Nicotto Town



「アルモニカ・デアボリカ」

皆川博子の「アルモニカ・デアボリカ」を読み終わったので報告です。

以前日記に書いた「開かせていただき光栄です」の続編です。
続編といっても、新たな事件が起こるので、メインストーリーは独立してますけど、登場人物は「開かせて…」で起こった事件を経験している設定です。
これは、推理小説なんでしょうね…きっと。

作者は日本人なのに、18世紀のイギリスが舞台で、まるで英国の作家が書いた様に、それは全く違和感がありません。
まぁ、あえて書けば、ちょっとグロい?と言うか、酷いと言うか、そういう場面・描写がありますが、18世紀のイギリスといった背景が、それをカバーしているのかもしれません。

今回は、前回も登場する盲目の判事ジョン・フィールディングが主役です。実は、実在の人物だとのこと。
この本には、何人か実在の人物が登場してきます。
虚実が入り組んで、なかなか複雑に話が展開していきます。

やはり、皆川博子はストーリーテラーですね。
とても面白かったです。




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