その段階に来たのか
- カテゴリ:ペット/動物
- 2021/07/11 10:17:14
10日。
朝7時半ごろ、一度だけ少量の胃液を吐く。色は濃い黄色。そのあとすぐ、背を丸めて下痢をした。トイレまで行けないことが多いため、部屋中にペットシーツを敷いていた。その片隅に、ほんの少し軟らかく茶色い塊を出す。
数歩歩いて、またきばる。それを4度。最後の方は、出ないのにきばっていた。ゼリー状のものが出ていた。腸炎を起こしているようだ。
いつもの薬を飲ませたあとは、後ろ足を投げ出して犬用ベッドにうつぶせていた。
姿勢は変えず、表情なく目をつぶっていた。眠る時は、大きくなったおなかをきゅうくつそうにして、首だけ内側に曲げて眠るのだが、その日は、目を開けたままぼんやりしていることもあった。
水を飲まず、トイレにも行かなかった。水分は、私が注射器で与えるロウファットリキッドと、砂糖水で溶かしたいつもの薬だけである。およそ50ミリリットル。
とても多いとは言えないが、無理して飲ませるとおなかを痛くするだろうから、あえて飲ませなかった。
午後4時すぎ、仕事に行く前にりんごちゃんを抱き上げてトイレに連れていくと、ぐたっと腰を落として立てなくなっていた。おしっこもしない。下半身がまったく動かない。
前足で体を支えようとするが、ずるずるとハの字に開いてしまう。支える力がなくなっていた。
昨日の元気はどこへ行ったのか。りんごちゃんはほとんど眠っていない。だるそうにしたまま、肩で浅い息を繰り返している。心配だったが仕事に行かなくてはならず、母に、りんごちゃんがおしっこをしたらメールをくれるよう言って出かけた。仕事が終わる時も、メールは来なかった。
家に帰って電気がついていたら怖いなとびびりながら帰宅する。電気はついておらず、ほっとした。りんごちゃんは、まだ大丈夫そうだ。
母の寝室へ行くと、りんごちゃんはうつろな顔で浅い息をしていたが、私が顔をなでると、はっとして頭を上げた。
浅い息に、時々切ないような声が混じる。どこか痛いのか、苦しいのだろう。
しばらくなでていると、急に体を起こしたので、下半身の麻痺はなさそうで安心した。
血栓が腹の血管などに詰まると下半身麻痺を起こすとネットに載っていたので、それかもしれないと危惧していたのだ。
ネットの情報には、そうなったらすぐ病院へ、と書いている。だが、りんごちゃんは病院へ行ってどうなるものでもない。
水を飲まないのも、おしっこが極端に減ったのも、死期が近づいているからだ。
りんごちゃんはほとんど眠っていないようだった。私が知る限り、浅く速い呼吸のあと、はっとしたように頭を上げてきょろきょろし、前足に顎を載せてじっとしている、その繰り返しだ。
それは、11日の今も続いている。
午前1時ごろ、自力でトイレに行き、おしっこをした。1日ぶりの濃い黄色のおしっこは、量も少なかった。それでも、しっぽをピンと立てて体を震わせた姿を見てほっとした。
意識ははっきりしている。おなかが痛くなるのか、時々腰を浮かせて落ち着く体勢を探す。しっぽを左右にふりふりするのは、少し楽になる瞬間があるからか。
と思いきや、また低くうなってぐるぐるその場を回り、伏せて、寝ようとする。その繰り返し。
もう病院でもらった薬を飲ませるのはやめよう、と思った。自力で飲もうとしない水分は少しだけにし、干渉しないことに決めた。延命のために栄養を取らせたりすると、疲れ果てた胃腸や内臓を苦しめることにもなるだろう。
自然に任せるというのは、たぶんそういうことだから。
今、りんごちゃんは半分目を開けた状態で眠っているようだ。左の前足が外側に向けられ、やや不自然な姿勢でいる。そういう姿勢じゃないと落ち着かないほど体力がなく、具合が悪いのだ。
しかし表情は安らいでいる。こちらの動きに反応して目を開けることもある。まだ意識ははっきりしている。
この状態がいつまで続くのか。父の死をみとった時のように、今の私は落ち着いている。不安はない。あとでたくさん泣くだろうけど、いつその時が来てもいいように、心の準備はできている。
