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ともだちってなあに? その3

「木更津キャッツアイ」宮藤官九郎脚本は、木更津第二高校野球部のキャプテンでキャッチャーのぶっさん(岡田准一)を主人公にしたドラマで、ファーストのマスター(佐藤隆太)が経営する「野球狂の詩」で、ピッチャーのバンビ(櫻井翔)、ショートのうっちー(岡田義徳)、サードのアニ(塚本高史)と駄弁っている青春ドラマ。ぶっさんは悪性リンパ腫で余命半年で、実家を手伝ったり、草野球をしたり、非合法なことをしたり、という日々を過ごしている。東京まで1時間あまりで行ける距離だけれど、21歳まで一度も木更津の外へ出たことがない。

このドラマには、木更津第二高校野球部の関係者しか出てこない。登場人物はぶっさんの高校の恩師とか監督とか、野球部メンバーばかり。彼らはずっと地元木更津にいて、同じような話を繰り返している。

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」橘玲著によると。

”ところでこの話は、友だちのもうひとつの本質を教えてくれる。彼らがぜったいに地元を離れようとしないのは、同じ空気を共有できなければ友情が枯れてしまうことを知っているからだ。友だちとは、時間軸だけではなく、空間的にも排他的な人間関係なのだ。
友だちになるには、同じ時間と同じ場所を共有していなくてはならない。だからぼくたちの時代の友だちは、学校でしか生まれない。
たまたま友だちになったとしても、学校が変われば友だち関係はリセットされる。私立学校に進学したり、大学入学で地元を離れれば、友情は摩滅していく。異なる友だち関係はお互いを排除しあい、けっして交わることがない。
地球上には何十億人ものひとが生きているけれど、ぼくたちはこのきわめて限定敵な条件を満たしたひととしか友だちになれない。そのうえ仮に友だちになったとしても、それを維持するのはもっと難しい。こんなにハードルが高いのだから、「友だち」がいるということ自体がひとつの奇跡だ。
「ROOKIES」から「NANA」まで、ぼくたちのまわりにはあいかわらず友情をテーマにした物語があふれている。なくしてしまったものほど、貴重なものはない。ぼくたちが友情に感動するのは、それが現代のお伽噺だからだ。”

子どもの頃にどんなになかよくしていた友だちでも転校してしまったら、疎遠になってしまった。ということはざらにある。もしかしたらSNSで繋がった友だちも何かを発信していなければあっという間に友情が枯れることを気づいていて発信し続けているのかもしれない。会いにいってしまうのも同じように友情がなくなることを知っているからかもしれないね。

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2020/07/20 15:54
>あゆみさん
こんにちは^^コメントありがとうございます。
誠実さも探しだすのはホントにむずかしいものですね。
幼なじみともずっと同じ空間を共有していれば、喧嘩することがあってもすぐに仲直りして友だちでいられるのでしょうけれど。進学したり、就職したり、結婚したりして離れてしまうことが多いですよね。
私は大学のときの研究室の仲間と在京の間は濃密な友情を育んでましたが、地方で仕事をするようになって距離が出てきましたね。
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2020/07/19 20:18
この日記読んでいて、オネスティを聞きたくなり、何度も聞いていました。

幼馴染に久しぶりで会って、おしゃべりに花が咲き一気に時間を飛び越えて‘‘ともだち’’を感じる事ありますが、その場を離れ時間がたつと遠い存在になってしまいます。
環境が変われば考え方も感じ方も変わっていきます。
時間と空間。これを超越するのは難しいのでしょうね。

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2020/07/19 16:04
>りょうちんOさん
こんにちは^^コメントありがとうございます。
利害関係って話になると、利害関係がないほうが友だちとしてはうまく行くけれど、男女間で利害関係が存在しない場合には恋愛には絶対に発展しないのでは?って思います。
結婚すると家計のいろんなところでお金に関することが発生して、丸投げするにしても共有するにしても、利害関係がいくつかは発生しますからねー。
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2020/07/19 00:33
>地球上には何十億人ものひとが生きているけれど、ぼくたちはこのきわめて限定敵な条件を満たしたひととしか友だちになれない。

馬鹿な時に友達になった奴は利害関係が無いので一生友達だと思っていたら、馬鹿より少し利口になっても利害関係を伴わなく意気投合する友人は友達だと認識できるようになるまでに、自分は結構時間がかりましたwww (^^;




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