Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


迷う

 13日、朝。りんごちゃんは食欲はあるが、ぐい呑みの半分だけ食べた。私の手作り食が口に合わなかったのかな。量が少ない。

 先にあげた、スライスささみのおやつに挟んだ薬はおいしそうに食べてくれた。
 部屋を歩き回る元気はあるが、すぐにあちこちに寝そべる。力尽きて倒れこむのではないが、体力が落ちて大儀なのだろう。
 昨日、やわらかめの茶色いうんちをした。排便は一応順調である。 

11日に退院してから、りんごちゃんは私の隣で寝なくなった。自分の犬用ベッドで寝ている。
 床に敷いた布団よりベッドが寝心地いいのかな。血腹で少しでも体圧を分散させようと落ち着かないことが多いので、楽ならそれでいいんだけど、少し寂しい。

 私の方でも、りんごちゃんの入院で心境の変化があった。
 病気が発覚する前は、りんごちゃんにべったりな依存傾向だったが、一時でも「いない日常」を経験した今では、前ほどりんごちゃんにときめくことがなくなったのである。
 心の距離ができた、と言えばいいのか。

 嫌いになったわけではない。いなくなることを考えると怖くなる。それを想像すると涙が出てしまう。
 でも、いなくなっても大丈夫なような気もしてきた。

 たぶん、りんごちゃんは、こうして私や母の気持ちを慣らしていっているのかもしれない。
 いきなりいなくなって、私たちが衝撃を受けないように、心の準備期間をつくってくれているのか。
 手術の日に具合が悪くてできなくなったことも、「もう、何もしなくていいですよ」という知らせだったのかもしれない。

 りんごちゃんのナスみたいに大きくなった下半身を見ると、手術して楽にさせたいなあと思ってしまう。
 でも、楽になりたいのはどちらだろう。私の方じゃないか?

 りんごちゃんは体調がつらくても、それを受け入れている。そういうもんだと思って、生きている。
 手術に耐えられない体なら、どんなに残酷でも、このまま死を待つしかない。その方がりんごちゃんも家にいられるし、私が見ていない所で死なれる、という結末も避けられる。

 外科医は何度も、16歳じゃなければ手術に向けての体調管理(輸血など)をして手術にもっていけるんだが、と言っていた。
 年齢のリスクを考えたら、このままにした方がいい、と。
 経験上、16歳ぐらいの犬が手術に持ちこたえた例はないか、ごくわずかなのだろう。もしくは、手術して数日後に亡くなったとか。医師もつらい思いをしてきたかもしれない。
 
 それでも、このままでいいのかと迷う。せめて腹の血を抜くことができればいいのだが、針を刺すと破裂してショック死するから、できない。

 これからりんごちゃんはどうなるのかな…。
 手術して快方に向かうと思っていたから、目標を見失っている状態だ。
 でも、しんどいとか言ってはいけない。一緒にいられる今を大切にしよう。
 明日もりんごちゃんに会えますように。

 
 追記
 コメント欄の解放は、前の日記を探して書かれる方が大変だと思って、適宜解放しております。必ず書いてくださいということではありませんので、ご無理のないようにお願いします。
 お気持ち、いつもありがとうございます。

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2021/06/15 08:05
パミタンさん、ありがとうございます。

そうなんです、食べたいものだけくちゃくちゃ噛みながら、ぽろっと口から出すんですよね、薬だけを。舌の動きが人間より器用なんでしょうね。
見てて面白いけど、絶対飲んでほしいから、こちらも工夫に頭使いますね。

運転はともかく、病院が遠いので、週1だとガソリン代もかかります。診察料も1000円しますし、経済的負担も想像すると頭を抱えたくなりますが、もし投薬がうまくいって、週1が2回とか1回に減ってくれたら、私も頑張ったかいがあるかなと。
そうなるよう願ってます(切実)
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2021/06/14 20:27
蒼雪さん りんごちゃんのお薬今度は苦労しそうですねぇ
ホント器用にポロっと出しますもんねぇ
でも薬が効いてくれるとお腹も楽になるならりんごちゃんにも頑張って
飲んでもらわなくちゃですね
そうなると食欲ももっと出るかもですね

週一の通院は大変でしょうが良い方向に向かってくれれば苦労も少しは報われますね

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2021/06/14 11:36
パミタンさん、ありがとうございます。

本当に、おっしゃる通りです。この血だまりさえなければ…と何度思ったか。それについては、今日医師から説明を聞いたので、ほんのわずかですが安堵しました。内容はブログに書きますね。

そうですね、りんごちゃんが一番、自分のことわかってるのかも。
自然に逆らおうとしているのは私たちの方で、動物は成り行きに任せるしかないんですよね。
ましてペットならば、自分の意思もある意味無視されることも多いわけで、私たちはそこをくみ取って尊重して行動しないといけないですね。

パミタンさんのパパわんちゃんへの投薬、ごはんも苦労されてますね。ほんとにそうです、今を少しでも気分よく過ごしてほしいっていう、それだけのために私たち頑張ってますね。
うちのりんごちゃんも、今食べてるものが体調とかで合わなくなってきたら、また別のフードを探さないといけないかもしれません。それもまた、楽しい仕事かなと思います。
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2021/06/13 15:39
蒼雪さん そうですよね
私も思いますものお腹の血溜りだけでも注射器みたいなので吸い出せないいかしらって 
でも私も言われたのはちょっとしたことで肝臓が破裂するから
手術前安静にして気をつけるようにでした
りんごちゃんちゃんと自分で受け入れてるんですよね

難しいですよ目標なんて
私なんかパパわんがお薬飲んでご飯を食べてくれるか毎日がそれだけです
食べれることは命の源ですもの

りんごちゃん美味しいもの選んでますねぇ
パパわんもっとわがままですよぉ 
毎回トッピングこれダメじゃこれはこれも違うの ですよ
って私が甘やかしちゃったかしら でもねぇもうこの年になってって思うんですよ
何より目の前の今をってね




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