まだまだ検査入院中
- カテゴリ:日記
- 2019/08/23 09:41:51
父が入院して、1か月になろうとしています。
入院したときは、がんの再発となったもとが背骨だと書きましたが、違いました。
骨の悪性腫瘍は転移時のみ表れるもので、もととなるがんは別にあるとのことです。
それでいろいろ検査しているのですが、どこが原発なのかわからないそうです。
肺や肝臓に見られたものも転移で、いまだに治療らしい治療ができていません。
なんでこんなに長引くんだよ、抗がん剤や放射線、手術はできないのかっ?
と憤りましたが、ネットで調べたら、がんというのは様々な種類があって、施す薬や治療法が違うんだそうです。
一筋縄じゃいかない…実は複雑な病気だからこそ、検査に時間がかかるんですね…。
それで、ようやく背骨の組織を取って検査機関に回し、結果が出るのが2週間後とのことでした。長い…。
治るのか治らないのか、早くはっきりしてほしいです。
どちらかに動けば、停滞しているよりずっと気が楽です。おそらく父も。
そういうわけで、家族全員疲弊した日々が続いています。
今回のことで、たくさんがんについて調べました。
そこで腑に落ちたのが、「がん検診はあまり意味がない」という内容です。
文春オンラインで読んだと思います。
「がんが見つかったら、遅かれ早かれ死に至る」ということについて書かれていました。早期発見しても、2~3年以内には再発し、5年以内に死亡する事実です。
5年見つからなかったら、それ以降も長生きするといわれていますが、実際は5年を乗り越えられない人が多いようです。
父のように、1年間苦しい治療に耐えて病気が消えたように見えても、定期検査の隙をついてがん細胞が芽を出してきます。
がんはカビに似ていて、目に見えなくても体内に発生源が付着し、気が付かない間にすごい速さで育っていきます。
そして異常が体感されたときは、すでにあちこちに転移、というケースは父だけが特別ではありません。
がんというのは、もうこれ、その人の寿命なんじゃないか…と最近考えています。
あがいて1年だけでも寿命を延ばすか、潔く無治療を選択して、なるべく苦痛を減らして最後まで生きるかは、その人次第です。
私だったらすぐ無治療を選ぶと思いますが、まだ愛犬が元気なので、延命の可能性があるなら、頑張って治療を選択するのかもです。
父は、頑張る方を選びました。体や心の苦痛は、父だけのものです。私が代わってやることはできません。
身内の苦痛に共感して、こちらもゆううつになるとき、「いや、これはその人の人生だから」と思い直すようにしています。
自分まで殉死する気持ちにならなくてもよいのです。
よく、親が「子供の人生が心配でゆううつです」という人生相談を見ますが、そういうのは「子供の勝手」として放っておけばいいんです。
家族とはいえ、他人です。他人の分まで干渉すると、変えられない人物や人生に腹が立ち、失望し、嘆くことになります。
過干渉と心配、手助けは違うってことを知らない人は多いです。
でもって、人生は有限だということ。
3.11の大震災のときから、いつ死んでもいいと思って生きています。
生きているうちに、やりたいことはやっておきたいです。
旅行とか行かないので、読みたい本を読んだり、クリアできないゲームのクエストをクリアしたり、ドラゴンクエストビルダーズ2で作りたい建物を作ったりとか、そういうささやかなことを、少しずつ達成しております。
狩り友さんがいまだにクリアできない高難度クエストをクリアさせてあげたいけれど、こればかりはその方の人生だからなあ(笑)
ともかくは、だらだら生きないようにしようと思っています。
疲れていると、だらだらしちゃうんですけどね。