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いだてん~東京オリムピック噺~ 感想文

いだてん~東京オリムピック噺~ 第39回「懐かしの満州」
NHK 日曜夜8時~
▼満州
今回は、語り手の志ん生初のメイン回で、彼が終戦直前に慰問興業のため満州に渡り、
終戦後、日本に戻るまでの1年半の出来事が描かれました。
前半の主役・四三はまだ小松絡みでちょっと出てきましたが、
後半の主役・田畑は占いババアの関係でほとんどチョイ役でしたね。
志ん生が日本を離れたのは昭和20年の5月、つまり終戦の3ヶ月ほど前になります。
4月に東京大空襲があり、生活が成り立つようになっていた志ん生の家も焼けてしまいました。
この時志ん生は55歳、一緒に行った後輩の圓生は45歳でした。
森山がまだ35歳なのでそうは見えませんでしたが、もう結構な年だったんですねw
まぁ結婚が遅くて、息子が落語に入門してるくらいだから、そんなものか。
当初は空襲もなく町も賑やかで、高座も好調、そんな時小松と知り合います。
小松の存在が恐らくファンタジーなので、ここも創作なのではないかと思いますが、
小松は志ん生の富久というネタを見て、走り方が違う!と難癖をつけにきたのですw
志ん生は気が短いので、小松を追い掛け回し、その時は追い払ってしまいます。
慰問興業は最初1ヶ月の予定だったのに、船がなかなか出ないということもあって、
2ヶ月3ヶ月と滞在が伸びているうちに終戦を迎えます。
今まで虐げられていた中国人に命を狙われ、兵士は南下してきたロシア軍に捕まり、
一般人も日本に戻るに戻れず、若い女性は有無を言わさずどこかへ連れて行かれたそうです。
この頃の戦争って本当に人権も何もない時代でしたよね。
でもそれは、それまで日本人が中国人にしてきたことを仕返しされていると、
クドカンは志ん生に言わせていました。
非常にクドカンらしいまとめ方だと思いましたね。

▼最期
終戦間際にロシアが侵攻してきた時、志ん生は奉天で小松と再会します。
彼の部隊は沖縄に行くことになっていたのですが、敗戦色が濃くなり、隊長自ら
死にたいやつだけ行けと部下に言い残し、軍服を脱ぎ捨てて逃亡したため、生き延びたのです。
行き場所がない小松は志ん生についていきます。
最初は圓生が、逃亡兵と一緒にいると危険だからと断ったのですが、
中国人に殺されそうになったところを、結果的に小松が助けたため、一緒に行くことに。
そして3人で向かった大連で、玉音放送を聞きます。
志ん生と圓生は、終戦前から予定されていた二人会を予定通りやることにしたのですが、
こんなご時勢、客も来ないだろうと高をくくっていたところ、明日をも知れぬ状況で、
最期に思い切り笑いたいという人たちが、何と100人ほども集まったと言います。
圓生がヤケにウケたため、志ん生が何をやろうかと迷っていたところ、小松に富久を勧められます。
走るシーンをもっとリアルに、そしてもっと長距離を走ったことにしてほしいと。
志ん生は小松の要求をのみ、それまで浅草から日本橋までだったのを芝までに伸ばします。
志ん生の富久を見ていた小松は興奮、夜の町に走り出て、ポストを見かけ、家族に送ろうと
持っていた絵葉書に、「志ん生の富久は絶品」と書き加え、出そうとします。
しかしそこをロシア兵に見つかり、逃走しようとして撃たれてしまいます。
せっかく終戦まで生き残ったのに、こんなことで殺されてしまうなんて…。
逃げるだけの人間を背後から銃撃とか酷すぎますよね。
でもそういう時代だったのだと、思うしかありません…。
結局小松の絵葉書は出されることはなく、遺品とともに家族の元に届けられました。
その絵葉書が、現在息子の五りんの手元にあるというわけです。
小松は息子にオリンピックに出るようなランナーになってほしいと願っていましたが、
さすがにその願いはかないませんでしたね。
そして今回やっと、初回から出ていた伏線が回収され、
どうして志ん生がこのドラマの語り手を勤めているのかも分かりました。
クドカンは、今回が一番書きたかった回だったそうです。
確かに、今まで神回と呼ばれた回は何回かあり、私的にはそうかな?と
思ったりもしてましたけど、今回は本当に神回だと思いました。
ただオリンピックにもスポーツにもあまり関係なかったですけどねw