ですね、寝るしかないですねw
疲れは寝不足からきているので、わかってはいるんですが。常に緊張状態なためか、なかなか寝付けないです。
今も眠れていませんww
蒼雪が少しでもゆっくり眠れる事を(-人-)
お言葉ありがとうございます。おっしゃることわかります。そのあたりは大丈夫です。
元気だったころを思い出してつらくなる、ということはありません。そういう執着を強くする姿は愛情の表れに見えますが、そうじゃないんですよね。
自分でも驚くほど冷静ですよ。ありのままを受け入れています。おしっこ失敗しても、出ないよりましだし、歩いてトイレへ行けただけでうれしいし。
これはこれで、割と楽しい生活だと思ってます。ただ、疲労はいかんともしがたいです。疲れってどうやったら取れるんでしょうね…。
そうですね、なるようにしかならない。その通りですね。
考え方次第ですよね。できなくてもしょうがないって…いうのがあまり続くと仕事首になるので、もう少ししっかりしないといけないけど。
こんなこと言っても気休めにもならないでしょうが・・
でもね蒼雪さんが倒れでもしたらそれこそですよ
ご飯も強制的にあげてるなんて思わないでください
思いつめないでくださいね
食べれたね良かったねって思って言ってあげてください
トイレも間に合わなくても出たね良かったねってね
なんでもできたねって良かったねって思いましょうよね
こんなこと気休めですが・・・
でも少しでも気持ちが楽になるのならばと思います
あるがままです♪ わんこも 人間も…
パニックだったころ 一睡もできない日が続いてたけど
医師から「寝なくても そう簡単に死なないですよ♪」って言われたことが
救いになって 肩の力が抜けた気がしました。
いくら 力んでも なるようにしかなりません。
蒼雪さまも ご自分をもっと 愛おしんで 力抜いてみてください~。
りんごちゃんのお世話、あとどのくらいできるのか…今月いっぱいかな、と考えながらの日々です。
大変だけど、りんごちゃんがいないとできなかった体験でもあります。日々大事にしたいです。
お気遣い感謝です。こういうとき、上手く言えないのはお互い様ですよ。
下手な言葉が相手に障ることもありますしね。お気持ちだけで十分です。ありがとうございます。
はい、水分は適度に取らせています。昨日は、自力で立って水を飲みました。まだ少しだけ体力あるようです。
いくら自然に任せるといっても、完全放置というわけにはいかないですね。
りんごちゃんに無理をさせないよう気を使っています。
りんごちゃんの容体は、今のところ落ち着いています。ほんの少しですが、ケーキのかけらもぱくりと食べてくれました。
寝ている時間が長いので、昨日はゲームばかりしていました。完全に集中できなくて、気もそぞろでしたけどね。ずっとそばにいて見ているのもつらいんです。
お気遣いもありがとうございます。日記に書くことで、だいぶ状況や感情の整理もできているので。読んでくださるだけでありがたいです。いつも感謝です。
おこころは ものすごく辛く苦しいでしょうけれど
りんごちゃんとの だいじな 時を 一緒に過ごしてあげてください。
りんごちゃんの 苦しみが少しでも 緩くなりますように
上手く言えずすみません。
そうですね 何事も無理により良いのかもですね
でもお水だけは気をつけてあげてくださいね 脱水は怖いです
りんごちゃん苦しいね でも頑張ってるりんごちゃんえらいね
蒼雪さんの姿勢、とても立派だと思います。
蒼雪さんがしたいようにしてください。きっとりんごちゃんに伝わっていますから。
でもどうしても辛くなったら、ここで吐き出しちゃってくださいね。どんなに悪くても、わたしがコメントに困るくらいですから。だいじょうぶ。一人で背負うこと、ないですよ。
りんごちゃん、痛くて苦しいのに病院の冷たいケージなんていやだよね。おうちで、大好きなひとたちと過ごしてね。みんな、君のことを想ってるよ。