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シン・ドラマ汁


2020年4・7月期ドラマ総決算

2020年4・7月期のドラマ総決算です。
4月期はコロナ禍により期間中に終了することができたドラマがサイレント・ヴォイスと美食探偵明智五郎の2作品しかなかったため、7月と合併することにいたしました。
総評はコメント欄に書いています。




ドロップアウト組佳作ショートドラマ
●該当作品なし




●11位
美食探偵 明智五郎 日テレ 日曜夜10時半~
あの中村倫也で探偵物と、私好みのドラマだったのだけど、原作者の名前を見た時からちょっと嫌な予感はしてた。推理とか凝ったトリックとかほぼなくて、結局はサスペンス調の恋愛ドラマと言った方がいいだろう。ストーリーは雰囲気だけで進行していた感じ。メインの中村も、ずっとえんじ色のスーツにループタイという風変わりないでたちで、かっこよさが堪能できなかったのも残念。小芝風花には光るものを感じた。佐藤寛太の役どころは面白かった。
※ネタドラマ賞


●10位
警視庁捜査一課長 テレビ朝日 木曜夜8時~
今回はなんと2シーズンに渡って放映された。来期からは科捜研も控えているし、内藤剛志の体調が心配だ。今期から大福が復帰、前にも増して同じパターンを踏襲する癖が強くなったところは好き嫌いが分かれると思う。特に刑事部長のコーナーは、登場の仕方が毎回凝っていてシュール。クライマックス前に人海戦術による捜査をするのも、何もそんなことしなくても…ということも多くなった。昔はあそこがよかったのにね…。今のコメディに走った捜査一課長も嫌いではないが、たまには昔のような全編シリアスで骨太な捜査一課長も見てみたい。


●9位
探偵・由利麟太郎 フジテレビ 火曜夜9時
原作・横溝正史、主演・吉川晃司ということで結構期待したのだけれど、ちょっとハードル上げすぎたかも。舞台は現代なのだが、場所が京都で横溝の時代を彷彿とさせる雰囲気があったのと、この時間帯に果敢にエログロに挑戦したところはよかったのだけれど、精緻な推理物やリアルな警察物がある現代となっては、横溝の描くプロットはちょっと古いし、キャラの掘り下げも残念な感じだった。麟太郎の弱点である尖端恐怖症も活かしきれてなかったし。多分設定だけ借りて現代の作家さんが書いた方がいい本が書けるような気がする。


●8位
サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 BSテレ東 土曜夜9時~
シーズン2となる今期は、相棒役が代わり、また相棒が楯岡を理解するとこから始まって、多少辟易した。なんで交替しちゃったんだろう。このドラマの特徴は、主人公の楯岡とゲストの攻防の演技を楽しむところだと思うんだけど、予算が控えめだからか普段メインゲストに出てこないような人も出てきて、それが目新しかった。実際ああうまくいくものかなと思うけれど、そこはドラマなので素直に楽しんだ方がいいと思う。8回と短めなだけあって、4月期のドラマの中で珍しく6月までに完走したドラマだった。


●7位
特捜9 season3 テレビ朝日 水曜夜9時~
結構続いていたが、後半に入ったくらいで休止。再開直後ドラマで早くもソーシャルディスタンスを取り入れるも、不自然感がすごかった。特捜の部屋でわちゃわちゃするのを見るのがこのドラマの楽しみなので、近づけないのはつらい。内容的にはいつもの感じだったが、中村梅雀演じる国木田が、役柄も影響していたとは思うがかなり浮いていた。やはり渡瀬は偉大だった。宮近は少しは演技に慣れてきたかなという感じ。せっかく与えてもらったチャンスだし、若いんだから頑張れ。