▼帰国
戦後の混乱で、志ん生が帰国するには終戦から1年半の年月がかかってしまいました。
その間かなり苦しい生活を続けていたみたいですが、まぁ彼は貧乏に慣れていたのでしょうw
途中ウォッカをあおり自殺しようとしたこともありましたが、何とか生き延びました。
てか自殺するのに好きな酒を飲んで自殺とか、甘いにもほどがあるw
家族がいると早く船に乗れると聞き込み、偽装結婚(しかも日本に妻がいるので重婚ですね)を
企みますが、相手の女がうわばみでうまくいかずw
志ん生よりうわばみって酷いやw
出国後2年近く経過して晴れて日本に戻り、人気を不動のものにしていくわけです。
志ん生の帰国前、心配したりんは、よく当たると話題の占い師のところに
志ん生の生存を占ってもらうために行くのですが、それがあの占いババアw
もちろん死んでいるとの占い結果、信じちゃだめえええと叫んだのは私だけではないはずだ。
で、たけしの方の志ん生は、意識が戻ったのを家族に隠していたわけですが、
見舞いに来た圓生に即行看破され、重婚をバラすぞと耳元で脅され、やっと起きましたw
ちなみに圓生を演じていたのは中村七之助という歌舞伎役者さんで、
だからなのかとても艶っぽい演技がお上手でしたね。
彼もまだ36歳なので、たけしの前に出てきた時はすごい老けメイクしてましたが、
表情が固くなってしまっていて、さすがにちょっとやり過ぎなのでは…と思いましたw

▼バック・トゥ・ザ・フューチャー
これは言うまでもなく、あの有名な映画からですね。
実は私、まともに見たことはないんですがw
ちなみに和訳すると「未来に戻れ」とか「未来への帰還」となります。
やっと戦争が終わり、後は日本の成長と、初の国内でのオリンピックが描かれるのみとなりました。
予告で早速東京オリンピックの映像がありましたが、もうそこまで進んじゃうの?w
あと、オリンピックと言えば札幌や長野でもありましたけど、さすがにそこまではやらないのかな。
ちなみに次回放映はラグビー中継のため1週飛んで、27日の予定です。

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2019/10/23 22:12
それは覚えているのだけど、そのシーンが初回だったかどうかを忘れてるw
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2019/10/23 18:09
確か五りんが師匠の家を訪ねてきた時から例の葉書を持ってたね~
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2019/10/21 17:13
よく覚えてはいないのですが、「志ん生の富久は絶品」と書かれた絵葉書は
初回から出てきていたのではないかと思います。
つまりこの回が念頭にあったからこそ出てきた小道具ということになります。
そしてこの回が書きたかったから、志ん生ファミリーが出てきたのですね。
まったく関係なさそうな志ん生を何故絡めたのだろうと思ってましたが、
やっと納得できました。
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2019/10/21 16:29
クドカンは、今回が一番書きたかった回だったという事は、初めて知りました。
太賀さんが、倒れて、もう出てこないのかと思うと、悲しい限りです。

中村七之助さん、お芝居に色気があっていいですね。
兄弟共演、なんかいいなと思いました^^
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2019/10/18 16:56
今更ながら、七之助と今の勘九郎が兄弟で、先代の勘九郎が父親というのを知ったよ。
あと先代がとっくに他界してることも、今の勘九郎が前田愛と結婚してることも。
チョイ役だなんてかわいそうに、一応美川は四三の友人(親友ではない)設定だからねw
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2019/10/18 11:16
中村七之助のフケメイクは父の勘九郎を思い出したわ~

あと熊本で見かけた例のチョイ役が満州にもいたね~



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