「出版禁止」
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/07/01 22:58:42
長江俊和の「出版禁止」を読み終えたので報告です。
推理小説です。
なかなか読ませてくれました。
作中作があります。と言うか、最初からそういう構成になってます。
心中事件で死ななかった女性へのインタビューを中心に構成されたルポルタージュ「カミュの刺客」が、丸ごと入ってます。
このルポが、出版禁止…なのです。
ネタバレにならぬ様、内容はここまで。
作中作は、何だか得した気分になってしまいます。
最近では、アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」が、作中作が出てきます。
この本も、結構ハマりました。
古い所だと、夢野久作の「ドグラ・マグラ」なども作中作が出てきますね。論文とかが丸々載ってます。
話を戻して、
「出版禁止」は、落ちが見通せず、なかなか面白い話でした。
但し、ちょっと気分が悪くなるところがありますので、要注意です!
なので、とても面白かったけど、お勧めするのは如何なものかと…
米澤穂信、良いですね。「インシテミル」とか読みました。
「追想五断章」機会があったら読運で見よう。
気分が悪くなるところは…カニ…カニ…あぁこれ以上言えない。(カニチャーハンじゃないよ)
遠藤周作は、怖いよね。別の意味で松本清張も、怖い。
本編そっちのけで続きや登場人物が気になったり、もっと読みたくなったりw
米澤穂信さんの「追想五断章」も作中作が楽しめるお話でお勧めです。機会があれば^^
9月ぐらいまで読書断ち予定なので、秋以降に見つけたら読んでみたいなーと思います。
気分が悪くなるところ・・・遠藤周作作品並のリアルなサイコパスでも出てきますか?(わくわくw