Nicotto Town



わたしたちは夢見る子どもじゃいられない その14

最先端の学問的知見とテクノロジーを駆使することで新しい世界をデザインすると、新たな可能性が見えてくる。現在の経済格差も選挙の結果か、AIが合理化した結果か、いずれにしろ解決されるだろう。10年先なのか、100年先なのかは別として。

それで私たちは幸福になれるかというと、そうではない人がかならず出てくる。

橘玲「無理ゲー社会」では、「自分よりすぐれたひとと比べるのが「上方比較」、劣ったひとと比べるのが「下方比較」だ。「上方比較の積極的な効果は希望や刺激であり、消極的な効果は嫉妬心」「下方比較の積極的な効果は感謝であり、消極的な効果は軽蔑」などと言われる。(中略)わたしたちは上方比較を損(罰)、下方比較を得(報酬)と感じているらしい。あらゆる生き物は、損失=苦痛を避けて利益=報酬を獲得する強力なエンジン(モチベーション)を脳(中枢神経系)に埋め込まれている。意識しているかどうかにかかわらず、わたしたちは、自分たちより恵まれたものを妬んでその地位から引きずり下ろそうとし、劣っているものを蔑んでいい気分になろうとするよう進化の過程で「設計」されている。」

お金は分配できるが、評判を分配することはできない。

「テクノロジーの進歩で「とてつもなくゆたかな世界」が実現し(温暖化問題もなんらかの方法で解決され)、経済格差がなくなったとしよう。労働はロボットが行ない、世界のすべての人が「健康で文化的」な生活ができるじゅうぶんな貨幣を国家(世界政府)から分配され、働かなくても生きていけるようになる。このような“人類の夢”が実現したら、なにが起こるのか。」

橘玲は生存への脅威がなくなった世界では、メスはオスに頼ることなく子育てができるようになるため、モテと非モテの格差が絶望的に広がるとしている。「ゆたかな熱帯」に棲息するマイコドリやニワシドリは生存の脅威がないため、見た目のよさ(ルッキズム)によって遺伝子的に優れたオスだけが選択される。非モテのオスにはまったくチャンスがない。リベラルが目指している世界は、非モテの男子にとっては本当に絶望的な世界でしかないのだ。たとえ整形したとしても女子は遺伝子の匂いで自分の好みの男子を見つけるのだから。

 

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2021/09/11 22:15
>すずきはなこさん
こんばんは^^コメントありがとうございますm(__)m
現実社会が絶望社会になっていることは事実なので、どうすればってことは考えなければならないですね。
リベラルが主張する勉強で知性はいくらでも高められるというのが嘘であることが明らかになりつつあり。繕えなくなってきて、将来が見えなくなってきている感じがします。
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2021/09/11 22:12
>Mt.かめさん
こんばんは^^コメントありがとうございますm(__)m
リベラルはすべての人間は、努力をしたら幸せになれるという土台があって、そこを絶対に否定できないですからね。リバタリアンのようについてこられない人たちは振り落とすって発想だともっと違う世界なのでしょうが、批判はすごいでしょうね。
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2021/09/10 19:32
↓ 「ユートピア」読んだっ!読んだ!

いや、あそこまで漫画な話じゃないと思いますよ。
橘さんって、シリアスな人だから。
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2021/09/10 17:52
むかーしよんだトマス・モアの「ユートピア」みたい(笑)
こういうのって進化しないんですかねー・・・
あんまり思想的な目新しさを感じないかも??




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