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石破氏「正しい歴史認識で」「里山資本主義で」

今回の自民党総裁選、国民からの支持が高いと言われる石破氏は地方票も伸びず3
位という結果になりましたが、総裁選で石破氏から「里山資本主義」や「正しい歴
史認識でグレートリセット」との主張を聞いた時はとても疑問に感じました。


●【総裁選ドキュメント】石破氏「里山資本主義を日本から確立」 (ZAKZAK)
https://news.livedoor.com/article/detail/18862804/



石破氏の「新しい公益資本主義を世界に先駆けて広めていかなければならない。利
潤だけを目的とするのではない。循環型、里山の資源を最大限に生かし、サブシス
テムとしての『里山資本主義』を日本から確立していきたい」という主張について
ですが・・・

『里山資本主義』について調べると、『里山資本主義』は生活のすべてを貨幣経済
に頼らず、水や食料、燃料などを自給自足し、また生産したものを販売や物々交換
するなどして暮らす生活様式です。農林業を主体とした地産地消と自給自足の生活
を基本としています。

手入れの行き届いてない山林や耕作放棄地のような荒れた土地にも地権者がいるの
で、他人が勝手に里山で土地を耕したり山で木を伐採する事はできません。ですか
『里山資本主義』が実践できるのは農地や山林などの資産を持っている人で、資
産を持たない人が『里山資本主義』を実践するには、地権者から土地を購入または
借りるか、雇われて働くしかないと思います。

また、林業の衰退理由に輸入木材との価格競争があるので、『里山資本主義』の林
業も安い輸入木材との価格競争になりますし、間伐材等をバイオマス燃料にするに
しても、外国産の物や化石燃料との価格競争になると思います。

個人や団体で自給自足的な生活をしてる人達はいますが、国の政策として『里山資
本主義』で国の経済が活性化するとは思えません。農林業を主体とした地産地消と
自給自足で生活が豊かになるのなら、山間の農村は衰退していないのではないで
しょうか。

自民党総裁選は総理大臣候補を決める選挙ですから、国の政策として『里山資本主
義』を進めるのなら、農林業を主体とした自給自足経済で国内総生産(GDP)の
何割を補えるのかなど、石破氏が政策の経済効果を計算していたのか気になるとこ
ろです。


●石破氏「正しい歴史認識に基づきグレートリセット」出陣式で気勢 (ZAKZAK)
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200908/pol2009080010-n1.html



「認識」とは、ある物事についてどう理解したかという意味ですから、「歴史上の
物事をどう理解したか」(歴史認識)というは、個人や集団の立場や価値観、教育
などで肯定的にも否定的にも変わると思います。

ですから、歴史を見るときは感情的な部分を排除し、資料を基に客観的にみるべ
きだと思います。

また誰が「正しい歴史認識」を決めるのでしょう。特定の国や集団の主張を「正し
い歴史認識」として、それを基に日本をグレートリセット(革命的な事?)するつ
もりだったのでしょうか。


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「里山資本主義」では持続可能な社会を作れない (wedge.ismedia)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/4095
「脱成長・里山資本主義」思想による根拠なきアベノミクス批判 (wedge.ismedia)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/4292
「里山資本主義」 詳細解説
https://www.goo.ne.jp/green/business/word/life/S00577_kaisetsu.html
「里山資本主義」 Q&A解説
https://www.goo.ne.jp/green/business/word/life/S00577_qa.html





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