかったりと、
控えめに言ってもエリートとは言えない記者なのですが、
何故か直属の上司である政治部部長の緒方にも気に入られます。
年上のおっさんの心をくすぐる何かがあるのでしょうかね。
そしてついには当時の総理大臣・高橋是清までもたらしてしまい、
オリンピックの渡航費の捻出に成功。
高橋も最初は相手にしないつもりだったのでしょうが、何故家に入れたのでしょうねw
新聞記者だから無碍にはできないと思ったのかな。
この高橋是清を、先日他界した萩原健一が怪演。
いろいろと黒い噂の耐えない人だったけど、これだけの存在感が出せる役者が
また1人いなくなったと思うと残念ですね。

▼死の宣告
この田畑の原動力は、若死にする、30歳に死ぬと宣告されたことによるものだと思います。
まぁ宣告っても占いなんですが、根拠が薄いことでも、2つ重なれば信憑性を帯びてきます。
男が若死にする家系だと言われたこと、そして30で死ぬという占いの2つが重なったため、
彼は自分が30までの命だと思い込んでしまったのでしょう。
そして彼が残された短い時間(本当は短くないのですがw)を注ぐことにしたのが、水泳でした。
ですが彼自身は子供の頃に水泳を止められていて、泳ぐことはできません。
当時はプールなんかなくて、湖や海などで泳いでいたので、
抵抗が弱い子供は感染症にかかりやすかったのかもしれないですね。
そして嘉納率いる体協が、成績が奮わない陸上ばかり優先して、好成績を挙げても
水泳や他の競技を取り上げてくれないことに不満を持ち、水連という組織を立ち上げます。
正式名称を大日本水上競技聯盟と言い、後に大が取れて日本水上競技聯盟に改名しています。
現在の日本水泳連盟の前身に当たります。
当時室内プールがなかった東京では、夏しか水泳の練習ができなかったのですが、
偶然水連が間借りしている部屋の下に、昔大学が船を浮かべるために作った大きな水槽を発見。
そこを改修して室内プールにしたのです。
この時まだ田畑は20代後半。すごい行動力ですよね。
まぁ30で死ぬと信じてましたからねw

▼明日なき暴走
ブルース・スプリングスティーンの曲でしょう。
とはいえ私は彼の曲はボーン・イン・ザ・USAくらいしか知らないですw
明日なき暴走とは、恐らくですけど、30歳で死ぬと思っていた田畑の暴走でしょうねぇ。
いや~、面白くなってきた!
今までが面白くなかったわけではないけれど、やっぱ阿部サダヲはムードメーカーですね。
これまで敬遠して見てなかった人にも、これはオススメかも。
今回のサブタイの「時代」は、四三の時代から田畑の時代への意味と、
大正から昭和へのダブルミーニングだったのかもしれませんね。




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