Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


全部後始末するまでは

父が亡くなってから、凍結された口座やゴルフ会員権の解約などの後始末に、家族全員へきえきしております。

とにかく口座が多く、ネットの買い物用アカウントもあちらこちらにあります。
口座の手続きは母と妹に任せ、私はアカウントの削除に回っています。

父のアカウントを消して回っていると、父が生きた痕跡を消しているようで、やや切ない気持ちになりました。
父は手帳にアカウントのパスワードを書いていたので、パスワードがわからないなんてことはなく、だいたい助かりました。
ただ、インターネット銀行の銀行名とパスワードが分からず、これには頭を抱えました。まだ預金が残っているため放置もできません。

とか言ってたら、母が銀行名とパスワードが書かれたメモを見つけてきました。
父が教えてくれたんだそうです。
夜寝ていると、眠っている母に父がささやく声が頭の中に聞こえるんだとか。
遺言を残さず逝ってしまった心残りか、あの世に行く前に後始末をしているんだと思います。
母は、父が亡くなって間もないころ、寝ているときに突然、歯茎全体と胸の激しい痛みを覚えたことがあると言っていました。
お父さんが痛みを訴えてきたんだべな、と家族全員納得しました。

不思議なことはまだあって、父が亡くなった日の夜、親せきの叔母さんが寝ている時、枕元で足音がしたそうです。
母も、亡くなった当初の夜、家の二階で足音を聞いています。
父が亡くなって数日後に香典を持ってきた父の友人は、家に帰って寝ていると、枕元で足音を聞いて夢見が悪かったそうです。
父は顔が広かったので、あちこちにあいさつ回りをしているようです。

私は声は聞こえませんが、父が亡くなったあと、急にビールが飲みたくて仕方がなくなりました。
ふがいない行動、いろいろもたつく母に、けんか腰にきついこともぽんぽん言ってしまいます。
その言い方に、母は「お父さんとおんなじだな」と腹を立てるのですが、自分でもなんでそこまで母にイラつくのか分からず、変化に驚いていました。
どうも私は憑依体質のようだと、この時初めて知りました。

そんな折、吉幾三さんの話題の動画「TSUGARU」を視聴したのですが、その一場面でもつ鍋を見たとき、やたらともつが食べたくなりました。もつは父の大好物でした。
あまりに我慢ならないので、昨日、豚の腸とノンアルコールビールを買ってきました。簡単にもつ煮込みを作り、ビールをコップに注いで、遺骨の祭壇へ備えました。自分も、「お父さんおいしいかい」と言いながら、ノンアルビールと煮込みを食べました。これでビールの欲求は収まりました。
ノンアルでやや不満だったようなので、もう一度、ちゃんとしたビールを飲んであげようと思います。

まだ家の固定資産税など手続きは残っているので、全部終わるのを見届けるまでは、父は家にいるようです。
人は死んであの世に行くと、だんだんこちらのことを忘れてしまうようなので、今のうちにということでしょう。
私はゴルフはできないけれど、食べたり飲んだりで貢献できると思うので。
食いてぇものとかあったら遠慮なく言ってけれな、おど(笑)






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