Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


遺影作り

 りんごちゃんの遺影を作ろうと、過去に撮りためていた写真を納めたディスクを取り出した。

 だが、読み込んでみると、思ったより良い写真がない。こんなへたくそな写真を、よくぞ保存していたものだと苦笑する。

 入っていたのはすべて、十数年前の写真だ。私も家族も若い。何より驚いたのが、りんごちゃんの表情だ。
 晩年と、十数年前とでは明らかに別犬である。若いりんごちゃんは、いかにも「犬」って感じの顔だった。イケメンは変わりないが、ものすごく生意気で動物的な顔をしている。
 しかし、晩年のりんごちゃんは、時に賢人のようであり、甘えていた時は人間の幼子のような顔をしている。これはりんごちゃんに限ったことではなく、かわいがられて生きてきた犬すべてに共通するのが、興味深いところだ。
 犬は、人間と暮らして心が成長すると、人に近くなる。

 結局遺影は、海で撮影した、いくらかましなものと、母がらくらくスマホで撮影したピンボケの写真を採用した。
 もっといい写真が入ったデータファイルがあったはずだが、探し出せない。
 ついでに言うと、プリンターのインクが一部切れていたため、発色が悪くなった。
 あとでもっといい写真が出てきたら、印刷し直そうと思う。
 




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