なつぞらに登場キックジャガー=タイガーマスク
- カテゴリ:アニメ
- 2019/08/26 15:24:00
孤児院出身のキックジャガーが覆面被ってキックボクシングのリングで反則技を使う、というダークヒーロー格闘マンガ。
悪の秘密結社の命令を無視して勝手に試合で勝ち続けるキックジャガーに怒った組織は次々と反則技キックボクサーを派遣し主人公抹殺をくわだてる。
そういうアニメの作画監督を任された奥原なつ。
https://final.yumedream.tokyo/498
漫画版タイガーマスクでは突然、最終回にされた関係で主人公がトラックに轢かれて死んで終わりという惨憺たる内容。
当時の漫画編集部が適当に仕事をしていた証拠だろう。
一方、マコプロダクションでは アニメ作品 三代目カポネ を制作していた。
これが ルパン三世 のパロディーなのだけど、ルパン三世は大人向けアニメという市場すら無い新天地を目指した問題作だった。
ルパン三世(TV第1シリーズ)監督 大隅正秋が最初の話だけ(1話~6話、9話、12話)作ったが、子供向けアニメへの路線変更に怒り降板。
以降は高畑勲・宮崎駿が担当した。
という事は大隅正秋が担当した1話~6話、9話、12話だけが真のルパン三世ではないかと、その話を振り返る。
第3話 さらば愛しき魔女
「第3の太陽」という新型爆弾の原料になる花を栽培する秘密の孤島の話。
第6話 雨の午後はヤバイゼ
ダイヤモンドを飲み込んだ男の死体を巡ってルパンたちが盗みを働く。
第9話 殺し屋はブルースを歌う
峰不二子を奪いに来た殺し屋ブーン(プーン)とルパンとの戦い。
第12話 誰が最後に笑ったか
アイヌの財宝を探しに来たルパンだったが、宝は村長が独り占めしたという話。
失敗したものは責任をとって死ぬ、という掟がストーリーを重くする。
ぐわっ!?
大隅正秋が監督した話も何だか微妙な話が多い。
銭形に逮捕されたルパンは「俺はルパンじゃない」とワメクばかりで一向に脱獄しようとしなかった。
このエピソードは原作漫画の通りにアニメ化したものだけど、面白い。
そうは言ってもモンキー・パンチ原作のルパン三世は思いつきで描いたような話ばかりなので、中には下らない話や無理がありすぎる話があった。
漫画を描くにしても時間が足りない、という理由でルパンの髪型は坊主頭っぽいデザインになった。
全てが行き当たりばったりだったのかも知れない。