葬祭ディレクターの憧れ
- カテゴリ:日記
- 2019/10/08 12:02:09
父の葬儀の時、わが家を担当してくれた葬儀社の方がとても良い人でした。
私の4つ上の男性で、人当たりが良く、気が利いて、どんな状況でも穏やかに的確な対応をしてくれました。
まだ係長クラスとのことでしたが、プロの仕事ぶりに放心と感心。
葬儀一切を取り仕切っていたので、葬祭ディレクターと思われます。
葬祭ディレクター、どんな仕事なのか調べました。
認定試験を受けるには、葬儀社で2年以上勤務が必要とのこと。
宗教や慣習などの知識は豊富に覚えておかなければならず、遺族には細やかに対応し、葬儀の司会も行う業務です。通夜の祭壇の作り方も覚えないとなりません。
やはり高いコミュ能力が求められます。こればかりは人柄。話し下手な私が、訓練してどうなるものでもなさそうです。
あがり症は年と経験で克服したものの、人を寄せ付けない雰囲気はいかんともしがたい。
あまり身だしなみに気を遣わず、そそっかしく細かいところに手を抜く性格も向いてないなあ…><と、改めて自分の適性の低さに苦笑しております。
でも、やる気と熱意があれば、ディレクターではなくても、葬儀社に就職できるかもしれない。
そう思って本気で転職を考えたのですが、もうひとつ、致命的な欠点に気づきました。
私は、笑ってはいけない時に笑ってしまう性質なのです。
父の葬儀で、参列者の焼香の時、従兄が喪服のズボンのポケットに青いタオルを入れていたのがなぜかツボにはまり、笑いをこらえようとしましたが、震える肩はおさまりませんでした。
うつむいて顔を覆って咳こんだりしてごまかしましたが、両隣にいた母と妹にばれていましたし、葬祭ディレクターの方も気づいていたでしょう。
笑いの脅威はこれだけではありませんでした。読経してくださった和尚さんが、寺か宗派の方針なのか、普及に熱心な方で、全員で南無阿弥陀仏を唱えましょうということになったのです。
なーむあーみだー、なーむあーみだーと10回唱えなければならなかったのですが、妹の「なーむあーみだー」の言い方が面白くて、またしても笑いが…。
母と妹には、「真剣味がないからだ」「お父さんのことを悲しいと思ってないからだ」などと怒られました。
まったく、どうして笑う衝動が出てしまうのか、自分でもどうにかしたいです。
祖父の葬儀の時、この症状が出ました。伯父の葬儀の時も、今回ほどではなかったですが、少々…。
調べたら、これは失笑恐怖症というそうです。
不安や緊張の裏返しだそうですが、本当に困ってます。
もう少しで四十九日法要があるのに。読経の木魚のリズムで笑いかねません。
克服するには、思考転換の訓練が必要とのこと。
場数を踏むしかないのですが、そういう場も少ないですし、こんなんじゃ本当にだめだよなあ、葬儀社就職は…。
葬儀社に入れたとしても、受け付けや事務仕事より、葬儀そのものに関わりたいので。
と書きましたが、対人恐怖症の裏返しである失笑恐怖症は、精神科に行っても治すのは難しいらしいので、不採用間違いなし。就職できたとしても、大事な場面で笑ってしまい、首でしょう^^;
私と同じような悩みがある人は多いそうです。繊細で神経質で、あがり症の人がなりやすいんだとか。あがり症を克服できたと思っていましたが、全然治ってなかったということですね。
よかった、私だけが変じゃないんだ。
ひげみかんさんのブログ「失笑恐怖症と闘う我輩」
https://www.hige-mikan.com/entry/2018/02/21/070012