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[SI227]科捜研の女/時効警察はじめました

科捜研の女 File.19「刑事部長の憂鬱」 テレビ朝日 木曜夜8時~
今回は、藤倉刑事部長の竹馬の友である平野巡査が、巡回中に撲殺死体を発見するという事件でした。
被害者は深田という若い男性でしたが、当初平野は深田と面識がないと言っていたのに、2人は知り合いであることが分かり、しかも現場に残されていた大麻を吸引するためのパイプの破片から、平野の指紋と血液が検出され、平野への疑いが強まります。
深田は特殊詐欺で有罪判決を受けたものの執行猶予となり、京都市内のある焼き鳥屋で働いていたのですが、最近になって退職、その店の店長は深田のような前科者をよく雇っている人物で、深田が辞めた理由は分からないと証言しました。
今回のお話は、誰が犯人かというよりも、現場にあった証拠品が焦点となりました。
面白かったのは、よく事件現場で警察が置く数字が描かれた黒いプレート、それには数字以外にも英字やカタカナなどがあり、証拠品や指紋、足跡、血液などにより使い分けられ、その置き方もただランダムに置いているのではなく、死体を起点として近い順から置いていることがわかったことです。
普通ドラマなどでは数字しか見ないので、いろんな種類や規則性があるのは知りませんでした。
そしてこの順番の矛盾により、所轄の鑑識がミスを隠蔽するために、証拠品を隠していることが分かり、現場にあったもう1つのパイプが出てきたことから、事件はあっさり解決。
犯人は焼き鳥屋の店長だったわけですが、なんかそれはどうでもよかったかなw
それよりも問題は嘘の証言をしていた平野で、平野は深田が大麻をやるわけがないと信じ、深田の死後も彼の名誉を守るため、いろいろ嘘をついていたそうですが、平野が嘘をつかなければもっと早く解決していたかと思うと、彼の警察官としての資質を疑わざるをえませんね。
1人の人間としても、平野が大麻をやるはずがないと信じていたのなら、なおさら正直に証言すべきだったと思います。
今回の脚本はおなじみ戸田山氏でしたが、事件の部分は非常に整合性がとれており、さすがベテランのミステリー脚本家だなと思わせました。
彼にしてはあまり奇をてらわないプロットでしたけどね。




時効警察はじめました 第四話 テレビ朝日 金曜夜11時15分~
今回は、25年前に話題になった「ロマンティックを止めるな」というワンカットが売りのゾンビ映画の撮影中に、監督の唐沢が刺し殺された事件でした。
まぁあれですよね、カメとめのパクリですよねw
そして今回特徴的だったのが、今まで現在の年齢に合わせることが多かったキャスティングが、25年前と現在の間くらいの年齢のキャスティングになっていたこと。
メインゲストの中島美嘉は現在36歳、セリフを早く言ってしまう癖のある役者を演じていた板橋駿谷は35歳、25年前はまだ小学生ということになりますw
撮影当時が20歳前後だとしても、現在は40代半ばでしょうから、現在の年齢にも足りません。
まぁでも、25年前と現在の両方を演じる必要がある特殊なドラマなので、前にも書いたと思いますが、中間くらいの年齢が無理がなくて、やっぱりちょうどいいですね。
ちなみに板橋駿谷は「なつぞら」で、主人公の農業高校時代の同級生を演じた役者さんです。
最近CMでも見かけるようになりましたね。
今回のプロットは、なかなか筋が通っていて伏線も回収できていてよかったと思います。
特に、殺された監督自身が刺された後もしばらく生きていて、刺した女優をかばうため、自ら自分の死体が発見された時のシナリオを書き、台本に自殺するというメッセージを残したというところは、いろいろすっきり納得できました。
ただ私がながら見していたせいか、それともポンコツだからか(どっちともかも)、推理をまったく差し挟む余裕がなくて、解決編でただ「へぇー!」と思いながら見るだけだったのがちょっと残念でしたw
あとお笑いパートがイマイチだったのもちょっと残念かなw
ゾンビ映画という奇抜な題材を扱っているのに、話がまともすぎて、いつもの時効警察の不条理さが出ていなかったように思います。
深夜ドラマにも面白いものはあるというところで、放映局のテレ朝じゃなくテレ東の名を出したのは笑えましたけどw
ちなみに霧山が、映画がワンカットではないことに気づいたのは、十文字がポスターを半分に破ったところですよね?
正直、ワンカットと言われていた映画が実はワンカットじゃなかったというオチは、多少卑怯な気がしますが、固定観念にとらわれないようにするのは、推理の鉄則ですし、仕方ないか~。




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