●6位
MIU404 TBS 金曜夜10時~
見る予定はなかったけれど、なんとなく見始めて完走。初動捜査を担当する機動隊がテーマということで結構期待したのだけれど、刑事物としては普通の出来だった。キャラ設定が優秀だったので、それに引きずられて見た感じ。もうちょっとアクションがあってもよかったと思う。雰囲気イケメンの1~3位までが出演という大胆なキャスティング。ちなみに1位綾野、2位星野、3位菅田。綾野はああいうはっちゃけた役を演じるには少し老けすぎた気がする。


●5位
BG 身辺警護人 テレビ朝日 木曜夜9時~
シーズン2となる今期は主人公が独立して個人経営のセキュリティ会社を設立するというとんでもない展開となったが、それが目新しくて前期より面白かったと思う。仕事内容も少人数でできる小規模な仕事ばかりで納得いったが、カレー屋のエピソードだけは依頼者に理がなくて見ているのが苦痛だった。なにぶん7回と短く、盛り上がりそうなところで終わったのは残念。流行語を狙った感がある「誤差なし」は全然流行ってない気がする。


●4位
未解決の女 警視庁文書捜査官 テレビ朝日 木曜夜9時~
シーズン2にあたる今期から、係長が高田純次から谷原章介にスイッチ、さすがに年齢的につらかったのだろうか。今期見た数あるミステリー・警察物ドラマの中では、ミステリー色が強くて楽しめた。女性同士のバディという珍しい設定もよく、特に鈴木京香のキャラは面白いが、波瑠のどう見ても体育会系ではない体形に、あの役は似つかわしくない。また波瑠の衣装が野暮ったくてイマイチ。体育会系だからという意図は汲むが、それにしてももう少し彼女の魅力を引き出すようなコーデにできないものか。不満はそのくらい。優秀な刑事ドラマ。
※ミステリー賞


●3位
親バカ青春白書 日テレ 日曜夜10時半~
福田雄一作品、ムロツヨシ主演ということで期待して見たのだが、思ったほどでもなかった。期待が強すぎたのか、脚本が福田ではなかったからなのか、福田作品特有の小芝居があまりなかったからなのか。コメディチックではあったけど、わりと普通のドラマだったように思う。ただ面白くなかったわけではなく、ストーリー的には楽しめた。特に最後2回くらいの恋愛ドラマは涙を誘った。中途半端な時期を最終回にしたのは続編を見越してのことかもしれないが、視聴率的には微妙なのであまり期待はできない。でも多分やるなら見てしまう。


●2位
妖怪シェアハウス テレビ朝日 土曜夜11時15分~
気軽に楽しめるコメディーで、期待通りの出来。ただ期待以上のものでもなく、可もなく不可もなくといった感じだった。やはり期待しすぎるとハードルが上がってしまう。ラスト、2人の男性からプロポーズされ、どちらとも選ばず妖怪落ちするという終わり方は、てっきり上司と結ばれると思っていただけに意表を突いた。男女に関わらず、生きがいを求めるには伴侶は邪魔、という脚本家の人生観が、この少子化が叫ばれる中、少し鼻についた。小芝は絶好調、今後の活躍に期待。
※特別賞/主演女優賞/助演女優賞(松本まりか)


●1位
おじさんはカワイイものがお好き。 日テレ 木曜夜11時59分~
見る予定はなかった…と言うか始まるのを知らなかったのだけど、直前に知ってキャスティングがなかなかいいので見てみた。ファンシーキャラが好きな男性という、珍しいマイノリティを扱ったドラマで、まずそういうことを隠さなければならないことに、好き勝手に生きている私はかなり違和感を覚えたけれど、今期一番笑えたドラマだった。ストーリーもよかったけれど、ともするとホモっぽく見えてしまうのは仕方なかったのだろうか。
※大賞/コメディー賞/主演男優賞/助演男優賞(桐山漣)

