ともだちってなあに? その4
- カテゴリ:友人
- 2020/07/20 16:27:33
「残酷な世界を生き延びるたったひとつの方法」橘玲著によると。
人間関係でいちばん大事なのは家族や恋人との強い絆で「愛情空間」があり、その周りには親しい友人との絆があって「友情空間」がある。「友だちではないけれど他人でもない」という先輩や後輩、上司や部下たちといった付き合いがあって「政治空間」として、その外側にある「他人」の世界で貨幣を介して繋がっているところを「貨幣空間」とする。
橘玲氏が名付けた空間は、主観では愛情空間>友情空間>政治空間>貨幣空間の順で比重が重いが、実際の規模でいえば愛情空間はせいぜい10人程度、友情空間は20~30人くらい、政治空間は100人くらい(年賀状の枚数程度)で収まるが、貨幣空間はお金を介して誰とでも繋がるから原理的には無限となる。宇宙人と交易が始まれば宇宙人へと広がっていく。
愛情空間がなぜ比重が重いかといえば、遺伝子に刻み込まれているからだ。石器時代に仲間はずれにされることは、そのまま死を意味した。愛と友情だけがもっとも大事なもので、それ以外の価値はなかったのだ。
ところが、現代では友だちがいなくても貨幣空間の人間関係があれば充分と考える人が増えてきた。
”このようにして友だちがいなくなり、その代わりに知人が増えていく。貨幣空間のひとづき合いは、ルールがシンプルだからストレスがない。用事があればメールして、たまに会って食事して、ひとを紹介したり紹介されたりして、ビジネスのネタがあればいっしょにお金儲けをする。互いの本音を探り合うこともなければ、裏切られて傷つくこともない。相手が約束を破れば、黙って立ち去るだけだ。お金を稼ぐ能力さえあれば、愛情や友情などの面倒に巻き込まれることはなく、貨幣空間のフラットな人間関係だけでなに不自由なく暮らしていける。”
人類史上はじめて「友だちのいない世界」が出現した。
つづく。
こんにちは^^コメントありがとうございます。
私も友だちは当たり前のようにいる存在だったので、ホントに気づかなかったのですが、年代が違うと友だちとは違うというのは数年前に一緒にフィールドワークへ行っている知人が話していたことがあります。毎日のように会っているから友だちで会わなくなってしまうと友情は終わってしまうというのは衝撃の事実ですが、その通なのかもしれません。遠距離恋愛と似ていてエネルギーがなくなってくると存続させるのがむずかしいのかもしれないですね。
れんげさんのお友だちと会うことができたとして、友情が復活するといいですね。
でも、ある日を境に、もう7年ほど会っていません。
私にとってかけがえのない友人でした。
疎遠の原因となった事柄は、今となっては些細な事なのかもしれませんが、当時の私にとってはショックな事でした。
もし、また、会えることが出来たら もう一度友情は復活するのか・・・
このことはずっと心に思っていることなので、興味深く拝読しています。
今、確かに、友だちと呼べる人はいないです。
これまでの人生で 初めてかもしれないです、、ちょっと愕然としています。