恋はストーカー 8
- カテゴリ:自作小説
- 2009/10/18 22:20:32
緑と白のツートンカラーのタクシーは、商店街への入り口の交差点の信号で止まった。
道路のアスファルトは、今にも溶けそうなぐらい太陽熱を吸収し陽炎を立ち上らせていた。
「暑い。焼け死にそうだ」
ヘルメットの中はバイクを止めるとサウナのようだ。
額から流れる汗が目に入り痛い。
しかし俺は視線を離さなかった。
獲物はクラーの効いたタクシーの後部座席で携帯を耳にあてていた。
「いつか獲物と携帯で話してやる」
俺は心の中でそう呟いた。
信号が青に変わりタクシーが動きだした。
タクシーの後ろには車が一台付いていた。
信号待ちの間に付いた車だ。
俺はゆっくりとアクセルを回し、その車の後に付いた。
車二台とバイクが一台、ひとつのかたまりになって動きだした。
タクシーがやけにゆっくりと走っていると思った。
安全運転のためだろうか、制限速度を守って走っている。
タクシーの後ろの車がいらついて、タクシーの後ろすぐをせかすように走る。
「獲物は近くで降りるな」
俺はそう直感し、そして安心した。
タクシーは信号待ちでも料金が上がっていく。
近距離の客へのお礼にベテランの運転手がよく使う手だ。
交差点を二つ通り越し、次の交差点の手前でタクシーは右のウインカーを点滅させた。
俺の前の車は左折のようだ。
前の車は左のウインカーを点滅させると同時に左により、俺のバイクが抜ける道をふさいだ。
俺はあせった。
後ろにはもう車が付いてしまって右に寄れない。
このままでは、見失うかもしれない。
その時、交差点の信号がちょうど黄色になりタクシーが交差点の手前でゆっくり止まった。
「ラッキー。さすが運ちゃん、信号を読んでいる」
俺のあせりは消えた。
車の間を抜けタクシーのすぐ後ろ付き指示器を右にだした。
獲物とタクシーの運転手に気付かれないように車の後ろの死角に近い場所に付いた。
白バイがスピード違反者の車に付くポジションの近くだ。
やがて信号が変わりタクシーはゆっくりと右折をして、横断歩道の歩行者をかわしてスピードをやや上げてまっすぐ進みだした。
右折車はタクシーと俺だけだったので、他の車に邪魔されず簡単に追跡することができた。
商店街を抜けタクシーは一般国道の交差点でまた止まったが、曲がることはせず直進した。
国道を越えた時、獲物があるビルを指差し運転手に話かけているのを俺は見過ごさなかった。
そのビルはマンションで五階建ぐらいの新しいワンルームのマンションに見えた。
三階建ての民家が並ぶなかで、その建物はポツンと目立っていた。
「あのマンションだな」
俺はそう思った。
俺はちょうどあった自動販売機の前にバイクを急いで止めた。
そしてバイクを降り自動販売機でジュースを買う振りをしてタクシーの動きを追った。
タクシーはみごとにマンションの前で止まった。
駅から歩けば十五分ぐらいの場所だ。
「やったな」
俺は満足感に包まれた。
自販機に金を入れながらタクシーを見ていた。
やがてタクシーのドアが開き獲物が降りてマンションに消えるのを確認した。
俺は販売機のスポーツドリンクのボタンを押した。
冷えたペットボトルがぶつかる音をうるさく立て取り出し口に落ちてきた。
俺はそれを手に取りそして飲みながらマンションをじっと見ていた。
やけに美味いスポーツドリンクだった。

























さぞかしおいしいスポーツドリンクでしょうねぇ。
次回にも期待してます!
もしよければおれの書いてるのも読んでください。読んで感想もらえるとうれしいです。
「Six people」というのです。
↑宣伝ご無礼。
雛д`さん、了解です。
飲酒運転はできないのでノンアルコールです。
じっくりと料理です。
秘密を知ったゴミゴは獲物に迫ります。
そんないいマンションではありません。
秘密の液体を使うと部屋は簡単に分かりそうです。
ゴミゴは暇ですからゆっくりと部屋を探します。
彼女がマンションに来る日と時間を知ってしまったのです。
えらいこっちゃ。です。
雛д`さんが入会されました。宜しくお願いします。
これからじっくり部屋を割り出すのでしょうか。
そして割り出した後は…?
部屋はエレベーターの止まった位置で階を判断する手段もありますが、それだとアクシデントもありそうです。今回の尾行がどこまで成功するのか、気になるところですね♪
この後、マンションに入った彼女にどうするのか
楽しみです(*^。^*)
スポーツ感覚というよりゲーム感覚のほうが近いです。
杏珠羽さんが、講読会員に了解です。
そうです。
成功しました。
そうです。
エレベーターで確認です。
でも、何かがその前に起こりそう。
可愛そうなゴミゴです。
エレベーターで階を、部屋の電気点灯で部屋番号を、それぞれ
確認できますね。
う~ん、こんなに上手く尾行されたら、どんなに気をつけても、
狙われたら逃げられないって事ですねぇ。
怖いなぁ~ ^^;
マンション確認です。後は部屋。
ハプニングがなければいいのですが。