Nicotto Town



将門って本当はどんな人だったの? その6

平良兼の夜討が失敗すると、平貞盛は煩悶する。

「物語の舞台を歩く 将門記」村上春樹著によると。

”自己の地位を確立し、仁徳を修めるには、忠義の行いをする以上のものはない。鮑のような干魚の貯蔵室に滞在していると、生臭いにおいに染まり、ずっとそのようなところにいた者たちの同類として汚名を受けるように、自分が清く正しい場合でも、いつまでも乱悪の地をめぐっていると、必ずよくない評判を受けることになるだろう。都に逃れて、朝廷に参上し、自分の望みを達成するのに越したことはあるまい。さらに、人間の一生などはほんの一瞬の間で、一〇〇〇年も栄えていられる者などいない。それならば、まっすぐに生き、人の物を掠めとるような悪行はやめるべきであろう。この貞盛は、朝廷に奉公し、左馬寮の允という武官の官職を拝命していたのだ。これからも、朝廷のためにさらに功労を積んでいけば、必ず、昇進するであろう。そのようにして、あらゆる機会をとらえて、自分自身の愁いなどを朝廷に奏上することにしよう。”

承平8年2月中旬に貞盛は東山道から都を目指した。

「QED 怨霊将門」高田崇史著によると。

”貞盛が京都へ向かったという噂を耳にして、将門はこれを追った。実は貞盛は表面上は将門と和解しようとしながら、常に良兼たちに味方して、戦いの場に何度も姿を現していたんだ。だから、実直な将門にしてみれば、その心根が許せなかったんじゃないかと海音寺潮五郎さんなどは言っている。
貞盛は何とか逃げてーというよりも、将門がとどめを刺さなかったらしいー今日に辿り着いた。そして太政官に向かって『将門は、いよいよ逆心を抱いて暴悪をたくましくしています』と訴えた。官符を無視されたと怒った朝廷は、将門に対して新たに召還の官符を下した。しかし将門は、これに応じない。もうすでに彼は、関東一帯の大親分のようになっていて、そんなものに応じる必要もないと思ったのだろうか。そのへんの機微は分からないけれど、実際に自分も上京して、朝廷の現実を目の当たりにしていた将門だ。おろらくそんなものは無用くらいに感じ取っていたんじゃないかな。実際に、その頃は既に将門自身も、武蔵の国司や郡司の朝廷に自ら乗り出したりしていて、人々の人望も厚く、権勢も非常に大きくなっていたからね。”

官符を手にして、貞盛は都を下り、将門を糾明したが、将門はこれに逆らった。
頼みの良兼が死去し、陸奥守平維扶が奥州へ入る際に下野国府で合流して一緒に奥州へ入ろうとしたが、将門の襲撃を受けて貞盛は身を隠してしまう。平維扶は思い悩んだ末に貞盛を見捨てて出立した。

貞盛は野宿を続けて将門の探索から隠れながらも辛抱強く将門への反撃の機会をまっていた。

つづく。


アバター
2019/11/07 15:23
>りりかさん
こんにちは。
瀬戸内海が太陽の光を反射してキラキラしているところで育って、進学で東京へ出てきたときは海の色が><って思っていました。
今は福島で海からはかなり遠いですが、冬になると灰色になることが多くて、りりかさんの北陸がどういう景色なのかは想像できます。会津の年配の方が、冬になるまえに鳥を撃って塩蔵にして魚は干して、野菜は雪に埋めてか漬物にして、冬の間はずっと内職でってよく言っていました。収穫が終わったときに街の温泉へ行ってくるのが楽しみだったとか。
雪国からキラキラしている海の世界へ行くとびっくりするでしょうね。
太陽とか海とか当たり前だったけれど、やっぱり精神状態には太陽光は必要ってよく思います^^;;
アバター
2019/11/06 19:28
ここから関係ない話ですが失礼します
日記にコメント いつもありがとうございます
修学旅行に九州に行ったのですが
途中 山陽本線に乗っていて 北陸から出てきて南の光がまばゆい
山側は山の中腹まで 家々が立ち並び・・どの家も日差しを浴びて明るく光ってます
海は太陽の光をすべて取り入れたような 北陸では見られない海の色
北陸に居たら 考えられない明るくて穏やかな風景がありました
北陸の海は荒波が岩に弾けて しぶきが 辺りに舞って 
山からの滝の水も風にあおられ上に舞います。。。

4月だったかな・・旅行は
そこは 6月の光で輝いているような ショックを感じました

だから太平洋側から来た人 とかの話とか  ネットとかで聞いたり
うつは 別段不思議とも思えない事でしたね~

最近は温暖化で2月に雪が解けて・・
一昔・・つららも1メートル以上とか 地吹雪が吹きまくり・・雪女のような雪の渦巻きが巻き
ずっと家に居て 遊びに外出とかは5月のゴールデンウィーク、、
大げさだなと 笑わないでww
本当なんだからww
そういう記憶があるから 山陽本線に乗った時の驚きったら ww
思い出したので書いてみました




Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.