Nicotto Town



ともだちってなあに? その6

誰一人おんなじままあいられない それってすごいことなのかもよ 加藤千恵(ハッピー☆アイスクリームから)


小学生の頃、ほとんどの子どもがそうだったように、友だちとの世界がすべてだった。いじめられて自殺する子どもたちが多いのは、自分の居場所が世界のどこにもないと感じるからで、世界は広くてどこででも生きていけると感じるのはもう少し大人になってからだ。

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」橘玲著によると。

”愛情や友情が支配する政治空間では「お前は何者なのか」が常に問われ、集団のルールを知らなかったり、空気を読めなかったりすると仲間から排除されてしまう。みんなから認められ居場所を与えられるには、周囲に合わせて「わたし」を変えていかなくてはならない。
それに対して貨幣空間は、ありのままの「わたし」を受け入れてくれる。愛情や友情に不器用で社会に適応できなかったひとたちも、貨幣空間ならなんの問題もなく生きていける。なぜなら、「わたし」が誰かはどうでもいいことだから。”

しかし、人間は愛情空間を大切にするように進化してきた。貨幣空間は快適だけれども自分がなにものであってもいいなんてことには耐えられない。承認欲求が満たされないと納得しないめんどくささがある。だから、SNSでいいね稼ぎをしたり、Youtubeで迷惑動画をあげてでも認められようとする。貨幣空間ではそんなことは関係ないし、ともだちはともだちのままではいられないってことに遺伝子がついていけないのだ。

3人で傘もささずに歩いてる いつかばらけることを知ってる 加藤千恵(ハッピー☆アイスクリーム)

ほとんどの人たちは進学だったり、就職だったりで、友だちがばらばらになっていくことを知っている。同窓会で会うことを約束していても、時が経つと同窓会も開かれなくなる。10年後、20年後に会って青春時代を懐かしんでといった感じで一瞬友だちに戻ることがあっても、日常に戻れば友だちのことは記憶の片隅へとおいやってしまうのだ。

自転車の高さからしかわからないそんな景色がたしかにあって 加藤千恵(ハッピー☆アイスクリーム)

高校生のときに毎日友だちと一緒に漕いで通学したときは卒業すると戻ってこない。友だちとはずっといられるほうがレアケースで、だからこそ子どもの頃に出会った友だちは、「わたし」をつくるうえで重要なのだ。

おしまい。

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2020/08/03 10:21
>みくあさん
おはようございます^^コメントありがとうございますm(__)m
私も思い出の中では、家から離れた幼稚園で知っている人が誰もいなくて不安だったときに話しかけてくれたとか、小学校のときも引っ越し直後で友だちがいなくてとか、そういうときに友だちになって遊んだりしたことが大きな比重になっています。笑ったり泣いたり喧嘩したりとかでしたけど、そういうことも含めて自分ですからね^^
学生の時は、研究室の仲間もバイト仲間もばらばらになるとは思わなかったのですが、今では年賀状のやりとりくらいですから、大人になるってことは別々になっていくことかもしれませんね。
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2020/08/03 10:17
>りょうちんOさん
おはようございます^^コメントありがとうございますm(__)m
数年前に知り合いになった塾講師と県内をフィールドワークへ行くことが多いのですが、彼は子どもの頃からコミュニケーションが苦手で、あんまり友だちがおらず、友だちって何だろうって悩んでいたことがきっかけなので何年も温めていたことになります。
彼は年齢が離れていても友だちではない気がするって言っていたのですよね。
自分だけ違う疎外感って多くの人が持っていて、

いつどこで誰といたってあたしだけ2センチくらい浮いてる気がする 加藤千恵

この現代短歌が共感されてるのはその証左だと思っています。

たったひとりで誰とも話さなくても平気って人もいますよね^^
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2020/08/02 17:47
友達って何か共通のものがないと続かない気がします。
進学、就職、結婚などを経験していくうちにお互いの生活や価値観も変わっていき、
住む場所も心も離れていくことがあるのかな・・と思います。
でも、一緒に笑ったり泣いたり怒ったりした過去は何も変わりません。
大人になるとそれは貴重な思い出となりますね^^
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2020/08/02 17:14
男女でも友達の定義は違うようですからね。(^^;
集団の中の孤独とか、自分だけ人と違う疎外感とか まあ、そんな事何も感じなくなると糞爺と言われるようになるのでしょうか? www
でも自分は昔から何も感じませんので#^^)b 人それぞれなのか? 1:2:7のうちの1の人かもw




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