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芭蕉が愛した木曽義仲 その14

木曽義仲の墓所は朝日山義仲寺(滋賀県大津市馬場)にある。鎌倉時代後期には義仲寺または無名庵との記述があり、巴御前が義仲を日々供養したことが始まりといわれている。

木曾の情雪や生えぬく春の草 松尾芭蕉

元禄4(1691)1月義仲の墓の前で詠んだ句で、元禄2(1689)513日に平泉で義経について詠んだ

夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉

と対になっていると言われている。

行春を近江の人と惜しみける 松尾芭蕉

史料館前には芭蕉の真筆という石碑があり、巴塚の脇には義仲寺の無名庵に滞在していた芭蕉を伊勢の俳人、又玄が訪ねたときに詠んだ

木曾殿と背中合わせの寒さかな 又玄

の石碑があり、巴塚の背後に知らない人はいないだろう有名な

古池や蛙飛び込む水の音 松尾芭蕉

の句碑がある。

京都で晒し首にされた義仲の首は法観寺(京都府京都市東山区)に引き取られて朝日塚に葬られた。





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