5月11日
- カテゴリ:ペット/動物
- 2021/05/11 09:00:07
今日もりんごちゃんに会えた。
ごはんは相変わらずちょっぴりしか食べないけれど、一応食欲もあるし、変わりがないのはいいことだ。
肝臓腫瘍末期の告知を受けた時は、明日にも死んでしまうのかと絶望した。多大なショックを受けた時、世界から色がなくなるとか、音がしなくなるとかいうけれど、まさにそんな感じだった。
現実というレールに乗って、なすすべもなく流されている。夢じゃないんだ…という気持ち。りんごちゃんと公園にいた時、ただただ、静かだった。
犬の血液検査の項目を見ると、数値異常だった場合、どういう症状が疑われるか書かれている。りんごちゃんの数値異常の項目には、肝腫瘍の疑いが常にあった。
こういう場合、医師は初期の段階でCT撮影を薦めるべきではなかったか。
数日の投薬で治らない肝炎の場合、だらだらと点滴や投薬を続けるのではなく、腫瘍の疑いがあると飼い主に告げて検査を提案してくれていたら、早期発見につながっていたかもしれない。
小さな腫瘍はエコーでは見逃しやすい。CTでなければ見つかりにくいと、かかりつけ医も言っていた。
恨む気持ちはないが、大学病院の検査をもう少し早く言ってくれていたら…という気持ちは、まだある。
手術もできないとなると、抗がん剤も投与できないのだろう。
仮に大学病院で検査をして、抗がん剤が効果あったとしても、肝臓の大部分をやられてしまっている状態では、生存率は見込めない。
このまま、りんごちゃんの命が尽きるまで、がんと共存していくしかないのだろう。
それに、がん再発で亡くなった父の例を見ても、がんは消えたと見せかけて潜伏し、一時宿主を元気にさせてから増殖して死に至らしめるという性質を見ている。
りんごちゃんに施術が効いて、これで安心だとなったとしても、りんごちゃんの寿命自体を延ばすことには、たぶんならない。
奇跡は起きない。もとより、そのようなものあるはずがない。
あるとしたら、その命がそこで尽きるかどうかの宿命だけだ。
病床の父に、妹がスマホで「がんが消える音楽」をYouTubeで聴かせていたけれど、うざくて仕方なかった。もちろん効果なかった。
この世界には、神とか霊とか、そういう存在がいるのはわかってる。
でも、そういうのを売り物にする、あるいは自己アピールする人が大嫌いだ。
表向きはきれいごとを言い、救ってやるとかあなたも仲間だとか美しい世界を見せて、高額料金を取ろうとする浅ましさ。
そういった人達のブログなどを読むと失笑してしまう。恥を知れ。
人助けに金がからんだら終わりだよ。
高次元の存在がせっかくあなたを選んでメッセージを送ってきているのに、金儲けの手段にした時点で、低俗な、悪魔の言葉にすり替わる。
もちろん、上にいるものは愛想をつかしてどっか行ってしまう。そのことに気付いていない、おめでたい人たち!
この世で奇跡を見たいなら、懸命に生きている命を見た方が早い。
明日もりんごちゃんに会えますように。