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2020/09/22 22:43
確かにコトーさまもいつもヒヨコを載せてますし、
可愛いモノ好きというのは納得です。
私は原作も試し読みしてみたのですが、ワンレンメガネがほぼそのままで、
桐山の演技力に脱帽いたしました。
ちなみに猫は声や足音、身振り手振りが大きい人は苦手なので、
短パンにしてもあれではダメですねw
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2020/09/22 20:06
毎週楽しく見ていた「おじカワ」が1位で何だか嬉しいです。
私もすみっコぐらしとか好きなので、結構、共感覚えてしまうドラマでした。
確かに「おっさんずラブ」的な臭いは感じましたが、あくまでそう見えるだけなので…w
あと、桐山漣の「ぐぬぬ…」が密かに楽しみでした^^
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2020/09/21 18:18
来期はコロナ禍におけるソーシャルディスタンスやマスク着用が当たり前になった今を
そのまま取り入れたドラマがあるようです。
あまり喧伝しなくてもマスクとか取り入れてるドラマは今までにもありましたけど、
これからはそれが普通になってくるかもしれませんね。
美食探偵はとにかくストーリーがクズでしたね~w
単なるミステリー好きがミステリーの皮をかぶった恋愛ドラマを書いてた感じで。
捜査一課長はともかく特捜は前作からもう15年くらいはたっているので、
もはや飽きるというレベルを超越しています。
1つ問題があるとしたら、レギュラー陣の高齢化でしょうか…
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2020/09/21 15:38
う~ん、こうやって並べているのをみると、
脚本や役者さんよりも、どうやってコロナ禍をふせいでいたかということに重点が置かれているなぁと
つくづく感じました。
美食探偵は人気があるようなことをいわれていましたが、どうものめりこめずでした。
捜査1も特捜も、飽きてきました。
朝ドラもなかったし・・・。大河ドラマもなかったし。

秋に期待します♪
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2020/09/20 18:42
今期は4月期と合併したため、11作品と多め。ですがイマイチ私の心に刺さったドラマはあまりなくて、独偏賞候補も少なめ。珍しく上位にミステリー・警察物がなく、3位までコメディーになってしまいました。正直どれもそれほどクオリティに差はなく、見るのが楽しみかどうかで判断しています。逆に期待が大きすぎて、見たらそれほどでもなかった作品が多かったのも今期の特徴。妖怪シェアハウス、親バカ青春白書、探偵・由利麟太郎、美食探偵明智五郎などがそれに該当します。どうしてもハードルが上がった状態で見始めますので、評価が厳しくなりがちです。そういう意味では、見る予定がなく、当初どういう感じのドラマかつかめなかったおじさんはカワイイものがお好き。が1位を獲ったのは、期待がそれほどでもなかったからと思われます。
全体的に見ると、まだコロナ禍の影響が続いていて、本来なら4月期だった半沢が現在も大好評放映中、今月中に終わるはずの朝ドラ・エールもつい最近放映再開にこぎつけたばかりという混乱ぶり。唯一すごかったのは、尻上がりに視聴率が上がっていった私の家政夫ナギサさんでしょうか。あの枠は最近力をつけてきているというのもありますが、コロナ禍の中、気軽に楽しめるラブコメが受けたというのもあると思います。私は見てなかったのですが、主人公が家政夫と結婚したと知り、ますます見る気がなくなりました…。半沢も内容よりも顔芸とか名台詞とかでウケているようですし、東日本大震災の時も気軽に見られるマルモのおきてが受けましたしね。かく言う私もナギサも半沢も見てませんが、今期の上位がコメディーばかりなのは、やはり気軽さを求めたからかもしれません。まぁコメディーは昔から好きなんですけどね。
さて、来期もまだコロナ禍の混乱が続きそうですが、感染者が横ばいとなりテレビ業界もかなり元通りに戻ってきているようです。もちろんスタッフやキャストから感染者を出さないよう、最大限の注意は払っているようですが。ドラマ好きとしては、今年いっぱいくらいでこの混乱が治まってくれることを祈るばかりです。特に朝ドラと大河がどうなるか気になるなー。このままでは独偏賞のラインナップに大河ドラマがないなんてことになりそうです。



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